COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

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藻から油を採取する研究

2008-02-02 12:21:31 | Weblog
 1月22日夕方の首都圏ネットワーク(NHK総合テレビ)で、表記の話題が紹介されました。湖沼に生息しているボトリオコッカス(Botryococcus)という微小な緑藻は、光合成によって重油のような油を産生していることが分かっています。第二世代の石油といわれるオイルシェールの大部分がボトリオコッカス由来であろうと言われています。産生量が少ないの実用化されていませんでした。
 筑波大学と国立環境研究所は共同研究により、全国の湖沼に生息しているボトリオコッカス150種中から産生量を多いものを選別して増殖させ、研究室内で油を採取しながら培養を続ける方法の開発に成功しました。採取された油は無色、透明で、成分はほとんど重油と変わらないとのことです。この4月から1ヘクタールの試験的プラントで、年間120トンの生産を目指すそうです。番組に登場した渡邊 信(わたなべ まこと)教授は、精製すれば軽油やガソリンに変えられるので、日本が石油輸入国から輸出国に転ずるのが夢と語っていました。 >国立環境研のサイトを開くと見えるpdf fileの一部に関連情報があります。

2月4日追記:4日の毎日新聞12面に詳しい記事が掲載されました。
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