クリエイジ コラム 1週1冊良い本を読もう

今日の重大ニュースをもとに、良い本を読んで、良い意思決定をしませんか?

雇用保険と年金

2012-06-02 00:00:00 | 制度
 60歳を過ぎ退職を迎えると雇用保険受給か年金受給の選択が必要となる。過去には併給されていたが財政悪化のため2008年4月から択一となった。雇用保険受給額と年金受給額の多寡が判断の目安となる。制度の違いから雇用保険は日割、年金は月割である。当該月末前日に退職すれば年金は翌月より支給される、しかし月末日の場合は翌々月より支給開始となる。雇用保険は退職後、申請により1週間の待期期間を経て当該月分が日割りで支給される。雇用保険受給終了後、年金受給に切り替える場合、双方の条件をよく確認することが必要となるケースがある。間違えると年金支給開始月が1か月ずれたり、開始されても数か月後の遡及支給となったりする。僅かな金額かもしれないが制度をよく理解しないと損をする。異なる制度を財政上の理由から単純に連係させたことが主因である。
 国民年金と共済年金、共済年金の統合が課題になっている。雇用保険と年金に見られるように統合が単なる一時凌ぎでなく、国民生活にとり有用なものにするために制度設計、運営の枠組みをよく検討して欲しい。

(推薦書籍)
おいしい定年後の年金・保険・税金マニュアル 改訂第5版-年金受給・雇用
60歳からの年金・健保・雇用保険・税金の判断基準 改訂版
絶対ソンをしない定年前後の手続き・届出のすべて-年金・雇用保険・健康保険・税金の疑問や不安がスッキリ解消!
定年退職前後の段取り・手続きのすべて-年金・健康保険・雇用保険・税金!チェックシートでかんたん管理
社会保険改革-年金、介護・医療・雇用保険の再設計 シリーズ現代経済研究 16
社会保険料を安くする方法 2011-2012年度版-厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険
退職サポートガイドブック 第4版-退職金・雇用保険・健康保険・厚生年金・税金・再就職安心の手引き
よくわかる雇用保険 困ったとき読む本シリーズ
社会保険実務がわかる本 2011~2012年版-初めての人もらくらく手続き健保・年金・労災・雇用保険の実例書式 イラスト解説

コメントを投稿