□作品オフィシャルサイト 「君と歩く世界」
□監督 ジャック・オーディアール
□脚本 トーマス・ビデガン、ジャック・オーディアール
□原作 クレイグ・デイヴィッドソン
□キャスト マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ、アルマン・ヴェルデュール、
セリーヌ・サレット、コリンヌ・マシエロ、ジャン=ミシェル・コレイア
■鑑賞日 4月13日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
何とはなく予告編を観て、自身で勝手なイメージを膨らませてしまいました。
それは、『ソウル・サーファー』のようで、プラス『世界で一つのプレイブック』みたいなもの(笑)
でも、そうではなく少し違和感を感じてしまったものの、映画自体は大きな抑揚こそないが、
生きる気力を失った女と、生きることが下手な男とが出会い、互いに惹かれ合うものの、
右往左往しながら、互いを見つめ、自己を発見し、互いに方向を向いて走り出す。
南フランスの観光施設でシャチの調教師をしているステファニー(マリオン・コティヤール)は、
ショーの最中に不慮の事故に遭い、両脚の膝から下を失ってしまう。 失意の彼女を支えたのは、
不器用なシングルファーザーのアリ(マティアス・スーナールツ)だった。 粗野だが哀れみの
目を向けずフランクに接してくる彼と交流を重ねるうちに、ステファニーは次第に生きる
希望を取り戻していく。
人間と言うものは、もしかしたら、生きる気力さえ失わなければ、ハンディがあるが故に、
五体満足でのほほんと生きている人間よりも、濃い人生があるのではないかと思わせる。
そして、自身が信頼していたシャチに脚を奪われ、失意のどん底にありながら、
自分が歩くことにさえ苦労しているのに、生きることに不器用な男に出会ってしまうのである。
「運命とは実に不思議なものである。」、とでも言いたいのだろうか・・・。
何かを失ったときの、その苦悩を乗り越えたとき、今まで以上の生きる勇気が備わり、
ラフファイトで生きる男のサポートまでやっていけるのは、アリの一人息子を含めて、
何もかも無くしたからこそ、何もかも受け入れようとする彼女の真の強さなのだろうか。
普段では飛び込めないことにもチャレンジ出来得るのかもしれない・・・。
生きる力を与えた男は、代替として生きる力を与えてもらえるものなのだろうか。
人生、何かがキッカケでシフト・チェンジすることも可能なのだ。
それにしても両脚の膝から下を失ってしまったステファニーを演じるマリオン・コティヤールは
魅力的だった さらにCGを駆使していかにも膝から下がないように見せていることも、
技術的に凄いことだなぁと感心した。 そのこと自体には全く違和感を感じなかった。
トラックバック、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
>これからもよろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願い致します^^
『ソウル・サーファー』もそうでしたが、CGって進歩しましたよね~。
ラストがちょっと唐突すぎるように感じました。
>『ソウル・サーファー』もそうでしたが、CGって進歩しましたよね~。
ホント、見分けがつきませんよね(笑)?
>ラストがちょっと唐突すぎるように感じました。
確かに、もう少し描き方を変えた方がいいかなと
僕も思いましたよ。
確かに予想とは随分違う内容でしたね。
ただ私は、いい意味で裏切られたと思いました。
生きて行くというのは綺麗事ばかりじゃないんだ、
どんなに格好悪くてもがむしゃらに進めばいいんだ、と
思い知らされました。
>ただ私は、いい意味で裏切られたと思いました。
生きて行くというのは綺麗事ばかりじゃないんだ
そうですね! 理想と現実は違いますし、事故とはいえ、
新たな現実を見つめなければならない主人公の、
こういう生き方もありなのでしょうね!
>どんなに格好悪くてもがむしゃらに進めばいいんだ、と
思い知らされました。
彼はその中では一つの将来への光だったのかもしれません^^
全然違和感なく観られました。
リアルな描き方(障碍者の性描写)は、海外作品ならではでしょうかね。
日本では、出来ないだろうな~と感じました。
現実感があって、見応え感じました。
ただ、自分が思っていたのとえらく違った印象が最後まで
残ってしまったのも事実かな~^^;;;
>「ソウル・サーファー」でも思いましたが、今のCG技術ってすごいですね。
全然違和感なく観られました。
見ていて逆にステファニーを演じるマリオン・コティヤールが
本当に膝から下がないものと錯覚するぐらいで@@
>リアルな描き方(障碍者の性描写)は、海外作品ならではでしょうかね。
日本では、出来ないだろうな~と感じました。
確かにそうですね^^
僕の友人にもそういう方がいて、タブーですがその点について
話を聞いたことがありましたが、“それなり”に大丈夫なようで。
日本では仰るように制約が多くてダメでしょうね(笑)?
>ただ、自分が思っていたのとえらく違った印象が最後まで
残ってしまったのも事実かな~^^;;;
やっぱり(笑)
僕も想像していた作品とはだいぶ違いました^^