書評：『定時に帰る仕事術』 その２

この本の中で一番わたしが共感したことは、
　　どんなときも仕事時間内に終わりそうもないくらいたくさん仕事があるものです。
　　ときには自分がやりたいことを我慢して、目標を達成するためにやらねばならない
　　ことを優先することも必要になります。
　　もっとも価値のある活動はどれかを見極めて、それをうまくやることに集中
　　しなければなりません。
という記述です。

これは普段わたし自身、マネジメント層向け研修のインバスケットゲームなどにおいて「優先度」「緊急度」を教えていましたが、すっかり日常では忘れていたことでした。

そして、そのための極意は「今じゃなくても出来ることを今しない」ことです。

まず電子メールについては、自動受信機能をオフにして、一日に何回か時間を決めてメールを確認して処理します。

仕事のできる人なら、すぐに返信がなかったから、または返信しなかったとしても、悪く取ったりせず、新しい可能性を求めて先に進んでいきます。だから後ろめたく感じる必要はないのです。

ただし、その場で処理せず「後で読み返そう」と保管するのでは、そのメールを読むのに時間を２倍かけるので、時間の無駄遣いとなります。

また日本のオフィスでは見かけたことがないのですか、紙の資料やメモの整理には「ティックラーファイル」が良いそうです。

これは日別、月別のハンギングフォルダーを用意して、○日に処理すべきものはその日のフォルダーに入れて頭の中からもキレイに消してしまうそうです。

これならずっと「○日に何をする」など詰まらないことで頭の片隅を占領され続けなくて済み、引出しも頭の中もスッキリ整理されます。