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ホワイトカラーエグゼンプション(3) そのほかの改正

2007-03-27 09:57:42 | 労働法
ホワイトカラーエグゼンプションと共に労働基準法の改正案として挙がっているものに「残業代割増率の引き上げ」があります。

これは第37条で割増率が「2割5分以上5割以下」と書かれていても、実際には「2割5分」以上にしている企業が無いため、割増率を引き上げることで時間外労働の削減を目指すものだと思われます。


伝え聞くところによれば
  月45時間以下の残業割増率・・・・・25%(現行のまま)
  月45時間超~80時間以下・・・・・25%以上で労使協定
  月80時間超(中小起業は3年猶予)・50%

という形で検討されているらしいです。


これらの区切りの数字はは、労働基準法第36条第2項
  ②厚生労働大臣は、労働時間の延長を適正なものにする
   ため、①の協定で定める労働時間の延長の限度その他の
   必要な事項について、労働者の福祉、時間外労働の動向
   その他の事情を考慮して基準を定めることができる。

での限度が「1箇月45時間」であること。

また、労働安全衛生法などで脳・心臓疾患のの労災認定の基準で月80時間以上の時間外労働をした場合の発症リスクが高いことから、このような数字になったのかと思います。


そて、その他には
  ■代償休暇の新設
   労使協定によって有給休暇を給与に変えて付与する
  ■細切れ年休の法制化
   一労使協定により時間単位の年休付与(5日限度)

といったことも盛り込まれそうです。


こうなると仮にホワイトカラーエグゼンプションとの線上に居る中間層は
  ・短時間労働者(パートタイマー)に変更してエクゼンブション対象外になり
   自分の趣味の時間を確保・優先するという生き方

      ――――→ドラマ「ハケンの品格」での「大前春子」
  ・残業をしてでも、より良い成果を出して高給を目指す

      ――――→ドラマ「ハケンの品格」での「東海林主任」
と2極分化して、労働時間の長短2極化が進みそうです。

そのあたりはオランダの事例を含めて、また明日。


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