cottontailの時事

や、やあ!元気かい!

米軍基地問題考

2010年06月08日 | 
現代に生きる上で、負わなければならない負担というのは個々に存在すると思う。

例えば、電気に依存した生活をする上で必要な「原子力発電所」やその関係施設を有する県。
国内外の災害救助活動をする自衛隊駐屯地と演習場を有する都道府県。
沖縄以外の「米軍基地」を有する県。
広義で言えば、国際空港を有する県なども新型インフルなどの脅威・事故のリスクの高いといわれる離発着の緊張や騒音などの負担を負っているとも思う。

この時代を生きる上で必要不可欠な負担はあり、沖縄もまたその負担を負うのは然るべきと思う。
しかしながら普天間基地の立地はやはり危険なので辺野古に移転するのが妥当なのではないだろうか・・・。

「米軍基地はいらない」・・・確かに、冷戦状態でもなく、戦後半世紀以上が経過し、「抑止力」の必要性と作用しているか否かについては疑問が残るけれど、かといって、米軍基地を排斥し、仮に日米安全保障条約がアメリカによって破棄されたと仮定すると、どういうことが起きるのか?

夫との話では、「公人の暗殺とか起きるんじゃない?なんだかんだいっても守られてる事って多いと思うよ」という話。
また、自国の防衛力をまかなわなければならないので、徴兵制の可能性もあるかもしれない。
韓国の哨戒艦沈没事件で、亡くなった方々の詳細については知らないけれど、徴兵された若者もいたのかな・・・と思うと心が痛い。
以前、息子が生まれた時に、夫から「これだけはなって欲しくない仕事ってある?」と聞かれた時に、私は「兵士」と即答したのだけれど、やはり戦死することほど悲しい事はないと思う。

またこういった話をする上で、注視すべきルポがあるので、ご紹介したいと思う。

「ルポ 貧困大国アメリカ」 堤 未果さん 著

サブプライムローン問題に象徴される貧困層への無謀な貸し付け・・・返済不可能になった家庭の個人情報はリスト化され、軍のリクルーターへ回るという。
そのリストを元に、学歴社会においての悲願である子供の大卒という学歴への貧困層の親の願いにつけこみ、軍のリクルーターが大学の学費補助を謳い徴兵の同意を迫りに来るという話。

湾岸戦争の兵士も、アメリカの定住権を得るために出兵した南米系の人が多いと以前聞いた話だが、
経済格差によって若い学生が徴兵され、アメリカという国の軍事力を下支えしている悲しい現実がそこにはある。

自国の防衛力という点で、決して他人事ではない現実を皆さんはどう捉えるのでしょうか?

大樹になるかどうか

2010年06月02日 | 
鳩山さんが辞任するということで、午前中のワイドショーは「番組内容を変更して」それ一色でした。

今日は朝から色々お掃除して、やれやれほっと一息、テレビでも観ようかな~と思っていたのになんてこった・・・。

民主党これからどうなるのかな?・・・と、ふと思う。

政権奪取してからの民主党の功罪
功・・・行政刷新会議(知れば知るほど恐ろしい官僚天国の実態を炙り出したのは良かったと思う。利益にぶら下がるOB天国という点ではJALなんてまだミニスケールなんだな・・と実感。でも、そういう組織は破綻するというモデルケースなので、国としてより切実に危機感をもつべきかも。)

罪・・・何がしたいのかわからない迷走。
沖縄基地問題を含め、高速道路無料化と環境税うんぬんなど、相反する主義主張を同時に遂行する節操の無さ。
(余談ですが、社民党も政権与党だったんだから、「駄目」の一点張りではなくて、実現可能な代替案を明確に提示するべきだったと思う。)
政治と金。・・・鳩山さんが知らないうちに動いていたという何千万の子供手当て。
        本人が知らないうちに数千万がとびかう人に、その1~2ヶ月受けた子供手当て相当の額を、一生かけてローン返済する多くの国民の暮らしというものは実感できないだろうな・・・と住宅ローン返済中の我が家は残念に思う。

また、小沢さんの資金問題に絡む諸々。公開する預金はほとんどない・・・という不自然さもさることながら、沖縄基地問題に揺れる地域の土地も所有しているというのには、本当に嫌悪した。
この人は、表立って何をしているのかよくわからずに陰で動いて内内に物事をすすめる政治手法も含めて「インサイダー」という言葉が良く似合う。
選挙という国取り合戦の実力者ではあるかもしれないが、政治家としての資質はどうか・・・。

木は、そこに植えてしばらくは根が張らないため、添え木をして、その木を支える必要があるが、
いつまでも添え木をしたままにすると、木は添え木に甘えて根を張らず、自立が遅れるという。

鳩山さん・小沢さんが辞任されるのを機に、民主党も自立して大樹となれるように添え木を外す時だと思うし、そのように期待したい。