Crystal Heart ・・☆

私はどこから来てどこへ行くのか・・・光の世界を追いかけて

雪は天からの手紙

2010年02月20日 | その他の不思議

 雪は天から送られた手紙である。

先日、 雪の豊かさ という記事で「雪は空の上のメッセンジャー」と書いた時、この言葉をもっと素晴らしい表現で書いた人がいたはず・・・と、探して発見!

それは今から74年前、人工雪の製作を世界で初めて成功させた、 中谷 宇吉郎(なかや うきちろう) 理学博士 の言葉。(Wikipedia)
雪が上空のどんな条件で、結晶の形を決めるかを研究された方です。

この詩的な言葉を知ると同時に、中谷博士と、博士が集めて分類した雪の結晶に興味が湧きました!
私の知らない新しいものに出会える気がして、もうワックワク!!

今日は、中谷博士の生まれた石川県加賀市にある、 中谷宇吉郎 雪の科学館 に行ってきました。

この博物館では、展示物だけでなく、いろいろな実験を見たり体験したりできます。
ダイヤモンドダストを作る実験、そのダイヤモンドダストから、雪の結晶を育てる実験。
氷が溶ける時に、氷の中でも雪の結晶型に氷が溶ける、チンダル像を見る実験。
氷のペンダントを作る実験。

子供に返ったような気持ちで、あっという間に2時間近く過ごしてしまいました。

冬の花びら―雪博士 中谷宇吉郎の一生
高田 宏・著 (amazon.co.jp)

雪の結晶の写真を、蛇腹のついた乾板の大きな写真機で撮ってたなんて!!
なのに白黒のその写真の美しいこと!

目の前に当たり前にあることに「不思議を感じる心」。
それを解き明かすために、身近なもので創意工夫する力。
読みながら、それは人生を楽しむ秘訣だと思いました。

中学1年生でも読める博士の伝記です。
博士と同郷の著者の、雪への愛と博士への尊敬の念が伝わる、素敵な作品だと思いました。

雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集
中谷 宇吉郎・著(amazon.co.jp)

また、お堅い理系の博士が書いたとはとても思えない、表現豊かな素晴らしいエッセイも手に取ってみました。


中谷博士の雪の結晶の研究は、1983年にスペースシャトル「チャレンジャー号」で、宇宙で初めて人工雪をつくる実験につながり、2008年には、国際宇宙ステーション「きぼう」での氷結晶成長実験へと続いていきます。

小さな雪の華の宇宙の旅。
それは「雪は地球からの手紙」となるのでしょうか?


皇心のセッションルーム Angel's smaile です。


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