昨年の記事「経過」に登場したブトの雛が巣立ち日々成長をしている。昨年は心無い人の行いで酷い目に遭わされてしまったので今年は何とか無事に繁殖をして欲しいと思っていた。何と今年は可愛い雛を4羽巣立たせる事が出来た。しかしこのブトの縄張りは人通りが多く常に神経を尖らせていなくてはいけなかった。それに加え枝を振り回したり、物を投げ付けたりと子供じみた行いをする人が多かった。
親が必死になり人から雛を守ろうとしている時、雛達は声一つ出さずにじっと様子を眺めている。この時点で既に「危険人物」を認識しているのだろう。
巣立って間もない頃、一羽の雛が低い生垣に下りて来てしまった。幸いこの日の午前中は雨だったので人も少なくて大騒ぎにはならずに済んだのである。
雨に濡れていがぐり頭になってしまった雛。耳の穴がはっきりと見えている。このブルーに瞳がとても美しい。この雛に罪はない。
そんな雛達をしっかりと見張っている親の姿がある。雛に何かあったり、悲鳴が聞こえたら猛スピードで飛んできて雛を守るのである。親子愛の強さを感じる場面である。
しかしそんな弱々しかったひな達も最近では親と一緒に公園を出て修行に出掛ける事が多くなった。見るもの全てに興味深々といった具合である。
近くに民家の畑でビニールハウスを悪戯する雛。穴を空けたらダメだよ!!
それを見て「ねぇ、何しているの?面白い事?」と言っているようにも見える。
親は相変わらず雛の食べ物探しに余念がない。竹筒に潜んでいる昆虫を探している。時々この中に貯食をする事もある。公園という施設はいろいろな人工物があり貯食場として利用されている事が多いのである。
昨年のような悲劇もなく、雛も成長し親の威嚇も激減している。最初の頃は毎日が人との軋轢でさぞかし大変だっただろう。側で見ていた私も辛かった事がある。ほんの少しの優しさと思いやりがあればこのブトの子育てもどんなに楽だった事だろうか?しかしそんな軋轢があっても逞しく子育てを貫いたブト君には頭が下がる思いである。来年はもう少し違う場所で繁殖をしようね。ブト君!!
良く似ています。
今回はヤタパパ夫婦も子育てがうまくいったようなので一安心です。
一昔前はこんなことは当たり前だったのですよね。人も動物もそれぞれの生活を生きて互いに過度な干渉を持たず良い距離があった。彼の時代に戻ることはもうないのでしょうか。
昨年のような事にならなくてほっとしています。実は昨年のジジが今年も仁王立ちをしてこのブトを威嚇していました。
苦情が行くと思っていたのですがどうやらなかったようです。「あなたはもう顔を覚えられているので撤去しても襲われますよ」と言っておいたので、多少なりとも自覚をしたのでしょうか?
ヤタさんはこのような状態だったのでしたね。全身ずぶ濡れでカラスママさんががいなかったら生きては行けなかったでしょう。ヤタパパ夫婦も子育てが上手く行って良かったですね。ヤタさんの兄弟が出来ましたね。
このような光景は極当たり前なのですが、今ではそれすらも安心して出来なくなってしまいました。公園で無事に巣立ってもこうして他の場所で苦情が出て捕獲されてしまう事もあるのですよ。独り立ちをするまでは親も安心できませんね。
見ていても本当に微笑ましいです。雛ってとても無垢で可愛いです。この子たちには何の罪もないのですよね。
子を思う気持ちにとてもとても打たれました。
今人間が忘れていること・・・
そういうことを教わったような気がします。
雛ちゃんでも結構大きく見えるのは気のせいでしょうか♪
>果たして、人が住むところで安息の地がカラス君たちにはあるのでしょうか・・・
そうですね。本来なら気にしなくても良い事なのでしょうけど、今のように過剰反応が多くなるとカラス達は繁殖さえも出来ない状況になってしまいます。本当にそれで良いと思っているのか?と疑問に感じています。
巣立ち雛の大きさは親とほとんど変わらないのですよ。尾羽が短い程度かな?だから雛が側に来ていても、気が付かない人が多いのだと思います。(^^;