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ホワイトカラーエグゼンプション(1) 私の意見

2007-03-25 09:18:09 | 労働法
先週、東京都労働相談情報センターが主催する「ホワイトカラーエグゼンプション」のセミナーを受講しました。これも紹介するに値する=有意義でしたので、内容を思い出しながら記します。


まぁ、まず簡単にホワイトカラーエグザンプションが何かと言うと
  ホワイトカラー・・・作業着ではなくYシャツを着て働く人
  エグゼンプション・・・除外する

つまり全体での意味は
  労働時間の規制枠(36協定)から彼らを除外する
ということです。


今のところ、民主党が「残業ピンハネ法案だ」と批判しており、また7月に参院議員選挙を控えた自民党も他に
  (少子化対策) 雇用保険法改正・・・・・育児休業給付の引き上げ
  (再挑戦支援策)雇用保険法改正・・・・・求人の年齢制限を禁止
          パート労働法改正・・・パート労働者の正社員化推進
          労働新契約法・・・・・・・企業と従業員の契約をルール化
  (格差是正)  最低賃金法・・・・・・・・・最低賃金は生活保護水準に配慮
          労働基準法・・・・・・・・・残業代割増率を引き上げ
等を国会で審議するため、ホワイトカラーエグザンプションの提出は見送られる可能性が高いです。


しかし、このホワイトカラーエグザンプション、本当に良くない法案でしょうか。


私は「成果主義を導入する」という前提が崩れない限り、ホワイトカラーエグザンプションは導入すべき=賛成という考えです。


というのも、例えば話題になったドラマ「ハケンの品格」で、スーパー派遣の大前春子(篠原涼子)は18時ピッタリに仕事を切り上げ残業しません。しかし仕事の出来ない嘱託の小笠原さん(小松政夫)は18時ピッタリに帰ってません。きっと残業代も支払われているのでしょう。


そのため、現在の制度は成果を求めながら、(週40時間を越える労働には割増という)時間数に応じた賃金体系が維持されているため、成果と賃金に矛盾を抱えています。


成果主義を導入し後に撤回した富士通のような企業もありますが、人事考課がシッカリできなかったという事実の他に、結局は成果より残業した方が給料が高いという矛盾も原因の1つだった可能性がありますね。


またホワイトカラーエグゼンプションに近い制度として裁量労働制という働き方もありますが、夜10時から朝5時は割増になったり、平均の残業時間を「見なし残業時間として」その分を高く契約しておかないといけなかったり、やはり36条に縛られる限り完全なものではありません。


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