カモシカに再会

　山友のＮＯちゃんの呼びかけで小生夫婦を含めて総勢６人、忠治温泉から大滝までのんびり歩いてきた。
木々はまだ芽吹き始めたばかりで、山道はこの上なく明るかった。
この時期の花を撮るということで、シロバナエンレイソウやシロバナネコノメソウなどが見ごろだった。
しかし、花を撮る方はその道に長じた若手などにまかせ、小生はどちらかといえば歩くことそのことの方を楽しんできた。

　歩き始めて２０分ほど、ちょうど右下方に滝沢温泉が見え隠れする辺りだった。
山側の崖の上からこちらをジッと見ているカモシカと目があった。
「シっ、シっ、静かに、静かに、、」
思わず背を低くしてカメラを構えた。
しかし、カモシカ君は驚く風もなく、悠々として後続のメンバーがみんな揃うまでしっかりポーズをとってくれていた。

　実は、この３月の囲碁合宿はこの滝沢温泉だった。
その折、温泉旅館のすぐ手前でマイクロバスの中からカモシカを見ている。
場所が場所なので、勝手にその時のカモシカ君に違いないと思い込むことにした。いい気分だった。