僕の趣味のひとつ、「バスフィッシング」の最高峰。
それがバスボートというバスフィッシング専用ボートでのスタイルです。
バスフィッシングはアメリカで生まれたものですが、
個人で楽しむ遊びの釣りを超えて、スポーツに昇華したきっかけが
BASS TOURNAMENT(バストーナメント)の発足です。
バストーナメントの歴史はバスボートの歴史でもあると思います。
高い機動力と釣りがしやすいフラットデッキ、低い喫水。
「誰がビッグバスを釣るのか?」を競うプロトーナメントでは
200馬力オーバーで湖を駆け巡るためのボートの機動力が不可欠なのです。
そしてクルマのメーカーがたくさんあるようにボートメーカーもたくさんあります。
その中でも比較的メジャーなメーカーというのがあるのです。
■Ranger Boats レンジャー
キング・オブ・バスボート。
かつては選手だったレンジャーマンこと、フォレスト・ウッドが興したメーカーです。
堅牢な構造、広いビーム、静止時の安定性など、バスフィッシングのための性能が
高いバランスで優れているメーカーで、多くのプロフィッシャーマンの愛艇です。
どの時代のモデルでも“一生乗れる!”といわれるほど、頑丈です。
ガンネルを引っぺがすと、その堅牢な造りの一端が垣間見れます。
それゆえにか、走りは二の次。
通称“レンジャー・アタック”と呼ばれる波超え後の衝撃や水かぶりはもはやキャラ。
愛すべきバスフィッシング・ボートです。
僕は2000年のシカゴのバスマスターズ・クラシックで選手のレンジャーに同船しました。
マリーナ内でエレキも踏ませてもらった♪(というかリグってる間、ボートが流されるので踏んでてくれと頼まれた)
クランクベイトの神様、デヴィッド・フリッツ、強豪スキート・リースのほか、
我らが日本人選手の清水盛三さんら多くのプロが乗ってます。
↑スキート・リース
清水盛三
■SKEETER Boats スキーター
レンジャー同様、安定感が高くステアリングレスポンスも抜群。
やはり多くのプロが乗る人気ブランドです。
ベスト・バスボートにスキーターの名前を上げるプロも多いです。
乗った感想は“素晴らしい安定感”のひとこと。
走破性も抜群で釣り向けの機能も充実していると思います。
このボートに乗って、怖いと感じたことは一度もないです。
僕の憧れ“ザ・マシーン”こと、ディーン・ロハスなんかが乗ってます。
↑ディーン・ロハス
■NITRO Boats ナイトロ
アメリカの大手バスフィッシング ショップチェーン「BASS Pro Shops」の
ボート部門が送り出すハイレベルなバスボートです。
トッププロ、ケビン・ヴァン・ダムや“神様”ことリック・クランが乗っているボート。
僕も乗ったことありますが、すごいボートです。
なんというか『すごくラク』という感想。大きな湖が多いアメリカらしい設計だと感じました。
乗ってるときの“無敵感”はハンパないです。
↑リック・クラン
↑ケビン・ヴァン・ダム
■TRITON Boats トライトン
確かRanger Boatsのエンジニアが独立して興したメーカーだったと…
(すみません、曖昧な記憶です)
やはり高い安定感を持ちながらも、ハイスピードで走れて波切りも優秀。取り回しも抜群!
とても優等生なボートです。19、20、21フィートに乗ったことがあります。
スーパーマリオことベテラン、ショウ・グリズビーなんかが乗ってます。
多くのプロが信頼する性能は折り紙付きといえるでしょう。
日本でもユーザーが多いので、マリーナや湖上で見かけることもしばしば。
もし自分がボートオーナーになるとしたら候補に上がるブランドのひとつです。
↑ショウ・グリズビー
■BassCat Boats バスキャット
アメリカでは顧客満足度ナンバーワンだとか。
モデルバリエーションが多く、カスタマイズの幅が広いのが理由なのかな。
特に走りが抜群で、ラフウォーターになるほど強いと言われています。
湖が荒れると、いかにしてマリーナに生還するか? は本当に命がけなのです。
手近なマリーナにさえ、戻れないこともあります。それはイコール、死神が忍び寄る合図。
人気プロ、“アイク”ことマイケル・アイコネリなんかが乗っています。
↑マイケル・アイコネリ
■Phoenix Boats フェニックス
比較的新しいブランドでしょうか。
バウに独特なカギマークが入っています。このボートは乗ったことないです。
トッププロ、アーロン・マーテンスやグレッグ・ハックニーが乗っていますね。
電装系の操作が昔ながらのアナログタイプだったかな?
ボタンよりもボリュームノブのほうがいい! ということなのでしょうか。
僕はボリュームノブがいいです。
↑アーロン・マーテンス
■STRATOS Boats ストラトス
19フィートクラスのサイズで特に評価が高い気がします。
“レジェンド”ラリー・ニクソンが乗ってた。
実際に乗った印象はソフト&軽快なイメージ。
自分が乗ったストラトスは静止時にスターンヘビー気味(後ろが重い)でした。
エンジンが少し大きかったのかな?
取り回しのよさはボートにおいて重要な性能で、その点でストラトスの評価には納得です。
■GAMBLER Boats ギャンブラー
賭博師です。イチかバチかですwww。 このあたりからキワモノ的要素が強くなります(笑)
ギャンブラーはとにかく、速い! 釣りの性能よりも走り重視(?)。
乗せてもらったときはスピードメーターの針が80マイル(時計の5時の位置)を超え、
0マイルの下にあるピン(時計の7時の位置)にカンカン!と当たってました(笑)
息できなかったです…たぶん、160kmくらい出てた。
顔を露出してそんな速度を体感するのは稀でしょう。
ナスカーのレジェンド、デイル・アーンハートのシグネチャーモデルもあった。
(その名もインティミディエイターwww)
豪華な装備もギャンブラーの特徴。
シートがグッ! と沈み込んでいて、レーシングカーみたいなフィーリングです。
個人的にはすごく好きなボート。オーナーになれたら最高でしょう。
■Bullet Boats バレット
コレもめちゃ速い!(名前からして速いwww)
素材にバルサウッドを使ったり、ハイテクな浮力体を採用するなど、軽量なボートです。
乗ったことはないです。見たことは何度もありますw
コンソールが超低くて、バイザーレスの潔さ。カッコいいです!
(たぶん、息できないwww)
漢のボート。それがバレットです。
■ALLISON Boats アリソン
たぶん、世界最速のバスボートです。
アリソンはレーシングボートが得意。
乗ったことはないですが、クソ速いそうです。
駐艇してるアリソンは見たことあります。
見ただけでも釣りの装備はプアです。でもいいんです。
爽快な走りこそ、アリソンボートなのです。
他にもまだまだ、いろんなボートメーカーがあります。
機会があれば、一回アリソンに乗ってみたいなぁ。怖いけど(笑)