小説の中に度々竹林を登場させているのだが、僕が竹林を初めて見たのは大学に入ってからだ。地元で見た記憶がないのだが、恐らく生えないのだろう。よく生えているのは、白樺やポプラの木だった。銀杏なんかも馴染み深いものだった。小学校の校庭には大きな一本の銀杏が生えていた。時期が来れば、黄色い葉を散らし、その上の青空に鯨のような雲が流れていたものだった。小さい頃からよく空を見ていたものだ。ずっと上の空かもしれない。
  竹林のあの薄暗さは面白い。『藪の中』の舞台を想像しやすくなった。確かに薄暗いものなんだな。また、そこに降り積もった竹の葉なんかを想像するのも良い。何年分ぐらい溜まっているのだろう。そんな想像が残酷に思えてならない。それを描きたいから用いるんだろうな。
  あと地元と異なるのは、家々の屋根だ。あえて、言い方を悪くすると、黒光りしてなんだか壁に張り付いてそうな色をしてるよな。ああ、これは本当に悪い言い方だな。どうにも屋根の色が重くてね。母が言うには、こちらの人はできるだけ瓦屋根にするらしい。それが一つの文化なんだとさ。貧乏になってでも見栄を張る文化なんだよ、というのはネットで見たことがある。どうなんだろうな。当たっているような、当たっていないような、ただ、僕が言いたいのは料理に金箔かけるよりも、抜いた分安くした方が良いだろう?  金箔なんて無味なんだし、と思うんだが、やっぱり無いと違うのかね。
  あと訛りの強い人は怖いね。なんだか高圧的に聞こえる。関西圏の雰囲気なんだろうけど、どうにも馴染めないね。面白いのは、標準語と訛りを使い分けている人がいることかな。学生にも多いんじゃないかなぁ。会話する相手で切り替わるのか?  多分、無意識に変わるんだろうなぁ。わいもこてこての北陸弁を披露したるさかいに、ああ、これは関西?  分からんなぁ。わやだな。なまら難しいんとちゃいまっか?
  竹林のあの薄暗さは面白い。『藪の中』の舞台を想像しやすくなった。確かに薄暗いものなんだな。また、そこに降り積もった竹の葉なんかを想像するのも良い。何年分ぐらい溜まっているのだろう。そんな想像が残酷に思えてならない。それを描きたいから用いるんだろうな。
  あと地元と異なるのは、家々の屋根だ。あえて、言い方を悪くすると、黒光りしてなんだか壁に張り付いてそうな色をしてるよな。ああ、これは本当に悪い言い方だな。どうにも屋根の色が重くてね。母が言うには、こちらの人はできるだけ瓦屋根にするらしい。それが一つの文化なんだとさ。貧乏になってでも見栄を張る文化なんだよ、というのはネットで見たことがある。どうなんだろうな。当たっているような、当たっていないような、ただ、僕が言いたいのは料理に金箔かけるよりも、抜いた分安くした方が良いだろう?  金箔なんて無味なんだし、と思うんだが、やっぱり無いと違うのかね。
  あと訛りの強い人は怖いね。なんだか高圧的に聞こえる。関西圏の雰囲気なんだろうけど、どうにも馴染めないね。面白いのは、標準語と訛りを使い分けている人がいることかな。学生にも多いんじゃないかなぁ。会話する相手で切り替わるのか?  多分、無意識に変わるんだろうなぁ。わいもこてこての北陸弁を披露したるさかいに、ああ、これは関西?  分からんなぁ。わやだな。なまら難しいんとちゃいまっか?