夢月物語

夢は旅立ち月とめぐり逢い
かけがえのない日々を写真とともに
「散る桜残る桜も散る桜」
逝った母へ捧ぐ

母 最後のリハビリ・最期の記録

2015-06-26 | 母 最期の4日間

       



2011年8月20日

心原性脳梗塞で倒れた時
母の生きている証を
ブログに残そうと思いました

最期の瞬間までを
ムスメとして・・・


先週の母

6月16日火曜

OT(作業療法士)Sさん
訪問リハビリ

ベッドに座って待つ

両手両足マッサージ
手を伸ばし
おでこ、ベッドの端を触る

両足交互に動かす

ご自分で動かしてくださいと
Sさん
マヒ側の左足が少し動く

母OKサインをする

外へ
歩く練習

最後の歩く練習


途中お手玉を渡すと

リハビリ お手玉を投げようと頑張る母


投げるポーズをする


デイの部屋へ

じゃぁ行ってみるね
うなずく

6月17日水曜

目ヤニ右眼

両手両足マッサージ
お手玉を渡すと
私に手渡し

個室へ

車いすから立つ 前へ3歩 後ろへ3歩 座る
2回繰り返す

ベッドに座る
安定せず

6月18日木曜

ナースYさん訪問リハビリ

ベッドに座って待つ

両手両足マッサージ
両足同時に動かす
  交互に動かす

ゴホゴホしているので
ベポラップ塗る

肩を動かす
体をひねる

ベッドに座る

お手玉を渡す
素早く左手から右手へ
投げるポーズ
なかなか投げられず
私に手渡す

テーブルに両腕を乗せ伸ばす






ボールペンを持ち少し書く

Yさんの支え無しで
体勢を保つ  5分以上

また来週
おねがいしますと
Yさん

6月19日金曜

午後2時
ホームから電話

「胃ろう終了後
 エンシュアを吐き
 心臓マッサージしてます
 救急車を待ってます

 搬送先が解り次第
 連絡します」

慌てて
夢父と一緒に
クルマで向かう

途中、何回もホームへ
連絡する

救急車はもうホームを出たそう

搬送先が決まり
目指す

受付で母の名前を伝え
救急科へ

ホームのナースOさん
責任者
父が居る

ドクターの説明

強心剤
心臓マッサージを継続

母に会わせてもらう

ドクター
交替でマッサージをしている

どうみても
心臓は止まったまま

戻ってこないな


「もう充分ですから
 止めてください」

「わかりました」

手を握る
温かい




ドクター
母の瞳に
ライトを当て
変化がないことを見せてくれる

午後3時
死亡宣告


病院以外で
死亡したため
警察の検視があると言われる

母に着せる
浴衣を買いに
売店へ

夢父は
母の保険証など
自宅へ取りに行く


リハビリ
OT(作業療法士)Sさん
ST(言語聴覚士)Iさんに
連絡

おふたりとも
驚いて言葉が出ない


父は自宅へ戻る

OT Sさんが
来てくれる
でも、母に会えず

ねぎらいの言葉をかけてくれる

Sさん
泣きながら帰っていく


警察の調書
細かく訊かれる

母 検死



警察
ホームへ


待つ



警察 再び
病院へ

事故、暴行、虐待など
疑いはなく
窒息死と判断

連絡しておいた
葬儀社が到着

ドクターが
取り出したペースメーカを
渡してくれ

「どうしましょう
 処分しましょうか」
と、訊かれる

「お守りとして
 持っています」
と、ムスメ


ドクターたち
並んでお辞儀をして
見送ってくれる



雨の中

午後9時半
母 自宅へ戻る

3年10か月ぶり



「もう少し
 生きていてくれたら・・・」
と、父



「母らしい
 亡くなり方だよ

 最期は一瞬で逝っちゃったと思う
 私は悔いはないから」
と私



うなずく父





自宅へ戻り
寝ようとしたとき

ようやく
声を出して
泣いてしまう



それ以来
涙は流していない


偶然の撮影 もう会えない母






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コメント (4)
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