犬と猫と考える

レスキューした犬猫と考える。。生き物の大切さ。。

Free to Be...  そのままで。。

2011年09月02日 | Dog Trainingのこと
私はドックトレーナーとして、最低限犬には、基本的な訓練は必要だと信じてます。


別に自分の犬をダンスさせたり、アジリティーに出したりというのはではなく、最低のお座りや、待て、伏せだけでも、十分だとおもいます。 もし、犬によりけりで、ボーダーコリーのように、ハイパー犬にはアジリティーをさせたり、牧場犬の訓練なども必要であれば、訓練させてもいいでしょう。

最近私の気に入ってる訓練法。。” Free to Be.. Observation without Direction"

Obvervation:観察すること
Direction: 指導、指摘

ただ観察をして、指摘はしない。。というトレーニング法。


このやり方はどこからきたかというと、水族館にいる、イルカ、オルカを訓練するときに使う方法なんです。


大きなプールのなかで、すいすい泳ぐオルカやイルカたち。そしてジャンプをすると誉める。 そのジャンプをする際に、よくボールなどが、上にぶら下がってますね。。それにタッチすると、お魚をあげる。

日本ではそういう、場所がないから、ちょっと難しいかもしれませんが、ハイキング、ビーチなどで犬が放せる場所を見つけて、犬の行動を観察をしてみてください。

私の犬たちはよく、ビーチや山の中に連れて行きます。 そして、観察するんです。 まったく指摘はしません。
犬のそのままの姿を何時間も観察をして、私の場所に戻ってきたら、おやつをあげるなり、なでてやります。

一人一人犬の性格がわかります。 

いつもいつも、SIT, DOWN, WAITだけの訓練は犬にとっても退屈ですよね。。 たまには、こうした指導もしてあげると犬も喜ぶはず!


さてさて、うちのギャングたち。。先週、2ヶ月ぶりにサンフランシスコのビーチに連れて行ってあげました。




                    

午前中は曇ってたSFでしたが午後からすこし、太陽も顔をだしましたね。




みんなGood Dogです。。おやつをみせると。。(^_^;)


                     



今日あった私好みのちょい悪顔ハスキー。  













Free To Be.... 自由なまま。。そのままで。。





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子供たちからのメッセージ

2011年03月08日 | Dog Trainingのこと
水曜日はドッグとレーニングのボランティアを地元のシェルターでしてます。

先日、ドッグトレーニングの部屋にいったら、子供たちが書いた絵とメッセージが壁に飾られてました。


                     

虚勢避妊をしよう! 飼い主もペットもハッピー! 



                      


うさぎちゃんに狭いスペースではなく、広いスペースを!



                      

犬に食べさせすぎないように!!





                      

雑種をアダプトしよう!  理由:長生きするから。  雑種はなかなかアダプトされないから。



                      

犬のしつけは早いうちにしよう!




                 



                      



犬を礼儀正しくしつけよう!




                       


かわいいだけでアダプトするのではなく、性格で選ぼう!





                       

雑種だって、ピュアブリードのようにGood Dogだっ!






                       


アダプトするのであれば、最後まで面倒みよう! Petはギフトではない! 





                       

Petをおもちゃのようにあつかうなっ!






                       



動物はブリーダーからではなく、アニマルシェルターから引き取ろう!




                       


犬を触れる前に必ず、飼い主さんに聞こう!




                        


黒い犬、黒い猫もアダプションしよう!  ←黒い毛の動物は人気がないのです。





                        

年老いた動物だって、かわいいぞっ






                        

間違った扱い方はしないこと!





                       

マイクロチップをいれよう!





                       

動物実験は間違いだ!


日本の子供たちでは、考えられません。  このあたりのシェルターでは毎年、冬、夏、春休みに子供たちだけの教育を行います。 子供たちが3,4週間アニマルシェルターに来て、掃除、えさの与え方、犬の散歩の仕方などを教わります。
いつか、日本の子供たちに伝えたい。。










そして、このクラスは3週間前から始まった、6週間コースのパピークラスです。


基本的なしつけをおこないますが、ほとんどは社会性をまなばせますので、しつけの後は、みんなでお遊び会です。





  



 



 




  



 


 







パピーってほんといつみても、愛くるしいですよね。。



今日もがんばった私にぽちっとよろしくお願いします。



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吠えてるの? 話してるの?

2011年02月27日 | Dog Trainingのこと
去年の記事にも吠える犬のなおし方というので書かしてもらいました。 以前の記事はこちらで。。

この犬の”無駄吠え”について、よく相談されます。  


この家に引越ししてたとき、コナの無駄吠えで迷惑をかけたことがあります。


ドッグトレーナーの犬なんですけどね~ 声を小さめに叫んでみました。。




え? あたちがなんかした?

はい、しました。




引っ越してきて数日、家のベルがなり、外に出たら警察官の方が。。


”Hi, How Can I Help you?”  (こんにちわ。なにか??) と円満の笑顔で接したわたし。。← 警察官には弱い。。


”凶暴なハスキー飼ってる?”


”え? 凶暴なハスキー?!  いやぁ、凶暴な犬なんてうちとこにはいませんけど。。んでもって、ピュアなハスキーではないけど、ハスキーMixなら。。”

と警察官とお話をしてたら。。コナが。。。



”きゃ~ あたちコナよん  コナっていうのよん  あんただれ~~~~ ” と話した。 いや、他の人からみると”吠えてる”ようにみえる。 しっぽから、腰からふりふり大サービスのコナ。

一瞬、警察官の方もびっくりしたけど、あまりにもサービスがいいもんだから、おもわずコナをなでてしまった。。


そう、これがなでたら、最後。。


”きゃ~もっともっと~~~、 ここここここ、そこがいいのよね。。ほら! もっとなでてくださ~~~~い”


”あ~すみません。。 コナちゃん、もういいから。。。中にはいって。。”

そういうとコナはちょっと寂しそうに、家の中に入っていき、警察官は。。


”あ、そうそう、きっとお宅のさっきのワンちゃんが、裏庭から半分体をだして、学生に向かって吠えてるんだよ。。みんな怖がってさ。。それでみにきたんだけど。。”


と警察官の方が話がおわりそうなときに、今度はアニマルコップ!!


”えっと、あの。。凶暴な犬がいると聞いてみにきたんだけど?”

”あはははははは   ぜんぜん凶暴じゃないよ! ご心配なく。 あの犬、サービス精神が強い犬なんだよ”と警察官の方がアニマルコップに言ってくれた。 ほっ。。



私の裏庭は高校の駐車場に面してて、あさ、学生が車を止めてる中、コナは吠えていたそうだ。。

それで、どれほど凶暴なのかみてみたくって私はこっそりその駐車場のほうにいってみることにした。。



聞こえるよ。。コナの声が。。 あちゃ~~



遠くから見てると、ほんと、警察官の方が言ってたように、体半分だして、吠えまくってる!!!! 


でも、私からしたら、”凶暴”ではなく、あの子みんなに”話してる”だよね。。



”ちょっと、ちょっと、そこのお兄さん、あたちねコナって言うの!  コナよ! ここに住んでるのよね~”


”あ、なんで無視するの?   ちょっと、遊んでよ!  あたしね、いっぱいおもちゃもってるからさ~ みせてあげるから!
← 飲み屋の呼び込み嬢じゃないんだからさ。。。






そ~っと私も学生さんの中を歩いてやった。。




”あたちコナ~~~っ!! ” と叫んでるときに、


”どりゃ~~~~~~、あんたはこんなところに穴掘ってからに!!!”



コナはぎょっとした顔をして、体を裏庭のほうに戻していった。。


すぐに、その穴はふさいだものの。。。




あたちなんかしましたか?  ちょっとぐらい反省してよね。。





この吠えもコナにしたら、”話してる”んですけど、犬言葉のわからない人間にとっては”吠えてる”にしかみえないんですよね。

吠えるのがうるさいというので、声帯をきるという手術をしたり、ショックカラーをしたりというのは、私は好きではありません。


人間社会とともに暮していくわんこたちにも、やはり人間のルールというものを、教えていかないといけませんよね。

でも、犬は吠えるというのが、仕事でもありますし、話すことができないから”吠える”んです。

でもでも、無駄吠えはやはりだめなので、きっちりなおしていくほうがいいとおもいます。


うちのコナの場合、テレトリーの吠えが多いので、もし、このようにテレトリーの吠えの場合は、このテレトリーはコナのものではなく、”私”のものと教え込みます。 

吠えた瞬間に、私はコナを呼び、決して怒るのではなく、こちらに来たら、”コナちゃん、ありがとうね。 ちゃんと変な人がきてら吠えるんだよね。。 でもね、ここは ママのテレトリーだからねっ! あんたが吠えることないんだよっ!”


っとしけます。 何回も何回ものこれを繰り返したら、コナはいまだに人が通ると吠えますが、今まで5回吠えたのが、いまでは1回。 1回吠えたら、すぐに私のところに戻ってくるようになりました。 とりあえず1回は吠えてもらわないと、わたしも一人でいるとき、変な人が家の中に入られたら怖いもんね。




 


あたち、番犬?  






おまけ写真。。



コナの大サービス”ヘソ天”    じゃ~ん。。。。


そして、なんか、夕焼けときれいなコナちん。。


 

プールの水面に写ってるコナ。。





そして、番犬いにはなれないだろうなぁ。。のコナの寝顔。。





今日も読んでくれてありがとうございます。 ぽちっとしていただければ、コナが出張サービスに伺います。


え?なんのサービス?  さぁ。。。コナに聞いてみますね。



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人間が作り上げる”凶暴な犬”

2011年02月23日 | Dog Trainingのこと
凶暴な犬と一言で言ってもいろいろあります。

たとえば人間に対して、そして、人間でもターゲットになるのは、子ども、赤ちゃん、男の人。

ご飯のときに凶暴になる犬。 ご飯を取られたくないからご飯を食べてるときに牙をむける犬。

場所にたいしての凶暴な犬。  自分のテレトリーの中に来られるとう~っと言う犬。

犬に対して凶暴な犬。 犬同士は無理。

”物”にたいして凶暴な犬。  たとえばテニスボールをとられたくないから、凶暴になる犬。





この中で一番やっかいなのが、”人間にたいして凶暴な犬”

時間をかければ、多少はよくなるけれど、完璧にはなおせません。飼い主さんにはいいけど、他の人には噛み付くというのはこれはいずれ、他の人を殺してしまう可能性大なので、諦めてください。 

でも、なんでこんな性格の犬ができあがってしまったんだろう。。  それもこれも、私たち人間がつくりあげてしまったんですよね。

まず、多少なりとも凶暴性がある犬には、虚勢避妊手術をすることにより、ましになるところがあります。

特にオス犬。 もし、ご自分のわんちゃんが攻撃、凶暴なところがでてきたら、虚勢することをお勧めします。

虚勢避妊手術を行うことにより、多少のテレトリーの攻撃性はなくなります。

そして、犬や猫は言葉話せない分、体の異常がでると、凶暴、攻撃的になることもあります。


2,3年前にあの温和なセイントバーナードが子どもを噛んだという理由で処分された事件があります。

処分した獣医は、納得いかず解剖の許可をもらいました。
結果、耳の中にはたくさんの傷跡が。。

その傷跡から、鉛筆などでつかれたとおもわれるものが、残ってたそうです。
元の飼い主さんに話をもう一度聞いたら、もしかしたら子どもがしたのかもしれないということ。

子どもにしたら何もいわないから、面白半分でしたと母親に話したそうです。 本当に残念でなりませんと、獣医さんは話してました。



私の主人の妹さんの犬が、去年、処分されました。  これまた人を噛んだという理由から。。”凶暴”とされたのです。そのときの記事はこちらで。。

この2件の例は人間が”凶暴な犬”にさせた。いや、この2匹とも凶暴でない。 ただ単に”やめろ”と犬の言葉で伝えただけの話。

みなさん、覚えておいてください。犬には”牙”というのがあるのを。。人間をも殺せる牙が彼らにはあるんです。 それを忘れないでください。

凶暴な犬や攻撃的な犬を作り上げるのは私たち人間なんです。 子犬のときからのしつけ、社会性は必ずおこなってください。

犬の食事をするときなど、わざと手であげたりもしてあげてみてください。 これはあくまでも、子犬のときにブリーダーさんからもらった犬のみ。 シェルターではこのようなテストをしてくれてるところとしてないところがあるので、必ず、聞いてください。 もし、ご飯や食べ物に対して攻撃的な犬の場合は、トレーニングが必要です。

トレーニングができない犬をそのままにしておくと、どんどんひどくなり、”凶暴な犬”になりかねません。そして、最後は処分される運命なんです。

もう一度、考えてください。 凶暴な犬なんて生まれつきいません。 私たちが作り上げるんですよ。

 


 

 




 



凶暴な犬と怖がり犬の違い

2011年02月21日 | Dog Trainingのこと
アニマルケアとしてボランティアをはじめて早や、3ヶ月。

このアニマルシェルターでは、”安楽死”いわゆる”処分”される動物は他のシェルターに比べるとはるかに少ない。

以前、サンフランシスコにあるアニマルシェルターでは1日に100匹近くは処分をしてた私だけに、ここのシェルターはまだ”人間味”があるようにも思える。

週2回だけのボランティアでも、安楽死をされた動物の死体をみると、やはり辛いときもある。
必ず、聞いてしまう。。

”なんで?” 

みんな理由はあるけれど。。ほとんどは”凶暴”な犬。後は飼い主さん本人が持ち込んでくる犬も。。

たとえば、いまわたしが一時預かりをしてるミコちゃんもそう。。ミコちゃんはシェルターに来た当初、かなり牙をむけたらしい。。 だから折のサインには”安楽死待ち”とサインがあった。 

いま、私を指導してくれてるYさんが、ミコちゃんの本当の姿をみてなければ、ミコちゃんはこの世から消えていた。
Yさんはミコちゃんをみて、この犬は”凶暴”ではなく、”怖がり”ということがすぐにわかり、ミコちゃんをその日安楽死をしようとした、担当者の方にStopをかけてくれたのだ。

”時間をかければ、ミコちゃんはよくなる”

そうYさんが言ってくれたおかげで、今のミコちゃんの姿はあるのだ。 


凶暴になる犬の理由もいくつかある。

もちろん、生まれ持ったものもあるだろうけれど、生まれてすぐに人間を殺す勢いで攻撃する子犬なんてみたことがない。

凶暴にするのも、私たち人間の責任

うちの長男坊犬のカイ。このカイはかなりの怖がり。 生後10週間のときにアダプションに出されたが、ブルブル震えすぎて、だれも手をつけることができず、外にも出せない状態。 2回ほどもらわれたが、怖がりすぎて戻される。
最後にわたしが引き取ったはいいが、半年たったときカイは、友達の獣医さんの手を噛んでしまった。

そのときの状況を詳しく説明をすると、以前働いてた病院に私はカイを毎日のように連れて行ってので、みんなこの犬は”怖がり”というのがわかってたので、みんなやさしくカイに接してくれた。

この事件が起こったとき、カイは狭いスペースのはじっこにいたらしい。。私の友達でもある獣医が、”あら~カイどうしたの~そんなはじっこにって。。こちらに来なさい”なんていって手を出したときに、手をかんだ。

これはカイの責任ではない。すでに、カイは怖いから、”あっちにいけ”というサインをだしていたのにもかかわらず、彼女は手を出した。 



”凶暴””怖がり”とはまったく違うと私はおもってるけれど、”怖がり”から”凶暴”にはなるという行動はありうる。

この事件以来、私はなるべくカイをいろいろなひとに、あわせたりして、訓練をはじめた。
カイのバックグラウンドはひどいもの。 人に殴りけりの乱暴をきっとされていたに違いないというほどの傷をおってシェルターに来ている。なので、人間を怖がるというのは当たり前。

今いる、ミコちゃんも同じ経験の持ち主。 ”虐待”をされた犬。だから、自分の身を守るために、
”凶暴”にもなるのだ。

でも、これも訓練をしていけば、よくなる。

信頼関係を築けば、時間はかかるけれど元々は”凶暴”な犬ではないので、よくなる。


 

コナと仲良く遊んでるミコちゃん


 

ミコちゃんは”凶暴な犬”ではなく、”怖がり犬”




今ここで、リハビリ中。。 もう、大丈夫だよね?ミコちゃん?





 

カイの怖がりもいまだに、少しあるけれど、こうしてパパとも遊べるぐらい、人間にたいして、”信頼”できるようにもなった。。




私たち人間がいろいろと訓練していくよりも、こうして犬同士で訓練させるということも、私は必要だと思ってる。


次回はこの”凶暴犬”について、詳しく説明させていただきます。





今日も読んでくれてありがとうございました。ぽちっと押していただければ、わたくし、決して”牙”はむけません!



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