『マイ・インターン』

□作品オフィシャルサイト　「マイ・インターン」
□監督・脚本　ナンシー・マイヤーズ
□キャスト　ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、
　　　　　　　アダム・ディバイン、アンダース・ホーム

■鑑賞日　１０月１７日（土）
■劇場　　チネチッタ
■cyazの満足度　★★★★☆（５★満点、☆は０．５）

＜感想＞

　ＮＹで人気ファッションサイトのCEOを務めるジュールス（アン・ハサウェイ）は、
　仕事と家庭を両立させながら誰もが羨むような人生を歩んでいた。　ところがある日、
　彼女に人生最大の試練が訪れる。　そんな折、会社の福祉事業で雇われたシニア・
　インターンのベン（ロバート・デ・ニーロ）が、ジュールスのアシスタントに就く。
　ジュールスは人生の大先輩であるベンから様々な助言をもらい、次第に心を通わせていく。

　僕の好きなデニーロとアン・ハサウェイの共演となれば、期待しないはずはないが、
　その期待を裏切るぐらい面白い映画だった。
　特にデ・ニーロの柔軟な演技に魅了された。　今までデ・ニーロ作品は殆ど観てきたが、
　こんなデ・ニーロに出会えたのは初めてかもしれない。
　人生経験とは貴重なものであり、人生の先輩として、現在社会においても
　このベンのような人間が、これから企業発展のキーマンになって来るかもしれない。
　
　アン・ハサウェイはかつて『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープと共演し、
　この映画とは逆バージョンを演じていた。　彼女にとっては何とも貴重な共演だったと
　思うし、まして今回は引けをとらないデ・ニーロとの共演。　どうしてもデ・ニーロと
　共演したくて、オーディションを受けたと言うから頼もしい(笑)

　ただのサクセスストーリーにとどまらず、人間の人間的な魅力と、
　所詮一人では生きてはいけない、そのプロセスで如何に大切な人たちと
　出会い、自分を成長させていくか・・・。
　そんなエッセンスが込められた映画だったし、デ・ニーロが役者として、
　また彼の人生の先輩としての経験が、この映画に随分プラスにはたらいて、
　他にビッグ・ネームも居ない中で、素晴らしいハートフルな作品に仕上がっていた。

　デ・ニーロにキュートという表現は決して適してないと思うのだが、この映画の
　デ・ニーロはそんな感じだったかな（笑）　僕の大好きなメリルと共演した
　『恋に落ちて』のときのデ・ニーロを彷彿とさせる。
　シャレで昔の奥さんの写真がメリルだったら、絶対そこで泣けてしまったところだが。
　そうそうレネ・ルッソも最近またスクリーンに戻って来たみたいで嬉しい～

　　おそらく個人的には今年（あと２カ月はあるが）の洋画ベスト15のトップに
　　くるのは間違いないところだ。
　　後半戦のダスティン・ホフマン、アル・パチーノ、ビル・マーレイ、そして
　　デ・ニーロと、ベテランのベテランらしい演技が観られて最高だ～