Small, Good Things

ささやかだけど、心に残る毎日を
目指して現在は休暇中

ナマ竹中

2006-03-26 01:34:53 | * Small, Good Days
子供の頃、私は彼のことを芸人さんだと思ってた。

もう10年以上前の事、母と弟と私の家族3人が夢中になっていたのが「恋のバカンス」という深夜番組。竹中直人が主役のお笑い番組だ。でも、今流行のお笑いとは全然違う。すごくシュールで、意味が分からず「はっ?」と固まってしまうこともよくあった。なのにハマったときの面白さったらない。お腹が痛くなって、涙がこぼれて、もう止めてー!ってなるくらいに3人で笑い転げてた。家族の中では「恋のバカンス」は伝説の番組となった。

だから、私は彼のことを芸人さんだと思っていた。かなり大きくなるまでそう思い込んでいた。映画やテレビで竹中直人が出ると「あのナンの人だ!」って条件反射で笑ってた。

その竹中直人の絵本のサイン会に、今日、弟と出かけてきた。「うわ...アノ竹中直人だよ...」と、目の前のスリムなお姿に呆然としてしまう。トークショーの時もいつものテレビで観るのと同じ、かなり照れまくって、声のトーンを上げ下げしているのが可笑しかった。

サイン本をご本人から手渡していただける瞬間に、私は思い切って声をかけた。「恋のバカンスの頃からのファンなんです」って。すると「あんなマニアックな深夜番組を観てくれて嬉しいよ~。」といって、握手してくれた。50歳の男の人とは思えない位に柔らかい手だった。その時の私は感激して、たぶんすごーく顔が赤くなっていたと思う。

そしてサイン会に行けず家で1人悔しがっていた母親に吉報。あの「恋のバカンス」のDVDが発売されているそうです(本人談)。明日タワレコで探してみるから、今度みんなで観ようね。



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