今日、ずっと忘れていたある出来事が突然蘇ってきた。
何かとお騒がせ女の私であるが、このお騒がせを越えるお騒がせはまだない。
JRがまだ国鉄と呼ばれていたころ、私が女子大生だったころの話である。
1時間に1~2本しか電車が通らないローカル電車の単線線路、電車が通過したばかりだからしばらくは来ないだろうと思い込んだ私は、家への近道であるその線路を歩いたのだ。
すると間も無く背後から電車の警笛が聞こえてきた。逆方向からの電車が来る可能性があることなど私の頭には全くなかった。
単線なので逃げ場がない!
仕方がないので私は線路脇の土手に必死で這い上がった。
そして急こう配の土手の上でふらふらしながら電車が通過するのを待っていた。ところが、電車は通過せず私の目の前でものすごいブレーキ音を立てて止まったのだ。
なんと私は飛び込み自殺をすると勘違いされたのだ。
「只今、人身事故のため…」などという車内放送が流れたのだろう。窓という窓から乗客の大注目!そのことがあまりにも恥ずかし過ぎて、こっぴどく叱られたことなど全く覚えていない。
さて、笑えないのが実際の自殺者の数。
二年連続して減少していた過労などの「仕事疲れ」による自殺者が昨年は増加に転じたという。
景気上向きと自殺者の増加、専門家はどう分析するのだろう。いずれにしても上司、部下、同僚の心や言動の異変に気づく周囲の目がとても大切な時代だ。
自殺と言えば、奈良にこんな伝説がある。
その昔、帝の寵愛が薄れたことを苦に猿沢の池に身を投じた一人の釆女(うねめ)がいた。その名は春姫。
毎年、仲秋の名月の日に行われている春日大社の神事「釆女祭」は、池を浮遊する「春姫」の霊を慰めるというものである。
この「釆女祭」の前夜、猿沢の池に浮かべた龍頭船の上で「うた語り」をさせていただくという大役を仰せつかった。
帝から愛されなくなったことを苦に入水自殺するという悲しい釆女「春姫」を果たしてどう表現するか、愛されぬようになったことを苦に自らの命を絶つ女の心情やいかに…、そんなことを考えてたら、遠い昔の記憶、目の前で電車が急停止した自殺未遂?事件が突如蘇ってきた。
何かとお騒がせ女の私であるが、このお騒がせを越えるお騒がせはまだない。
JRがまだ国鉄と呼ばれていたころ、私が女子大生だったころの話である。
1時間に1~2本しか電車が通らないローカル電車の単線線路、電車が通過したばかりだからしばらくは来ないだろうと思い込んだ私は、家への近道であるその線路を歩いたのだ。
すると間も無く背後から電車の警笛が聞こえてきた。逆方向からの電車が来る可能性があることなど私の頭には全くなかった。
単線なので逃げ場がない!
仕方がないので私は線路脇の土手に必死で這い上がった。
そして急こう配の土手の上でふらふらしながら電車が通過するのを待っていた。ところが、電車は通過せず私の目の前でものすごいブレーキ音を立てて止まったのだ。
なんと私は飛び込み自殺をすると勘違いされたのだ。
「只今、人身事故のため…」などという車内放送が流れたのだろう。窓という窓から乗客の大注目!そのことがあまりにも恥ずかし過ぎて、こっぴどく叱られたことなど全く覚えていない。
さて、笑えないのが実際の自殺者の数。
二年連続して減少していた過労などの「仕事疲れ」による自殺者が昨年は増加に転じたという。
景気上向きと自殺者の増加、専門家はどう分析するのだろう。いずれにしても上司、部下、同僚の心や言動の異変に気づく周囲の目がとても大切な時代だ。
自殺と言えば、奈良にこんな伝説がある。
その昔、帝の寵愛が薄れたことを苦に猿沢の池に身を投じた一人の釆女(うねめ)がいた。その名は春姫。
毎年、仲秋の名月の日に行われている春日大社の神事「釆女祭」は、池を浮遊する「春姫」の霊を慰めるというものである。
この「釆女祭」の前夜、猿沢の池に浮かべた龍頭船の上で「うた語り」をさせていただくという大役を仰せつかった。
帝から愛されなくなったことを苦に入水自殺するという悲しい釆女「春姫」を果たしてどう表現するか、愛されぬようになったことを苦に自らの命を絶つ女の心情やいかに…、そんなことを考えてたら、遠い昔の記憶、目の前で電車が急停止した自殺未遂?事件が突如蘇ってきた。