□作品オフィシャルサイト 「ディファイアンス」
□監督・脚本 エドワード・ズウィック
□脚本 クレイトン・フローマン
□原作 ネカマ・テク
□ キャスト ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル、アレクサ・ダヴァロス、アラン・コーデュナー、マーク・フォイアスタイン、ミア・ワシコウスカ
■鑑賞日 2月15日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
007(『007 慰めの報酬』)のジェームズ・ボンドよりもこのトゥヴィアの方がお似合いだ。
ユダヤ人の大量虐殺が行われていた第二次世界大戦中(1941年)、オスカー・シンドラー同様約1,200人のユダヤ人の生命を救ったユダヤ人のビエルスキ兄弟の生き様を描いた本作。 シンドラーや日本人の杉原千畝等、ホロコーストから逃れた救出劇はたくさんあるが、ユダヤ人自身によるユダヤ人の、この救出劇は、あまりに知られていない。
監督のエドワード・ズウィックは『ブラッド・ダイヤモンド』でディカプリオの役者としての才能を極限まで引き出した監督で、今作でもダニエル・クレイグの魅力を引き出している。
ベラルーシに住むトゥヴィア(ダニエル・クレイグ)、ズシュ(リーヴ・シュレイバー)、アザエル(ジェイミー・ベル)のユダヤ人のビエルスキ兄弟。 子供の頃から森が遊び場だった。 彼らは特に戦争に参加したわけでも、戦術を極めたわけでもなく、ただの普通の農夫や商店主だった。 しかしながら少しずつ彼らを頼ってユダヤ人が集まり、ナチの殺戮に合いながら、少しでも人間らしく生きて、そして人間らしく死ぬことを選択し、自分たちの庭のような森の中でコミュニティを構築していく。
その中でいつしかリーダー風を吹かせるトゥヴィアを、ズシュは良しとしない。 当然ながらズシュはトゥヴィアの元を離れていく。 ただ親を殺されたことの怒りと憎しみ、そして同胞を守りたい気持ちは離れてもしっかりと二人の心に刻み込まれており、最後はズシュの救いのもとにトゥヴィアと彼のもとに生死を共にした人たちをも救い出す。
矢面に立つのは大変だが、それでもこういう中では常に強烈なリーダーシップと冷静な判断力と、水面下にあるそれまでに培ったコネクションが大いに役立つ。 それを全て備わって、そしてあらゆる運の強さを持つことも必須条件なのかもしれない。
孤高の戦士ではないにしろ、この映画でのダニエル・クレイグはボンドよりも悲哀に満ちていたものの彼の内面に秘めたる力を滲み出させていた。 もちろんズシュ役のリーヴ・シュレイバーも静かだけど見事な演技だったと思う。 ちなみにジェイミー・ベル、いまいち精彩がなかったような・・・。 『リトル・ダンサー』のあの素朴且つ輝いた演技は遠くなってしまったようだ。 ちなみに僕の「2001年ベストシネマ15」だったのに。 そういえば『ジャンパー』にも出ていたなぁ。
「ディファイアンス(defiance)」とは、(権威・敵対者などに対する)果敢な抵抗、 大胆な反抗;挑戦を意味する。
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綺麗事じゃない部分もちゃんと映画化していたところを評価したいと思います。
実際にこの兄弟がここまで連携よくリーダーシップが取れたのかどうかはわからないけど、恐らくこの映画の何倍も事実は汚い部分があったに違いないと思うんです。
>綺麗事じゃない部分もちゃんと映画化していたところを評価したいと思います。
そうですねぇ^^
>実際にこの兄弟がここまで連携よくリーダーシップが取れたのかどうかはわからないけど、恐らくこの映画の何倍も事実は汚い部分があったに違いないと思うんです。
実際には仰るように描ききれないほど悲惨な事実も存在したと想像できます。 所詮映画では描ききれない部分は仕方がないと思うのですが・・・。
今晩は☆★TBありがとうございました。
ご無沙汰しております。何故か?gooのブログに
TBが貼れないようで・・・・。この記事だけ
のような?分かりませんが。NGワードや
禁止ワードがあるのでしょうか?分かりません。
ダニエルのイメージはボンドって感じがあり・・・。
ちょっと私にはこのトゥヴィア役は今ひとつのように
思いましたが(笑)歴史物は難しいですね。
こちらに記事のURLを残させて頂きますね。
http://blog.goo.ne.jp/mezzotint_1955/e/18ff4a8698aa067d653bbf41a9c218e7
また宜しくお願い致します(ペコリ)
>何故か?gooのブログにTBが貼れないようで・・・・。この記事だけのような?分かりませんが。NGワードや禁止ワードがあるのでしょうか?分かりません。
すみません、お手数おかけします。
最近のgooはよくあるんですよ(笑)
>ちょっと私にはこのトゥヴィア役は今ひとつのように思いましたが(笑)歴史物は難しいですね。
そうでしたか。 僕はこちらの方が似合ってると思いました^^
>何か支離滅裂なコメントで申し訳けありません。
また宜しくお願い致します(ペコリ)
いえいえ、変じゃないですよ(笑)
こちらこそ懲りずにお願い致します^^
テーマも、マイナーっちゃ、マイナーでしたが。
あたしも、ボンドよりは、こっちの方が似合ってるなあと思って見てました。
ジェイミー・ベル君、「ジャンパー」よりは、かなりいい味出てたとおもいました。
徐々に出てくるのではないでしょうかねえ。
期待しますわ。
>ズウィック監督なのに、単館系っぽい扱いでしたね。テーマも、マイナーっちゃ、マイナーでしたが。
そうでしたね(笑)
>あたしも、ボンドよりは、こっちの方が似合ってるなあと思って見てました。
やっぱり^^
>ジェイミー・ベル君、「ジャンパー」よりは、かなりいい味出てたとおもいました。徐々に出てくるのではないでしょうかねえ。期待しますわ。
どうしても幼い頃の面影が(笑)
もう少し骨太になってほしい気もしますが^^