いくつもの時をかさねて
今やっと動き出した
あの時の自分は
知る由もない
初めてじゃないのに
初めての気持ちもあって
くすぐったい
君は忘れちゃったかな
気にもしていないかな
今何してるかな
あの時ゴメンって言えてたら
モヤモヤしなくて済んだかな
毎日楽しかったのは
君がいたからで
一人になった時
寂しくないって言ったけど
独り言が増えてた
だから
今あるもの全部
ゼロにして
消えたんだ
何も言わずに
わかってた
伝えずにいなくなるなんて
裏切られた気持ちだよね
でも
いなくなったことに
別に何とも思ってないよな
気づかないかもななんて
ネガティブだったんだ
でもまた会えるなんて
思わなかったよ
自分だって気付いて欲しくて
手を降った
君も気づいて
笑ってくれたけど
ありがとうって嬉しさから
ゴメンって気持ちでいっぱいになって
でも運命かもなんて思って
でも一歩が踏み出せなかった
このまま何もなく
また時が過ぎていくんだろうなって
楽しかったことを思い出して
少し切なくなって
自己満足にしか過ぎないけど
あの時笑ってくれたから
今更だけどせめてゴメンだけ
手に持った携帯
メッセージを何度も読み返し
送信ボタンに触れる
既読なんて
すぐならないのに
不安ばかりが
まとわりついた
震える携帯に
恐る恐る手を伸ばし
ただの広告メールに
一喜一憂し
返事が来ないことも
考えていたら
それは紛れもなく
君からのものだった
読んでくれて
返事もくれて
始めは探りつつ
１つ１つ
ちゃんと言葉にして
ゴメンを伝えた
心配されていたことを知り
どうでもいいわけじゃなかったことを知り
どう思われていたかも知った
いつもの感じで
終わるかなと思ったら
じゃあねが言えなくて
無難に返してた
君もじゃあねは言わなくて
会話のキッカケをくれた
お互いに知らないことが
たくさんあって
知ってたことは
ごく一部だって気づいた
お互いに驚いて
あの時はああだったよねって
思い出して
会話が途切れることはなくて
終わりたくなくて
言えずにいたら
君がまたキッカケをくれて
久しぶりに声を聞いた
落ち着いた声
無邪気な笑い声
イヤホンを付けたら
側にいるみたいで
いくつもの時をかさねて
今やっと動き出した
あの時の自分は
知る由もない
初めてじゃないのに
初めての気持ちもあって
くすぐったい
あの時ゴメンって
言ってたら
お互いの気持ちを知れずに
今こうしていられなかった
些細なキッカケで
小さな勇気で
踏み出した一步で
大きく
世界は変わったんだ
今度は大事に
溢れないように
