□作品オフィシャルサイト 「ニューヨーク,アイラブユー」
□監督 岩井俊二、ファティ・アキン、イヴァン・アタル、アレン・ヒューズ、ジョシュア・マーストン、シェカール・カプール、ミーラー・ナーイル、ナタリー・ポートマン、ブレット・ラトナー、チアン・ウェン、ランディ・バルスマイヤー
□キャスト オーランド・ブルーム、ナタリー・ポートマン、クリスティナ・リッチ、ヘイデン・クリステンセン、シャイア・ラブーフ、レイチェル・ビルソン、ロビン・ライト・ペン、アンディ・ガルシア、イーサン・ホーク
■鑑賞日 2月27日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
ニューヨークを舞台に、いくつの愛との出会いやその様々な形をスタイリッシュに描いた作品。
様々な人種で彩られるニューヨークの、都会ならではの映像や、派手さや大きな仕掛けはないけれど、
岩井俊二やナタリー・ポートマンなど11人の監督が、若手で力のあるオーランド・ブルームやヘイデン・クリステンセンら豪華キャストを使って、その一片を切り取った様々な恋愛模様を描いている。
それはやはりニューヨークという大都会だからこそ、表現できる街の力もあり、繊細かつ大胆な表現も見て取れる。
当たり前のことが当たり前に感じ取れなくなっている現代人について、そしてその直接的でない愛情表現を
静かに描き出している。 そこにはそれぞれがたった7分程度の映像の中に愛の形を凝縮していた。
マンハッタンのセントラル・パークやブルックリンのブライトン・ビーチの景色、あるいはチャイナヤウンの匂いまで、
都会の景色や自然や太陽の光や水溜りなどを上手に演出に使い、まるでところどころが写真に残しておきたいような眩しい映像もあった。
それぞれの作品の一つ一つもビッグサプライズはなかったけれど、丁寧かつ繊細に描いていた。
ひとつひとつを掘り下げるわけにはいかないけれど、その中でも印象に残ったストーリーと言えば、
アッパー・イーストサイドの元オペラ歌手(ジュリー・クリスティ)と若いホテルマンとの話。
窓から二人で空を見上げるときの、あの二人の目の色の違いが、それだけで何かを語らせていた。 ちょっと物悲しかったけど・・・。
ダイヤモンド街での文化の壁を越えたロマンス。 あのナタリー・ポートマンの坊主頭や、
それを隠すための彼女のウィッグが、自国の女性が切ったものが多いとか・・・。
卒業プロムの夜を心待ちにする10代の若者(アントン・イェルチン)と女優(オリヴィア・サールビー)のセントラル・パークでの一夜。
その朝帰りを迎えるジェームス・カーン。 あの夜と朝の彼女のシチュエーションは最高(笑)
ソーホーのオトナの夫婦の会話がシャレていたのはロビン・ライト・ペンとクリスクーパー。
このくだり、もっと見たかったなぁ~
もちろん、岩井監督、オーランド・ブルームとクリスティナ・リッチのラブストーリーもあのドア越しのラストが良かった。
それぞれのストーリーがまるで魔法にかけられたようにどこかで繋がっている。
先日観た『バレンタインデー』よりこの映画の方が好きだし、アルトマンの『ショート・カッツ』にも似ていたなぁ。
最近『ラブアクチュアリー』風味な作品が多いかな(笑)
いつもTBありがとう
わたしもバレンタインデーよりも断然好きだし、また観たいお気に入りです。
アルトマンの『ショート・カッツ』はわたしはニガテだったんですけどね
>わたしもバレンタインデーよりも断然好きだし、また観たいお気に入りです。
お~、リピートしますか(笑)?
>アルトマンの『ショート・カッツ』はわたしはニガテだったんですけどね
そうなんですか^^
結構僕は好きでしたよ!
アルトマンの記念スウォッチなども出てて(汗)
岩井俊二が撮る、オーリーが出るは知ってたもののコレが同じ作品とは知らずさらにキャーでした。
でも一番印象的だったのはホテルマンのエピだな。やっぱ。
掘り下げるわけでもつながってるわけでもないのに
一つ一つのラブストーリーがさもニューヨークならではな感じがして、
全然関係ないちっちゃな写真を何百枚もつないで一枚の絵を作り上げるかのごとく、そこにニューヨークの景色だけじゃなく雰囲気までも浮かび上がってくるような映画でした。
>人のとこコメント行っても壊れてる。(笑)
壊れてないとき、あるん(笑)?
>岩井俊二が撮る、オーリーが出るは知ってたもののコレが同じ作品とは知らずさらにキャーでした。
乙女心?オバサン心?
>でも一番印象的だったのはホテルマンのエピだな。やっぱ。
ふむ・・・。
>一つ一つのラブストーリーがさもニューヨークならではな感じがして、全然関係ないちっちゃな写真を何百枚もつないで一枚の絵を作り上げるかのごとく、そこにニューヨークの景色だけじゃなく雰囲気までも浮かび上がってくるような映画でした。
いや~、初めてまとまな感想を述べたような(笑) 心境の変化?それとも老化(笑)?
最近はたしかに、こういうオムニバスというか 群像劇タイプが多いですよね。
この作品のパリ版「パリ・ジュテーム」もオススメですよ
>最近はたしかに、こういうオムニバスというか 群像劇タイプが多いですよね。
そうですね^^
ネタが少ないのでしょうか?
実話ものも多くなりましたからねぇ。
>この作品のパリ版「パリ・ジュテーム」もオススメですよ
ほうほう、チェックしてみます^^