コミュニティふぁーむ日記

北海道の寿都・黒松内町の小さな農家と小さな自然学校が協働し土や作物だけでなく人も有機的につながる農場づくりを始めました。

ヤマグワ

2014-07-22 22:14:25 | 自然情報 植物
地域内には、至るところにヤマグワがあります。 現在は熟しどきです。 熟れ過ぎた実は樹下にたくさん落ちています。
味は、小さなキウイです。 たんと集めればジャムも作れます。

ギンドロ

2014-06-29 15:18:06 | 自然情報 植物
定点観察ポイント、一木川土手付近のギンドロの木です


風の強い日には、葉が裏表に揺れてキラキラして見えます。


キラキラの原因は葉の裏側。


まるで防水生地のような肌触りで、真っ白な色をしています。
表面は緑色をしていますが、白味がかっているものもありました。


近づいて見てみると分かりますが、葉の裏側が白いのは白い綿毛が密生しているためです。
このことから別名を「ウラジロハコヤナギ」といいます。

葉の表面と裏面のコントラストから、ヨーロッパでは夜と昼を象徴するものとして花言葉を「時」としているそうです。

周りの木々が青々としているなかで一際、異彩を放っているギンドロの木。

木の名前を覚えることが苦手なのですが、その異彩さからこの木は一度で覚えることができました。

(まっすん)

ツチグリ

2014-06-26 20:51:48 | 自然情報 植物
しばらく続いていた雨があがると、第一農場でも新しい植物が目に留まるようになってきました。

そのなかの一つが、ツチグリ。


といっても、これがキノコだということを教えてもらうまでは、何かの種なのかなという程度にしか思えず、見過ごしていました。

先日野外実習で黒松内岳に登山をした際にも、キノコをたくさん見つけたのですがツチグリのようなキノコもあったのかもしれないと思うと、ちょっと残念なことをしてしまいました。


このツチグリ、成熟すると外皮は7片から10片に裂け星形に開くそうですが、まだ成熟していないらしくまだ、外皮が裂けていないものもありました。


食用にもなりますが、あまり食べられることはないようです。

キノコは見つけると写真を撮りたくなってしまうのですが、キノコ図鑑から該当するものを見つけるのもまた一苦労です。。

(まっすん)

2014-06-24 09:39:37 | 自然情報 植物
タイトルの漢字読めましたか?

ある植物の名前です。

最近、そば畑の近くや学校裏の農場で多く見られるようになってきました。



その名前はアカザ。

ここ数日の雨で繁茂した雑草の中で、一見見逃してしまいそうでしたが、中心の若葉が紅紫色をしており、なんとなく目にとまりました。

はじめは何の花なのかと思って近づいたのですが、色づいていたのは花ではなく、葉の部分でした。

紅紫色の若葉の部分は食べることもできますが、しばらくすると1メートル以上にもなる植物とのこと。

つい1、2ヶ月前まではそんなに背の高くなかったイタドリやヨモギなども、いまではぐんぐん背を伸ばし、イタドリはゆうに2メートルをこえています。

このアカザもこれからぐんぐん背をのばしていくんですね。

近い種類には若葉部分が白くなるシロザなどもあり、また実物を見つけてみたい植物が増えました。

(まっすん)

トドマツの新芽

2014-06-16 17:55:18 | 自然情報 植物

学校のトドマツの新芽が、なかなか可愛らしい。

春先は冬芽のカバー(これを芽鱗と言うらしい)がまだついていて、少しずつ脱げている途中であった。

こちら、5/15日の写真。




さて、現在はこのように。



新芽がとてもわかり易い。
見るからに青々として、大変健康的。

横を通りかかるたびに、「元気だねぇ」と声を掛けたくなる、そんな雰囲気を持っている。

最近は雨ばかりで若葉も楽しくないかもしれない。
どうか元気に育っていってほしいものである。

(たつみ)

そば畑のまわりには…

2014-06-14 10:00:00 | 自然情報 植物
しとしと雨の続く黒松内ですが、畑にとっては恵みの雨。
そば畑も芽を出し始めました。



約1ヶ月ほど前までは、雑草が生い茂っておりましたが、


草を刈り、土を耕し、種を蒔いて、やっと発芽しました。


そんなそば畑の周りには、この雨の恵みを受けて様々な花をみることができます。

まず目をひくのがアジサイの花です。まるで白いボールのような真ん丸の花を咲かせています。



漢字では「紫陽花」と書きますが、この漢字を読めるようになったのはごく最近のことです(汗

その他、ノコンギクやルピナスの花も咲いており、そば畑の周りは白、青紫、青、緑と色とりどりです。






そば畑の周りには、つい2週間程前まではシバザクラの花も咲いており様々な花を見ることができる隠れたスポットのようです。

次回はどんな花を見つけることができるのか楽しみです!

(まっすん)

シャクの花

2014-06-12 14:15:40 | 自然情報 植物
精次郎の森の花々が約2週間前ほどはエンレイソウやエゾノリュウキンカが咲き誇っていましたが、最近では姿を潜め、また違った花々達が楽しめるようになりました。

そのなかでもよく見つけるのは、オドリコソウとシャクの花。



写真では大きく見えますが、実際にはとても小さな花です。



シャクといえば、山菜としても有名でさわやかな香りがあり美味です。
、がおいしく食べられるのは若芽なので、今回は花を楽しむだけにしました。

形の似た花にエゾボウフウやイワミツバがありますが、以前山菜を取りに来たときの経験が活きて、「シャクの花だ」という結論にたどりつくことがでました。

フィールドワークは量が大事だと肌で感じた出来事となりました。

(まっすん)

ヤマグワ

2014-06-07 23:34:31 | 自然情報 植物
精次郎の森、イタドリ群生地をぬけるとこれまでと違った景色が広がっていました。
それまでは目に入る色といえば、木々の緑や花々の白い色が多かったのですが、迫力のある黄色が目に飛びとんできました。

それはヤマグワの花。


精次郎の森にこんなにヤマグワの木々があったことにも驚きました。
なにか新しい花を見つけようとフィールドワークをしていたのですが、ヤマグワの花を見つけてからはしばらくそこを離れられなくなるくらいにその迫力に立ち止まってしまいました。


花を見ると、この一帯は雄花のようです。

そしてもう1~2ヶ月経つと、赤や黒の果実が実り、また見える景色が一変しそうです。
夏が楽しみな場所を見つけました。

(まっすん)

オドリコソウ

2014-06-06 16:08:39 | 自然情報 植物
精次郎の森、湿原近辺でオドリコソウが花を咲かせています。



直接日に当たる場所ではなく、木陰などの半日陰になっている場所に多く見られます。

そして、特徴的な咲き方をするオドリコソウ。その名前にもあるとおり、花笠をかぶった踊り子が茎の周りで輪になって踊っている様子から命名されたそうです。別名にはオドリバナ(踊花)やコムソウバナ(虚無僧花)などの名前もあります。



精次郎の森では比較的見つけやすいこのオドリコソウ。
ぜひ、精次郎の森で輪になって踊っている様子をご覧下さい。

(まっすん)

トリカブト

2014-05-29 10:30:10 | 自然情報 植物
精次郎の森にフィールドワークと言い聞かせながら、休憩+散歩をすることがあります。

普段はなにか目をひくものがあったり、森の中に変化があったりすると、写真を撮っているのですが、今回は前から実物を見ておきたいと思っていたものを見つけました。

その名前は、エゾトリカブト

猛毒のある野草として知られるこの植物。

『毒性は、葉・根・花に有毒のアコチニン系アルカノイドなどを含み、花の蜜や花粉にも毒がある。(アコチニンは青酸カリの100倍近い毒性!)誤植すると、呼吸困難・心臓麻痺などを引き起こし、中毒死することもあります。』(引用:山菜図鑑)

青酸カリの100倍となると、ヨモギやニリンソウとの見分けが難しいこともあり、山菜としてヨモギを採取することのハードルがあがってしまいました。

ヨモギとの見分け方としては、エゾトリカブトの葉はヨモギの葉に比べて、より深く切れ込むということ。

ヨモギ

エゾトリカブト



たしかに、切れ込んでいます。
しかも、このエゾトリカブト、ヨモギのすぐそばで生えいました。

精次郎の森で山菜を集めるときは注意が必要ですね。

(まっすん)

ヤマブドウ

2014-05-24 01:27:20 | 自然情報 植物
以前、第一農場でササを刈っていたときに、
ツタがからまって何度も中断させられてのが、
ヤマブドウです。


【ヤマブドウのツタ】

そんなヤマブドウですが、
ササを刈り取ってからは、
秋に実がなることが楽しみになってきました。


ここ第一農場のやまぶどうは若葉が徐々に、
緑を帯びてしっかりした葉になろうとしています。

秋の果実を楽しみにするのもありですが、
じつは山菜としても食すことができるようです。

若葉や若いつるはてんぷらやバターいため、酢味噌あえにするそう。


秋を待つか、山菜としててんぷらで食べてみるか。

、、秋を待つことにしてみます。

(まっすん)

ポキポキワラビ

2014-05-23 23:48:32 | 自然情報 植物
精次郎の森、定点観察ポイントの近くにワラビ群生地帯があります。


このポイントのワラビは葉が開いてしまっていて、もう食用には使えないと思うので、今のうちに覚えておいて来年の楽しみにしておこうと思います。

ワラビの食べ頃はまだ葉が開いてないものか、やや開きかけのもの。
採取するときは茎をポキっと折るだけ。
群生しているので、ポキポキポキポキ…
気づいたら袋いっぱいとれているのがワラビです。


【食べ頃のワラビ】

食感は少しぬめりがありますが、さっぱりしていて
おひたしにはぴったりです。

ただし、ちゃんとあく抜きをしないと、
わらびにはビタミンB1を破壊する酵素や発ガン性物質がふくまれているので、
ていねいにあく抜きをする必要があります。
(※あく抜きすれはこれらの有害物質はほぼ除去できる)
 →※山菜図鑑より

わらびのあく抜きの様子はまた別途、アップする予定です。

(まっすん)

シバザクラ_第三農場

2014-05-17 11:13:38 | 自然情報 植物
第三農場のはずれにひっそりと咲いていたシバザクラ。
そば畑に雑草が生い茂っているなか、本当にひっそりと隠れるように咲いていました。



北米原産の花で、4・5月頃にサクラに似た形の淡桃、赤、薄紫、あるいは白色の花を咲かせ、特徴として地面を覆い尽くすように密生します。

今回発見した場所ではそこまで密生していませんでしたが、一面にシバザクラが咲いた光景も見てみたいと思いました。



場所は定点観察ポイントのすぐそばなので、第三農場を訪れた際には定点観察ポイントとシバザクラ探しをしてみてはいかがでしょうか。

(まっすん)

精二郎の森散策_5月15日

2014-05-15 17:36:32 | 自然情報 植物

学校裏の、精二郎の森を散策してきました。

私が精二郎の森に入るのは、約2週間ぶりです。
初春から晩春になり、きっと色々なものが変わっているでしょう。


まずは入り口に咲いていた、エゾエンゴサク
前回はキレイに咲いていました。





今日見てみると、




花は、影も形もありません。他の草も高くなっています。
改めて、季節の花はタイミングが大事だと思い知らされます。


シャクの花が咲いています。
一緒に写っているのはコハナグモでしょうか。お腹は少し目立っていますが、見事に同じ緑色です。




ニワトコにはつぼみが




ヤナギには赤い芽が生えてきて…






赤い芽!?


それはちょっとおかしいぞ、と思ってブログを書くのを中断してもう一度確認を…



確認してまいりました。

ヤナギに絡まっていたツタに生えた、芽でした。ヤマブドウでしょうか。それなら秋が楽しみです。



さて、イタドリがどんどん大きくなっています。

去年のサイズにはまだ届きませんが、元気いっぱいです。







一面イタドリで、怖いくらいですね、





アメンボもたくさんいます。交尾しているものもいました。春だなぁ





ドジョウが泳いでいたのですが、残念。
水中の撮影に手間取っているうちにどこか消えてしまいました。





湿地帯に来ました。

エゾノリュウキンカは、花びらがなくなっています。中心の実は成熟していく途中ですね。




水芭蕉はボワァァァと大きくなっていて、風情はどこかに消えてしまっています。




前回はこんなに清楚な雰囲気だったのですが、大違いです。



大きいといえば、こちらも負けていません。



なるほど、トトロが使うわけですね。



最後にこちら、ミヤマエンレイソウでしょうか?



一度見ながら横を通りすぎたのですが、その美しさに驚いて振り返ってしまいました。

葉の三角
花の三角
ガクの三角

見事に整った美しさです。
おしべも6本、中央のめしべも2対6本かな?

感動しました。



しかし、水場が近いのでブヨには参りました。
写真を撮ろうと立ち止まるたびにブンブンブンブンたまりません。
行きはゆっくり、帰りはスタコラサッサ、素早く帰りました。


と、1時間ほどの散策でしたがかなり楽しみました。
これからどう変わっていくのか、さぁ、楽しみです。



(たつみ)


クマザサって漢字書けますか?

2014-05-10 23:07:14 | 自然情報 植物
コミュニティふぁーむで取り組み中の手間がかかる仕事のひとつに、
猛烈に群生したクマザサの笹刈りがあります。

今日は一日かけて、学校裏の精二郎の森の笹刈りを行っていたのですが、
朝からずっと刈り払い機で笹と格闘していたタカギさんとワタナベさんは、
夕方になるとさすがにヘトヘトのご様子でした。。


一日でこれだけの笹の山ができました!

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さて、そんな刈り取るだけの対象になってしまっているクマザサですが、
みなさん漢字はどう書くかご存知でしょうか。

『熊笹?』

ワタシもこの漢字だと思い込んでいたのですが、
せっかく、クマザサと格闘しているのだから、
「相手に勝つにはまず相手を知ることだ」
ということで調べてみたところ、

『隈笹』

が正式な漢字でした。

葉に白い隈取りがあることが名前の由来で
若葉にはこの隈取りはなく、
越冬した葉は越冬時に枯れて隈取りになるとのこと。



今日刈り取った笹もほとんど隈取りしていたので、
越冬隊だったということです。


そんな屈強な越冬隊員達のため、そう素直に刈らせてはもらえず、
ささやかな反撃もしてきます(笹だけに、、失敬)。

なんとつい2週間前くらいに買った丈夫な長靴に、
穴をあけられてしまいました。。



もう雪のなかに入っていくこともないので、
今のところあまり不便さはありませんが、
『長靴は消耗品だ』
というホッシーの言葉が胸に染みました。

(まっすん)