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日常の視点

コーチングマネジメント研修

2007年10月10日 | お気に入り


私の本職は「コーチ」で、「コーチング」っていう仕事をして生計をたてて(?)おります。

コーチングにはいろいろな種類の仕事があってお受けするとなると、最大限の効果を引き出したいために、その下準備にえらく時間がかかります。

特に企業様からオーダーされる「研修」の講師や、忙しくて最近はあまりやっておりませんが、文化センターなどの「コーチングのセミナー」や「コーチング講座」の講師などは、準備にかなり時間もかかり、うまく行かせるためにエネルギーも使うし、かなり骨の折れる仕事です。

普段から、すんなり新しい知識や新しい解釈ができるように、地道な勉強も欠かせません。

そんな地道で時間のかかる仕事ですが、この仕事を好きで続けている一番の理由というのは、人に喜ばれるから。という一言に尽きます。

この3ヶ月間、とある大手の飲食業の会社で、店長と料理長を集めて、6回の『コーチングマネジメント研修』をしていたのですが、それが昨日6回目を終了し、ほっと一安心。

店長も料理長もみんな私より年上だったり同年代だったりする、絶対人のいうことをすんなり聞いてくれなそうな(笑)コワモテの男性陣。
料理人の方々は普通は頑固な感じの方が多いので、最初はかなり気を使いました。

しかし、回を追うごとに、というか最初のつかみからだったのかもしれませんが、私はすっかりその場に馴染み、コワモテのみなさんと談笑ができ、どんなヒドイ否定的な質問にもしっかりと向き合い、時には渇を入れ、励まし、応援していくうちに店長、料理長のみなさんが非常に心を開いてくれたように感じます。

年齢より若く見える私を「先生」と呼び、「先生、職場でこんなことがあるんですがこんな時はどうすればいいんですか?」と素直に聞いてくれる同世代の男性社員は私のことをきちんと認めてくれています。

「どうしたらいいんでしょうね?○○さんとしてはどう思ってます~?」と聞くと
すらすらすら~っと持論を述べる。
持論をすっかり述べてしまうと、「あっわかった、これが足りんのだな」と勝手に一人納得され、こんな会話がコーチングなんだって理解してくれているところも柔軟性があります。

徐々に慣れてきた社員のみなさんは、私のことを「肝の据わったおネエさん」「優しそうにしているけど結構厳しい」と軽口を叩いてきてくれます。
講師と聴衆という範囲を超えて触れ合えるというか分かり合える、そんな場をみんなで作って共有するという感覚がとても好きです。


最後の授業ということで、みなさんに感想を聞いてみると、
「今まで、いろんなこういった勉強会を受けさせられて(!!)きたけど、コーチングの勉強が一番おもしろくて、ためになった。自分のことを客観的に知ることができたし、部下のタイプの違いで、対応を変えるなんて考えてもいなかった自分は破壊的な存在だったんだ、と自分で気がついて納得できた。もっとうまくやれるって思えたからよかったです。」
とか、勉強は好きじゃないけど、わかりやすかった、とかそういう意見を聞けただけでなく、社長から継続してミーティングに入ってほしいというオファーまで新たにいただき、今までがんばって地道に準備してきたことがうまく表現できて、喜んでいただけて、さらに次に繋がったということが、『甲斐があった』と思えて嬉しかった。

喜んでもらうために準備を重ね、わかりやすい表現を心がけ、タイムリーなテーマで考えさせる質問を準備する。

誰かに喜んでもらうために、自分を高めていかないと勤まらない仕事は自分の生き方だったり考え方を潤わせてくれるかわりに、低い次元で自分本位に考えると、こんなにがんばっているのに認めてくれなかったというような被害妄想に陥りがち。

独りよがりにならずに、自分の行動を真摯に見つめ、準備できるだけのことはすべてやったのだから、あとはどういう風に受けとめられようが私は構いません。
というようなそんなスタンスの人間になりたいものです。

でも、やっぱり、そこに誰かに喜ばれたっていう事実があるだけでさらにがんばろう!と思うのが人間らしいのかもしれないなとも思います。

今の私がそんな感じです。




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