京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』

2012-01-21 | 洋画

 

□作品オフィシャルサイト 「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-
□監督 リー・タマホリ
□脚本 マイケル・トーマス
□原作 ラティフ・ヤヒア
□キャスト ドミニク・クーパー、リュディヴィーヌ・サニエ、フィリップ・クァスト、ラード・ラウィ、
       ミムーン・オアイッサ、ハリド・ライス、ダール・サリム、ナセル・メマジア

■鑑賞日 1月15日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 もしかして、映像で表現できる限りがこの作品に集約されているのだとすれば、
 まさに「馬鹿は死ななきゃ治らない」、いや、その馬鹿の素、サダム・フセインの言うとおり
 「生れたときに殺しておけばよかった」・・・この一言に尽きるかな。

 この世には自分に似ている人間が3~5人居ると聞く。
 サダム・フセインに限らず、世界の要人たちにはたくさんの影武者がいると言う。
 この原作者であるラティフ・ラヒア氏がウダイ・フセインとともに暮らした4年間の記憶と記録だ。

 しかしながら、姿・形はウリ二つでも、人の心の中に潜む“悪”と“善”が人間の形をして、
 分別されて存在したのが、このウダイとラティだと言っても過言ではないだろう。

 ラティフが自分だけの選択がゆるされるのであれば、身を呈してでも立ち向かうことは可能だっただろうが、
 おそらく世界中のどこへ逃げても追っての手は迫るのがこの蛇のようなウダイ。
 ましてや家族にまで巻き添えになると考えれば、逆らうことも出来なかっただろう。

 それにしても、ラティフ・ウダイの二役を演じた
ドミニク・クーパーの演技は素晴らしい
 『マンマ・ミーア!』でドナ(メリル・ストリープ)の娘・ソフィア(アマンダ・セイフライド)の
 婚約者役を演じていた。 そのときはあまり印象がなかったが・・・。
 しかしこの映画では、自分の持つキャパ以上の演技力と精神力が必要とされただろう。
 そもそもウダイは異常な性欲の持ち主で、また過激な暴力と狂気に満ちた性格だったという。
 それは、誰にも歯止めが効かなかったとか。 現にサダム・フセインの腹心を殴死させたが微刑で終わっている。
 そしてサダムが後継者に選ばなかったことで更に狂気人間に拍車がかかったとも言われている。

 悪行三昧の数々で御代官の登場する隙間もなかったこの映画だが、
 冒頭でも書いたが、映像化できるこれが最大だとするならば、
 映像化できない部分の方がもっと過激な彼の性癖や暴虐の数々は、
 見るに耐えないものだったのだろうと想像できる。

 あと、名前はわからなかったが、ウダイの見張(執事)役で且つサダムの連絡役みたいな
 あの人の位置はこの映画にとってキーポイントだったと思えるので、できれば
 もう少しネームバリューのあるキャストを配置して欲しかったなぁ・・・。

 ちなみにサダム・フセインにも多くの影武者が存在したというが、
 本物か影武者なのか、見分けることができたのだろうか(笑)

 まあ、ともかく肩に力の入る映画で、夫婦共々映画で肩こりがしたのは初めての経験だった(笑)


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