□作品オフィシャルサイト 「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」
□監督 滝田洋二郎
□脚本 林 民夫
□原作 田中経一
□キャスト 二宮和也、西島秀俊、綾野 剛、宮崎あおい、竹野内 豊、西畑大吾
■鑑賞日 11月11日(土)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
いやいや思っていたよりなかなか出来のいい映画だった
自分探しの旅・・・ならぬ、自分自身を探させる旅と言った方がいいのかな。
よく練られた脚本と、久しぶりに滝田監督の手腕発揮と言ったところ。
135分の長尺物にしては、まったく無駄がないストーリー展開だったように思う。
長さを感じない映画は本当の意味で秀作だと言えるだろう
絶対音感を持っている人の話はよく耳にするが、
一度口にしたら、その味を二度と忘れない人ってあまり聞かない。
最近、TVのバラエティ番組によく登場するサイゲン大介ぐらいかな(笑)
凡人にはよくわからない範疇の事柄だけど、それを一人の天才料理人の
生い立ちから、一人では生きてはこれなかった過去の自分探しを、
父を敬愛し、同じ時を過ごした人たちや、苦労を共にした仲間と、
愛情あふれる思いやりの上に、遅ればせながら本当の自分自身に気付く旅。
父のこと、母のこと、父代わりに引き取って面倒をみてくれた。
人は決して一人では生きられない・・・。
それを見事に“料理(人)”というフィルターを通して、深く人間愛に気付かせる。
まさかの、涙を流せずには観られない、ハートウォーミングないい映画だった
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