『害虫』★塩田明彦

大阪へ向かう直前に観た映画がこの『害虫』。
言わずと知れた大ヒット作『黄泉がえり』の塩田明彦監督作品。
そして、今をときめく「Wアオイ」(宮あおい、蒼井優)が共演している作品でもある。
さぁ、みんな観ろよ～（笑）。


さて、この映画は「やばい」。
何がどう「やばい」のか？と聞かれても答えに困ってしまうが、とにかく「やばい」のだ。
「やばい」くらいに面白いし、「やばい」くらいにグラグラ来るし、「やばい」くらいに惹き込まれるし、「やばい」くらいにエロいし、「やばい」くらいに気圧されるのだ。
この監督の『カナリア』の時も思ったが、癖になるほどの「やばい」が作品全体に漂っている。

裸足でレコード針をドーナツ盤に落とすのか…。
しかも、濡れた髪を拭いてもらいながら…それって「やばい」じゃん。

燃やすのか…。
そして、燃やしておいて叫ぶのか？
それもスローモーションで…それって「やばい」じゃん。

コップのビー玉ぶちまけるのか…。
すごい音立てて転がって…それって「やばい」じゃん。

おいおい音楽じゃないじゃん…。
鼻歌じゃないか…それって「やばい」じゃん。

もうそれだけじゃない。
「やばい」「やばい」のオンパレードだ。
とにかく時間があれば、その「やばい」を全部ここに書き出したいくらいだ。

ちょっと昔の作品だけど、久しぶりに強烈な映画を見せてもらった。
私は強烈にお勧めする。
かなり「やばい」から。

http://www.nikkatsu.com/oldmovie/gaichu/


追伸。
そのあと、大阪の実家に帰ってテレビで観た『NANA』のひどかったこと。
同じ宮あおい主演だが、別の意味で「やばい」。
そりゃ『NANA2』で彼女が降板するのは納得だわな。