中橋怜子の 言の葉ノート

自然、人、モノ、そして音楽…
かけがえのない、たおやかな風景を
言の葉に込めて

和モダン

2011-09-08 | 奈良の風景
雲ひとつない初秋の青空、爽やかな空気に誘われて朝からぶらり奈良公園に行ってきました。
奈良公園に到着した時は朝の冷え込みはどこへやら、汗ばむような暑さにジャケットを着てきたことを後悔…しかし木陰に入るとスッと汗がひいてしまうような涼しさ、もう秋なんですね。
まだ観光客もほとんどいない静かな奈良公園、まずは1895年に帝国奈良博物館として開館された奈良国立博物館本館へ。フレンチルネッサンス高揚期の様式で建てられたというだけあり、建物のそばを静かに歩いているとまるで中世のフランスにタイムスリップしたような、そんな錯覚を起こします。
ティータイムはやっぱり奈良ホテルへ。1909年開業、一昨年100周年を迎えた建物です。創業当初の華やぎと気品を今もなお受け継いでいる重厚な建物は、いつ訪れても心が落ち着き優雅な気分にさせてくれるお気に入りの空間です。BGMのジャズに酔いしれながら飲むコーヒーの美味しいこと!
それにしても昔の人のなんとモダンなこと!博物館本館といい、奈良ホテルといい、和の気品を残しつつ、洋の重厚な華やかさを見事に取り入れたその素晴らしい「和モダン」にただただため息…。
この居心地の良さ、やはりその時代を生きたご先祖の血がこの体のどこかを流れているのだろうと解釈する私であります。


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