□作品オフィシャルサイト 「孤高のメス」
□監督 成島 出
□原作 大鐘稔彦
□脚本 加藤正人
□キャスト 堤 真一、夏川結衣、余 貴美子、柄本 明、吉沢 悠、中越典子、松重 豊、成宮寛貴、平田 満、生瀬勝久
■鑑賞日 6月13日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
確かに法律は大切なものかもしれない・・・。
しかしながら、一つの命を助けるために、最愛の息子の肝臓を活かしてと望むものと、
提供者がいるならば(家族の臓器は不具合)父親の延命を望む者との、その段階における生命の尊厳を重視する観点からすれば、
自分がどちら側の当事者であっても、それがたとえ前例のない手術であろうとも、そこに僅かでも助かる可能性があるのなら、
進んで同じ結論を出していたと思う。
当時の生体肝移植は違法、当然前例もない。 ましてや人体実験のお好きな大学病院でなく、
市民病院で手術を行うとなれば、あらゆる方面から攻撃を受けることになるだろう。
そして安い野次馬根性を最大限に活かして、よく見ないとわからないような小さな穴も、
見る見るうちに大きくしたがるマスコミにとっては格好の獲物となるだろう。
秘密裏に行うにしても、必ず内通者が情報を漏洩することは免れないことだろう。
それにつけて当麻医師を演じる堤 真一は、無表情ながら的確でスピーディな処置と、
医師としての命を最優先にする男を見事に演じている。 もちろん監督との息もピッタシだろうし、
何よりも回りのよき役者たちに支えられて、この役を上手くこなしていた。
適当なナースだった夏川結衣も、当麻と出会って少しずつそのナースとして、また女性として、
そしてひとりの母親としても、その生き方と向き合い方に変化が生れてくる。
その機微が、彼女のさりげない表情の中に感じることが出来たし、当時伝えることが出来なかった想いも、
最終的には生きて再会を果たせず、実にその夢は、医師となった最愛の息子に引き継がれ、
今まさにその再会を果たそうとする。 当時撮った写真には当麻の横に母の姿。
また、味のある演技とすれば、余 貴美子や柄本 明の存在があったればこそ、この映画は成立したのだろう。
命の重さと考えると、その思いはこの映画の前に観た『告白』とも共通する部分があったように思う。
少年法もそうだが、日本の医学界においてもまだまだ理不尽な見えないベールで包まれた、
簡単には触れることのできないタブーな法律の存在を感じざるをえない。








臓器移植でしか助かる道がない人がいるのは事実ですが、規制を緩くすれば、犯罪に利用される可能性もあります。
医療事故も含めて、何かあるとすぐに「法律違反」を正義の御旗にしたり、
法的に問題なければ「法の不備」「法規制はできないのか」などと騒ぎ立てるマスコミと、「法的には問題ない」と開き直る関係者が多い中では、安全サイド=事なかれの方向へ縛るのも理解できなくはありません。
私は人の臓器移植よりも自分の細胞によるクローン臓器の方が良いとは思いますが、
クローンの研究は法的制限がきついようです。
>臓器移植でしか助かる道がない人がいるのは事実ですが、規制を緩くすれば、犯罪に利用される可能性もあります。
確かにそうですね。
臓器売買という問題もありますからねぇ><
>医療事故も含めて、何かあるとすぐに「法律違反」を正義の御旗にしたり、法的に問題なければ「法の不備」「法規制はできないのか」などと騒ぎ立てるマスコミと、「法的には問題ない」と開き直る関係者が多い中では、安全サイド=事なかれの方向へ縛るのも理解できなくはありません。
何でもそうですが、最初に前例のないことに手をつけるときは、
様々なものにぶつかるものですよね。
今のマスコミは性格に事実を伝えることを忘れているようですが(笑)
>私は人の臓器移植よりも自分の細胞によるクローン臓器の方が良いとは思いますが、クローンの研究は法的制限がきついようです。
これもまた人道的な問題ですが、動物が良くて人間がだめと言うその境は何なのでようねぇ(笑)
感情の押し付けや理屈っぽさもなく、
ただ、医療の現状の問題点をあげつつ、
無心に命と向き合い、光を放つヒーローを登場させる。
こういうの、好きなんですよね~。
堤さんもギラギラしてなくて良かったし、
脇を固める俳優陣もとっても良かったです~
>これは今年劇場鑑賞の作品の中でも、ダントツ好きな作品になりました。
良かったですよねぇ^^
>感情の押し付けや理屈っぽさもなく、ただ、医療の現状の問題点をあげつつ、無心に命と向き合い、光を放つヒーローを登場させる。
こういうの、好きなんですよね~。
なるほど^^
僕もこういう感じ、嫌いじゃないですよ!
>堤さんもギラギラしてなくて良かったし、
なぜか彼の出ているものは観てしまうんですよね(笑)?!
>脇を固める俳優陣もとっても良かったです~
そうでしたね^^
かなり脇が良かったですよ!
法よりも命、
白黒で語りきれないものでした。
う~ん、
こんなおばちゃんのパーツでも誰かが救われるなら全部あげるし
献体したっていい。
ただ、身内が脳死になったとして
そこに本人の意志があって
ドナーカードまで作ってたとしても
心臓あげます、肝臓あげますって言えるのか
そこだけは引っかかってしまいました。
話がうますぎることよりも
命を救うために果敢に挑んだ医師の思いを受け止める映画なんですけどね…
アンコ椿なんかかけたらコブシ回してる分
むっちゃちから入りそうなんですが(笑)
あれはないわ~
ザ・昭和っていうオヤジキャラは笑えたけどね。
>もっとドロドロしたきつい話かと思ったら意外とさらっと流していましたが、そこに取り上げられてたテーマは法よりも命、白黒で語りきれないものでした。
そうでしたね^^
>う~ん、こんなおばちゃんのパーツでも誰かが救われるなら全部あげるし献体したっていい。
確かに!
今は誰のものをもらったかはわからないですからね(笑)
>ただ、身内が脳死になったとしてそこに本人の意志があってドナーカードまで作ってたとしても心臓あげます、肝臓あげますって言えるのかそこだけは引っかかってしまいました。
そこはなかなか難しい問題ですが、生かした状態のままで戻って来ないのなら、利用してもらいたいですね、少しの可能性でもあるなら^^
>話がうますぎることよりも命を救うために果敢に挑んだ医師の思いを受け止める映画なんですけどね…
まあね(笑)
>アンコ椿なんかかけたらコブシ回してる分
むっちゃちから入りそうなんですが(笑)
あれはないわ~ ザ・昭和っていうオヤジキャラは笑えたけどね。
同様のオペシーンでクラシックを流しているのに対抗したんでしょうか(笑)
現実問題として、市や県等の公的機関が関係している病院だと、よっぽどの確信がないと術許可も難しいだろうと思います。
以前、苦しんでいる姿を見かねて、安楽死させてあげたお医者様が逮捕されまくった時期もありましたね。
がんじがらめの法の枠のせいで、当麻先生のような治すこと・患者さんの回復を一番に考えてくれるお医者様の未来が潰されてしまうことの無い世の中になって欲しいです☆。
>現実問題として、市や県等の公的機関が関係している病院だと、よっぽどの確信がないと術許可も難しいだろうと思います。
結果論ですが、その生みの苦しみから医療改革が行われるのなら、
先進国を装った後進国ですね、日本は(笑)
>以前、苦しんでいる姿を見かねて、安楽死させてあげたお医者様が逮捕されまくった時期もありましたね。
そうですよね~
事件は現場で起こっているのですからねぇ~
法は絶対じゃないですから・・・。
>がんじがらめの法の枠のせいで、当麻先生のような治すこと・患者さんの回復を一番に考えてくれるお医者様の未来が潰されてしまうことの無い世の中になって欲しいです☆
これからの老人対策で、きっと延命等の問題は山積みで、
決して先送りして欲しくないですね~、公約バカな政治家のように(笑)