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福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか

2005-05-14 14:04:36 | 尼崎福知山線脱線事故
福知山線の脱線衝突事故について,(1)JR西日本に対して対応を求め,(2)(3)ではマスコミの暴走ぶりを書いてきました。そして前回(4)では,“勘違い連中を茶化し斬り”と題してお笑いの形式をとったエントリーをアップしました。

(4)をアップした後,いろいろな事を考えました。
意図はどうあれ主旨はどうあれこのような“ネタ”を作ることは不謹慎じゃないだろうか?読んでくださってくれる人に受け入れてもらえるだろうか?言いたいことはちゃんと伝わるのだろうか?ていうか,形式以前に意図や主旨は妥当なものだったのか?そもそも書いてよかったのか?「被害者や遺族の方々の気持ちや事故の真相究明や再発防止とは全く関係ない方向に暴走している人々について,お笑い形式で茶化してみたいと思います」っていうけれど,こんなこと書いても被害者の慰めにも事故の再発防止にもつながらないじゃないか?!

だいたい,自分で読み返してみても,その時の心身の状態にもよりますが,
「こいつ何様のつもり?!」
「ハガキ職人って格好よくもない“身分”をひけらかして,
 『自分は文才があるからこんなのも書けます』とでも言いたいつもり?」
と少しむかむかすることがあるくらいですから
本当に,読んだ人がどう感じるのか気になりました。
なんで自分はこんなものを書いたのだろう…

そう考えているうちに,
「意図」?「主旨」?
そもそも自分はここで何が書きたかったのか?何が言いたかったのか?
を疑問に思うようになりました。

ネットで公開した以上,そのエントリーで自分が何を言いたかったのかなど
書いたものそのものを読んだそれぞれの人の解釈にゆだねるしかないわけで,
福知山線脱線事故そのものに関する記事は他の方の書かれたブログをROMすることにし,
私は,コメント欄に寄せられた意見や感想を参考にしながら,
自分が一体何がしたかったのかを見つめ直すことにしました。

コメントに教えられる

いただいたコメントは,肯定・批判いずれの意見も,どれも思い当たる,
というか私自身が読み返したときにこみ上げてくる感情を的確に言葉で表現してくださるものでした。
みなさん,それぞれの頭でとらえ,読み込んでくださって,真剣に向き合って
意見のボールを投げ返してくださいました。
「間違っていなかった」とまでは思いませんが,書いて本当によかったと思っています。

> 報道という旗を掲げれば何をしてもよいというマスコミの体質が見え見えな事例ばかりですね。
> 日本人はテレビや新聞に書いてあることは何の疑いも持たずに信じる国民性です。
> マスコミの情報に接するときは眉につばつけて。

> 茶化すには若干時期が早いかな…と思いつつ、素直に読めました

と,面白かった,考えさせられたと好意的に書いてくださる方が多く
とてもうれしかったです。

> 結局この事件を利用してマスコミを叩きたいだけじゃないのかという風に捉えられます。
> たとえ内容が真っ当なことでも、形式は人の考えが如実に出るものですから。

> 前回までの記事はよかったのに,これじゃあ視聴率稼ぎのために「事故関連」の
> ニュース垂れ流してるマスコミと変わらないじゃないですか

と,書かれている内容自体は認めながらも,やはり形式が不謹慎,
あるいはアクセスアップを狙う意図が見えて不快という意見もいただきました。
(Akkyさん,既に誤解だったと書いてくださっていますが,おそらく多くの
 方が同じことを感じられたと思いますのでそれを代表する形でコメントを
 引用させていただきました。おゆるしください)


> 30過ぎてなお、茶化していいことと悪いことがあるという程度のことさえ
> 理解できない人間がこうして大声でモノが言えるというネットの怖ろしさ...
> 遺族がもしこれ読んだらどう感じると思う?


文体とか,この後に書かれた紋切り型の揶揄のフレーズとか頭悪い作文で尊敬できない
ところもありますが,読んでいただいた正直な感想を書いてくださった,
こういうことを考えられたという事実については,おそらく多くの人たちの思いを
代表するものだと思いますので,ありがたく謹んで受け止めたいと思います。

> ブログならいいとか、社会批判だから茶化してもいいっていうなら、
> マスコミと五十歩百歩のレベル。
> ネット言論も不特定多数の読み手を前提とする以上、名誉とか心情に配慮すべき点は
> 変わらないんですけど。


「ブログだから何を言ってもいいのか」については非常に深い問題で
どう取り組んで考えるべきか・検討の糸口や切り口すらつかめないのが
正直なところです。申し訳ありませんが,おそらくこの件に関する記事の中では
お答え・反論できないと思います。
先に出た「遺族がどう思うか」については,少しずれた視点になるかもしれませんが
この後で(または次のエントリーで)考えたいと思います。


すべては憤りから

そしてUPから2日後にいただいたコメント,
> 形式はいつここのネタ風にしてはいますが、内容は極めて常識的
> 嘘ニュースは、逆にこうあるべきじゃないかと僕も思うぐらいです。
> 嘘ニュースの中で書いてあるマスコミの心情は、おそらくその通りです。


全面的に肯定していただいているコメントで恥ずかしいのですが,
「嘘ニュース」で書きたかったのは,本当にこういうことだったのです。

テレビニュースで見た会見の様子を見て本当にあきれ,
ブログで,多くの人たちがまとめ,指摘されたその暴言の数々を確認するにつけ,
マスコミのもつ問題点がほんとうに数限りなく浮かび上がりました。

・JR西日本が「まだ調査中」と答えている事柄に対し
 「人が107人死んでるんやぞ」等と脅すのはまるで筋違いである。
 恫喝して無理やり喋らせようとすれば,
 不確定な情報でも発表せざるを得ない状況をつくりだし,誤報の原因を誘発する。

・不確定な情報だからと発表しなければ「隠ぺい体質」,
 マスコミが無理やり公表させた情報だろうと,間違いだとわかれば
 今度は「嘘つき」「責任逃れ」と非難。
 信用をなくすのはJR西日本であってマスコミ自身は責任を負わないからと
 事故に関する重要な情報を平気で混乱させている。

・計算ずくだとしたら,JR西日本幹部を罵倒して怒らせ,
 テレビ受けする失言を引き出すという取材対象を食い物にした卑怯な行為。
 “演出”を加えた“事実”を報道の名の元に見せるということで
 視聴者に対しても馬鹿にした行為であり,非常に失礼。

・事故に関する重要な情報を得る場であるはずの記者会見場で
 休暇中の社員の懇親会の内容や時刻・2次会の人数など
 どう考えても優先順位の低い,くだらない事実を執拗に問い詰め
 たれ流し報道することで,他の重要なニュースが埋没または
 割愛されてしまう。そのバランス感覚のなさは,場合によっては
 視聴者・読者の利益(知る権利)を損ないかねず罪とさえ言える。

・まして「遺族が見ているんだぞ」という言葉で
 休暇中の社員のボウリングを処罰させようとする発言に至っては
 報道の役割を完全に逸脱している。マスコミに人を罰する権利はない。
 報道記者に免許があったら即刻免停・講習受講を受けさせたい。
 さらに勝手に遺族の名を使う点で人としても間違っている。

・会見での暴言は,場をわきまえない・最低限の礼儀をわきまえない・
 報道の役割をわきまえないただのチンピラである。
 そんな記者の書いた記事など信用できない。
 「二転三転するJ西の発表にいらだった」という理由があったというのなら
 なおさらのこと,プロとして「むしゃくしゃしてやった」のと同レベルの幼稚な行為。


などの,マスコミに不信感を覚えるポイントが次々と認められました。
そして,一連のJR西日本叩きの中で,
「今回の事故はJR西日本の体質が引き起こした」ことを示したいがために
“JR西日本の体質”を感じさせるマイナスの事柄を執拗にほじくり出そうとした
その行動の中に,逆にいやらしいマスコミの“体質”が見えてきたのです。


それはつまりこの2つです。
・事故という最大の不祥事を起こしたJR西日本には皆が怒っている。
 その怒りを増幅させるようなJ西の“不祥事”情報を見せたら,
 どんなくだらないニュースでも,とびついて同調してくるだろうと
 視聴者・読者をなめてるだろ!

・大事故を起こしてパニックにもなりかねない状態でJ西が見せた数々の失態を
 さもひどいような事をしてるかのように指摘してあげつらうけれど,
 そういう自分たちが同じ立場になったら問題なく行動し振る舞えるのか?!
 どう考えても,あんたらが人様以上にちゃんとできるとは思えん!



■「嘘ニュース」は,そんな思いをぶつけて書いたものです。
記者が捕まって,新聞社や放送局側が逆に非難され謝罪する立場になったら
ちゃんと説明責任を果たせるのか?
適切な処分と今後の防止策を打ち出せるのか?
「指摘するまで出さなかったのは,事実隠し・隠ぺいじゃないんですか?」
と言われるようなことを,あなた方のほうこそやるんじゃないですか?と。

 ※ 「嘘ニュース」では“威力業務妨害で逮捕”としましたが,
  本当は,日本新聞協会が問題視して独自に該当記者を捜し出し,
  本人を出しての謝罪会見を開いて自浄能力・姿勢を示すべきだと思っています。
  (本人は取材対象に対する非礼・誤報を誘発しかねない恫喝行為を詫び,
  協会はこのような記者を出して会見を混乱させマスコミの信用を損ねた責任をとる)


 はからずも産経新聞が会見での暴言に対して批判する記事を書き,
 先日,暴言の様子がテレビで流れネットでも話題になっていたヒゲの記者について
 所属する読売新聞が謝罪しましたが,
 あくまでも他社のやっているだとして批判したり,
 顔がばれて週刊誌に所属もばらされた結果謝らざるを得なくなって
 謝るというのではなく,やったこと自体をマスコミ全体の問題として認識し,
 新聞協会や日本民間放送連盟の単位で動いて
 できるかぎりすべての問題発言を調査・洗い直して公表し,
 反省の意を示すことでマスコミの信頼と名誉を守るべく努めるべきだと考えています。


新聞倫理綱領(日本新聞協会公式ページ「取材と報道」より)
 編集、制作、広告、販売などすべての新聞人は、その責務をまっとうするため、また読者との信頼関係をゆるぎないものにするため、言論・表現の自由を守り抜くと同時に、自らを厳しく律し、品格を重んじなければならない。
 自由と責任 表現の自由は人間の基本的権利であり、新聞は報道・論評の完全な自由を有する。それだけに行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない。
 正確と公正 新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。
 独立と寛容 新聞は公正な言論のために独立を確保する。あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない。他方、新聞は、自らと異なる意見であっても、正確・公正で責任ある言論には、すすんで紙面を提供する。
 人権の尊重 新聞は人間の尊厳に最高の敬意を払い、個人の名誉を重んじプライバシーに配慮する。報道を誤ったときはすみやかに訂正し、正当な理由もなく相手の名誉を傷つけたと判断したときは、反論の機会を提供するなど、適切な措置を講じる。
 品格と節度 公共的、文化的使命を果たすべき新聞は、いつでも、どこでも、だれもが、等しく読めるものでなければならない。記事、広告とも表現には品格を保つことが必要である。また、販売にあたっては節度と良識をもって人びとと接すべきである。


それにしても読売新聞側の謝罪コメント(→gooニュース「脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪本社」)…
つっこみ所はいっぱいですが(「当該記者を厳重注意のうえ、既に会見取材から外すなどの
措置を取っています。」←面が割れてるから表に出せないだけだろ等),
使命感や熱心さのあまりとはいえ、常に心がけるべき冷静さを欠いた
 と言わざるを得ません。」 という言い訳・自己弁護の言葉が入っているのを見るにつけ,
反省してないな…と思ってしまいます。
JR西日本に憤ったとはいえ置き石は犯罪です」なんてアナウンスするくらいですから
まして身内の不祥事なら「使命感ゆえの発言とはいえ不適切」
という前置きがつくのは当然のことかもしれませんね。
そして,悪かったから謝るのではなく,ばれたから,非難されたからしかたなく
謝っているという本音が見え見えで情けなくなります。
「世間が騒ぐまで公表しなかったのは,隠ぺいじゃないんですか?」


事故の運転手がマスコミで大々的に名前をさらされているのはしかたないにしても
前途ある若い新聞記者さまは匿名ですからね(会社全体で責任をとってくれたら別にいいですけど)。
J西車掌の懇親会の始まった時間・人数・2次会以降の人数や時間・その様子
まで詳細な説明責任を要求したのですから,何月何日の何時何分にどんな発言をして
どの発言を問題発言と認識しているのか,きっちり説明責任を果たしてほしいものです。
※懇親会の開始時刻については,事故を知っていたかという点でポイントには
 なりますが,詳細に聞き出す・問い詰める必要はない。


それに,「常時100人から50人いる」という会見場,
暴言記者が1人や2人なわけないです。
面が割れてない暴言記者の所属する会社は,自分の社は関係ないと思ってるのでしょうか?
声で,同僚かどうかくらいわかると思います。
今も会見取材に通っているのではないですか?
ばれなければ・世間に騒がれなければ処分どころか社内調査すらも
全く考えていないんじゃないでしょうか。
こんなことではほとぼりがさめたら…暗い気持ちになります。

だから,新聞協会,民放連盟という単位できちんと調べて
再発防止に取り組むべきだと思うんですけどね…。


■今回この件について,本当は前編:「なぜ福知山線事故(4)をあのような形で書いたのか」
後編:「マスコミや自分を含めた人々に求めたいこと」
の2回にわけて書こうと思っていたのですが,
前半部分の導入部分でこんなに長くなってしまい,
お笑いという形式をとった理由・お笑いについてどう考えているか・
なぜJ西を題材にしなかったのかという
本題に入る前に10000字制限をオーバーしてしまいました。
今回は一旦区切りとさせていただき,近日中に続きをアップするようにします。

駄文におつきあいいただきありがとうございました。


********************
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********************

※ビデオジャーナリスト神保哲生氏ブログ「JR西をバッシングしても、いいこと何もありませんよ」

※下村健一氏公式ページより「"怒り"のオーバーラン、していませんか?」

◆誤報・虚報の戦後史―大新聞のウソ  小林 弘忠  東京法経学院出版

◆世論の嘘・新聞の偽善  佐倉 敏明  新潮社

メディアのからくり―公平中立を謳う報道のウソを暴く
保岡 裕之
ベストセラーズ

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17 コメント

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時間がたつと (L-エル-)
2005-05-14 16:18:19
TBありがとうございました。

事故直後は日本中が熱病のようにJR西バッシングに勤しんでいましたが、時間がたつと今度は自分の興奮ぶりが恥ずかしく思えてくるんじゃないか、と期待したいです。

でも、ま、記者はいつの時にも冷静に、客観的であって欲しいと思いますけどね。
TBありがとうございます (まろ)
2005-05-14 16:19:42
大変興味深く読ませていただきました。

JRはただでさえ、発表が2転3転して批判を受けているのに、

「確認中」である事を罵倒して無理やり、公表迫ることは、混乱を助長します。まったく同感です。

それに、記者であるならば一方からの情報だけでなく、自分自身でJRを取材し記者会見での発言が正しかったか確認し、報道するのが筋だと思います。



>まして身内の不祥事なら「使命感ゆえの発言とはいえ不適切」



こういう発言を聞くと、反省なんてしていないんだなと思ってしまいます。
Unknown (エレキマン)
2005-05-14 18:39:58
TB感謝いたします。



以前から指摘されてたマスコミの報道姿勢ですが、モラルを疑う態度を一向に改めないばかりか、「使命感」「正義感」と基準のあいまいな都合の良い言葉で正当化し、本質をつかまず重箱の隅をつつくような弱いものいじめに連日興じる等、日本の報道者としての誇りというものはないのかと首をかしげるような行動ばかりです。



私たちもマスコミの報道についてしばし冷静に考え、一歩通行の情報に流されないように客観的思考をもたなければいけませんね。無論報道者も客観的思考でなければ単なる傲慢な偽善者であります。
この件で思う (麹小路こうじ)
2005-05-14 19:25:28
TBありがとうございました。

d_d-さんのブログを拝見させて頂き、私自身も色々考えさせられました。私のような名も無き者でもブログをネット上で公開している以上、新聞やTVなどと規模は比較にならないですが情報発信者の端くれなのだと痛感させられます。一時の感情に流されない客観的で冷静な姿勢というのは、マスコミのみならず私達一般市民も肝に銘じなければならない課題かも知れませんね。

これからも時々お邪魔させて頂きます。それでは失礼致します。
難しいですね (でし丸)
2005-05-14 20:51:02
 トラックバック、ありがとうございます。



 なかなか難しいデシね。マスコミのやり方には問題ありますが、それを非難しても

また文句が出る…。国民感情だってマスコミが煽ってる部分もあるのに(煽るの好き

デシからね)。個人的には、「茶化し斬り」は嫌じゃないですよ(これで遺族云々って

言われても…)。



 マスコミの正常化には、やはりアメリカみたいに記事に「文責」をつけて、個人の

責任をハッキリさせないといけないデシね(TVニュースにも)。ブロガーだって、好き

勝手書く代わりに、HNなどのプロフィールを晒してるのに、プロの記者が匿名っての

は問題アリじゃないでしょうか?(的はずれ発言なら、ごめんなさいデシ)。
TBありがとうございます (ミドリ)
2005-05-14 21:00:01
またよろしく^^
TBありがとうございました。 (ota)
2005-05-14 21:22:43
こんばんは。いつもTBありがとうございます。

色々ご意見あるとは思いますが、私は前回の記事は割り切って頭をリセットして読ませていただきました。

本当に茶化す気で書いている方と、その裏にあるメッセージを汲み取っていただきたい方の書き方の違いはわかります。



でも、最終的にどう受け止められるかは仰るとおり読者の方それぞれです。お怒りになられる方もいれば、理解してくれる方もいる。うちのブログもそうです。でもそれがまたブログの良さだと思うのです。

では一連のテレビ報道はどうだったでしょう。こうやってお互いがコメントし、お互いの記事を読み、そしていろんな考え方を知ることができましたでしょうか?

ブログのほとんどは匿名でマスコミを叩く事にばかり必死になり、やってる事はマスコミと変わらないという意見を見ました。私はこれも本質のすり替えだと感じます。



つまり、ブロガーが自分の意見を話すことに感情的になるのと、テレビの中の人間が自分の意見で感情的に報道するのとは明らかに違うと思うのです。

ブログはいろんな意見が聞けます。感情で突っ走ったとしても、それはその時の自分の気持ちです。嘘をつく必要なんてありません。あとから考えが変わったならそれをブログで話せばいいんです。あとは読むものが判断すればいいんです。ブログにはそれができます。

しかし、テレビは現在ほぼ"一報通行"です。しかも普及率と影響力はブログに比べれば半端なものではありません。そんな大メディアが、一報通行な報道をすればどうなりますか。

結果はご覧の通り嫌がらせ、置き石。負の力だけが蔓延します。

もちろんブロガーだって情報発信者の自覚は必要です。でもそれを無理に抑え付けるのは、自分の声を出せなくなることにもなりかねません。誰もが落ち着いて事実だけを読むなら新聞でいいじゃないですか(一部偏った主観の記者の記事除く)

それを読んだ多くの生の声が聞けるのがブログの醍醐味だとそう思うのです。長文大変失礼いたしました。こちらからもTBさせていただきます。
TBありがとうございます (る~し)
2005-05-15 11:54:45
シリーズ全部読みました。

特に「茶化し」の記事は、その裏/行間ににじむまじめさが読み取れると思いました。

TBしていただいたわたしの記事(および関連2記事)で書きましたが、こうして、文字情報のみで自らの思うこと/考えることを表現するのは、非常に難しいことです。文字情報には、筆者が伝えたいニュアンスが表現しにくいからでしょうね。言葉の抑揚、語気の強弱、皮肉なのか勝ち誇った高笑いなのか? 相手の顔の表情や、手ぶり態度も分かりません。

それを補うべく顔文字や(笑)(泣)などの工夫がなされているのだと思います。

ニュース記事にTBするブロガーは、ニュースに敏感もしくは興味を持っている人です。無関心な人は、こうした形で反応しないでしょう。

多種多様なブログがあります。短い感想のみのもの、その人なりに考えて書いている(らしい)もの。真剣に考えれば考えるほどに「個人からの情報発信とは?ブログ記事とは?書いたことへの責任とは?」と思うようになります。

わたしは、今回思いました。

従来はテレビニュースを見ながら「おいおい、それは違うだろう」と、モニターに向かって突っ込み入れていた独り言を記事にしよう。そして、出来るだけ分かりやすく書こう。

ブログはまだ途上にあります。いろんな問題や疑問を抱えつつも、この情報発信の手段はひとつの力となりうるかもしれません。

こちらからもTBいたします。ありがとうございました。
人それぞれ (towser)
2005-05-15 23:13:09
TB頂きましてありがとうございます



「茶化し斬り」拝見しました。

私には良いのか悪いのか正直言って分かりません。

ただ、他の記事が非常に良く物事を分析してらっしゃるなと感じさせるものだけに、多少感情にまかせたイージーさがあるなぁ、不謹慎と思う人もいれば共感する人もいるだろうなぁくらいにしか思いませんでした(ゴメンナサイ)。



それよりも、人の思想はコミュニケーションの中で少しずつ影響し合って整理整頓されていくんだな、ブログはそのブラッシュアップの促進に少なからず役に立つんだなぁ、そんなことをしみじみと思いました。

TBありがとうございます! (人生芸無)
2005-05-16 12:56:14
TBありがとうございます。



今回処罰された読売新聞の記者ですが、彼のような言動で記者会見の場で質問した記者は他にもいるはずです。マスコミで取り上げないためはっきりとはわかりませんが、今回記者が処分された事で思い当たるふしのある他の記者、及びマスコミ関係者は報道の役割というものを再認識して欲しいです。

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