『Ｍｒ．インクレディブル』

■製作総指揮　ジョン・ラセター
■製作　ジョン・ウォーカー
■監督　ブラッド・バード
■キャスト（声）　クレイグ・Ｔ.ネルソン　ホリー・ハンター　サミュエル・Ｌ.ジャクソン

　スーパー・ヒーローの黄金時代－。　彼らは世界中で数々の危機を救っていた。
　しかし、15年前…その破壊力に満ちたスーパー・パワーが、一般市民の被害を拡大していると
　訴えられ、“敗訴”。　今後、スーパー・ヒーローとして活躍する事を禁じられ、今では退屈な日々を
　過ごす、保険会社のクレーム担当係。　そんな彼には同じくスーパー・ヒロインとして活躍していた
　妻のインクレディブル夫人と３人の子供がいる。　ある日、彼の元に一通の手紙が届いた。
　それは、インクレディブル家にとって、新たな冒険の始まりだった…。

おススメ度⇒★★★（５★満点、☆は０．５）

　≪スーパー・ヒーローの世界の≫３つのルール
　　①その正体を人間に知られてはならない。
　　②スーパー・パワーを乱用してはならない。
　　③家族を守れなければ、スーパー・ヒーローとは呼べない。

　≪スーパー・ヒーロー≫
　　☆Ｍｒ．インクレディブル⇒「妻と子供を愛する元スーパー・ヒーロー」
　　　今では保険会社で働くサラリーマン。謎の指令を受けて、長年の夢だった
　　　現役復帰を果たすが太った身体が悩みの種。
　　☆インクレディブル夫人⇒「元スーパー・レディ」
　　　Ｍｒ．インクレディブルと職場結婚したが、引退後の今は３人の子供の良き
　　　母として子供を支えている。子供の反抗期とヒップのサイズに悩まされている。
　　☆ヴァイオレット⇒「インクレディブル家の長女」
　　　とっても内気で、自分に自信がもてない思春期の少女。自分が持っている
　　　スーパー・パワーのせいで。普通の恋愛が出来ないと、悩んでいる。
　　☆ダッシュ⇒「インクレディブル家の長男」
　　　負けず嫌いで、目立ちたがりな性格。スーパー・ダッシュを使えば、どんな
　　　スポーツも一番なのに、母親にその使用を禁止されていることが不満。
　　☆ジャック・ジャック⇒「インクレディブル家の次男」
　　　独特のヘアー・スタイルで人々を魅了する、家族のマスコット的存在。一見
　　　おとなしいが、怒らせると・・・

　とにかくインクレディブル・ファミリーの独特のキャラクターが、とても楽しい映画です。
　ピクサーのお得意とするアニメーションの世界は今回も期待を裏切らない出来に仕上がっています。
　個性あるキャラクターとそのスピード感は、あっという間にこの映画の世界に入り込んでしまいます。
　そしてこの映画の監督はブラッド・バード。　観た人もいるかもしれませんが、『アイアン・ジャイアント』と
　いうアニメーション映画で、宇宙からやってきた巨大ロボットと９歳の少年の出会いと友情を描き、
　高い評価を得た新鋭監督です。　もし観たことのない方がいたら、是非、『アイアン・ジャイアント』も
　観てみてください！　きっと感動できるはずです。　そして監督はこの『Ｍｒ．インクレディブル』でも、
　彼の温かい家庭愛に満ちた映像表現で、観ているものを冒険ファンタジーの世界に招待してくれます。
　インクレディブル夫人の声を担当しているのはホリー・ハンターで、何だか久しぶり（姿形はないですが）に
　彼女にあったような気がします。　日本語吹替は黒木瞳さんでしたが、まさかあのコスチュームで現れるとは
　思いませんでしたが（笑）
　余談ですが、スーパー・ヒーローに憧れつつも、スーパー・ヒーローの全滅を目論むキャラクターに、
　シンドロームがいるのですが、映画を観ている最中、このシンドロームの顔がクリームシチューの有田に
　見えて仕方が無かった（笑） 　そう思ったのは僕だけですかねぇ～