なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

皇族

2021年05月27日 | 

の女性方って、なんでこう、つまらんことで批判されたり非難ごうごうになるんでしょ?多分ね、オジサンのやっかみだと思うんだけどさ。あと、オバサン=小姑軍団。

 こないだ、林真理子氏が三浦友和さんとなにか対談の中で「自分の娘には、ああいう人と結婚させたくない」」とか言ってて唖然。三浦さんが、返事に困ってましたもの。林さんに聞きたいのだが、あんた、直接その人と会って話でもしたことあるんか?一面識もない人物について勝手なことを言う、小姑そのまんまじゃん。ヤダヤダ。

この件について、ようやくマトモだと思う記事が最近いくつか出てきてます。gooの記事だと、これ。

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/dailysports/entertainment/20210525121

 あと、毎日新聞の夕刊コラムを書かれてる、田中優子氏のご意見。

 この件、言いがかりみたいな記事を書き連ねて、文春も新潮も不敬じゃない?しつっこいし。ネチネチ粘着気質みたいでむかつく。他にもっと書くべきことがあるだろう。新潮なんか「国民の怒り」なんてたわけたことを言ってる。あたしゃ国民ですけど、別に怒ってなんかいませんよ。お気の毒だと思うだけ。もし、結婚がうまくいかなくなったって、それも込みで「権利」です。文春や新潮の記者ども、離婚した人が、まさか0ってことはないでしょ。

 きちんと努力なさってますよね、お相手の方、アメリカの法学校はきっついと思うんだけど。文句言う奴にはじゃあおまえ、同じようにやってみろよ!と言いたい。

 数百万金貸した、返してくれない、そんな話は巷にごろごろしてます。「なんでも鑑定団」を見りゃ分かる。

 この一連の記事を見ていると、皇族ってつくづく「人権」がないな、と思う。人権が保障されてない中で仕事を強制される、普通はうんざりですよね。本当にお気の毒だ。で、女性に風当たりが強いのは、結局オジサンの価値観だからだろうね。ヤダヤダ。

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ヤフオク

2021年05月26日 | 

やメルカリに出品されてる「馬関係グッズ」、最近やけに人用プロテクターが多いなあ、と不思議に思ってたんです。

 人用のプロテクターは、こういうの

 

 

自分も練習時は着てます。自馬さんと練習しているわけだけども、何かあった時に奴のせいにしたくない、備えておけば、つまらんことでカッとならずに済む、というのが主な理由です。メット&プロテクター、今はチャリに乗ってたってメットかぶってください、という時代ですもん、まあ、当然じゃないかと思う。

 しかし、ちょっとプロテクターの出品が多すぎないか?と不審に感じてた。しかも、凄~く高価なエアバッグ式の奴が増えてて

 そしたら、どうやら、例の最大手クラブさんが、今年の一月からエアバッグ式プロテクターを義務化したそうで。この方のブログを読むと、客の囲い込みレベルのすさまじさよ・・・・やっぱり「このクラブに入っちゃダメ」と言うしかなさげだなあ。なんかね、初心者クラスからこういうのを着て練習って、かなり気味の悪い風景にも思える。つまりは、「当クラブの馬は危険です。安全を担保できません」と公言してるようなもんだから。うーん、訴訟でも起こされてるのかもしれん。ありがちっぽいけど。プロテクターメーカーはウハウハでしょうけどね(1社独占だから)。

 結局、「なぜ馬がいきなり暴れるのか?」という根本原因にちっともフォーカスしないから、安全対策が後手に回ってしまうんでしょう。簡単に言えば、「馬術を教えるのやめればいいじゃない・乗馬を教えりゃいいじゃない」辺りなんだよなあ。馬術がどうこうなんてやるから、やれハミ受けだ、内方姿勢だって馬いじめになるわけで。馬術なんてのは、乗馬歴最低でも10年以上、せめて馬に負担がかからない「正反動速歩」をきっちりできる技術のある人でないと、基本課目すら無理筋です。そんな人、日本では1000人に一人だ。クラブホースでちょこっと程度じゃ、とても無理。で、馬術なんかじゃ、乗馬はできません。だって、外乗での基本「坂道上り下り」すら練習できないんですもんね。

 馬いじめを客が意図せずにやってしまうのが馬術の怖さで、従って、我慢できずに馬は暴れる、で、大事故というパターンが繰り返されているのが、日本中の普通の乗馬クラブの現実という訳だ。馬乗りたい=馬術やりたい人って何人いるの?普通、イメージしてないじゃん。乗馬やってて、その上馬術をどうしてもやりたい(馬術が乗馬より高級なんてことは絶対にない)人が、それ向けの乗馬クラブ(それ用のごつい馬がそろってるクラブ)に行けばいい、と思うんだけどな。そんな人、ほぼいないと思いますけど。

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「リュウジ

2021年05月23日 | 

のバズレシピ」というYOUTUBEチャンネルがありまして。こないだ、もう疲れ切っちゃった時、これをつくって食べました。

かなりオリジナルを改変しちゃいましたけども。頂き物の新玉ねぎ(あまり得意な食材ではない)を使い切るためだったもんで。割と旨い。

 リュウジさん曰く、「邪道」なんですって。味の素をホイホイ使うせいじゃないかと思うんだけど。「味の素」。いわゆる「料理研究家」の皆様から目の敵にされて久しい割にはしぶとくスーパーの調味料の棚に生き残ってますよね。結局使ってる人が多いんだろうね。

 今まで全く味の素系の調味料って使ったことなかったんだけど、リュウジさんの動画を見て、百均で購入してみた。自分的にはあんまし変わらないなあ、という感じではあるんですけど、要は味に鈍感、というだけなのかも。

 そうねえ、子供の頃、この手の「うま味調味料」だの「市販のスナック菓子」だのを「手抜き」とか「添加物」とか言われて全然食べられなくて。子供って簡単に親に洗脳されるから、そんなもんかと思ってたけど、でもさ、他の人んちでポテチを食べたりすると、もう、その旨さに驚愕してましたから。なんで食べちゃいかんかったのか?今となっては意味不明ですわね。バカバカしい。

 結局、手作りだろうが、市販のお惣菜だろうが、「~~~の素」系の調味品を使おうが、冷食だろうが、旨けりゃいい、でしょ。なのに、「手作りでなくちゃ」というのは何なんですかねえ。嫌なのは、手をかけて作りました美味しい!って言えよという圧力。どう作ろうが、まずいもんはまずい。手作りとかいったら、目も当てられないけどね。まずいって言っちゃいけないのかよ。

 以前「暮しの手帖」に連載されてた「吉兆」のお料理レシピもなあ。ああ、暮しの手帖は、今は知りませんが、昔、花森さんが編集されてた頃は、もう、添加物だの電子レンジだのを毛嫌いしてましたっけ。で、吉兆のレシピ。結構普通に「味の素」が出てたから。ナスのレシピで「焼きナスをつくって、それを更に煮て」みたいなのがあったんですけど、焼きナス&醤油&ショウガが結局一番うまいじゃん、ので、焼いたとこでやめてしまった。なんでそれを更にわざわざ煮なくちゃならんのだ、と思って。「手をかけりゃかけるほど旨い」がウソっぽいぞ、と思い始めたのは、これがきっかけだったっけ。

 ところで、実家の飯なんですが、冷蔵庫の中がカオスになってて、それを見て以来恐ろしくて箸が進まず、食べても味がしない。あれ食べて食中毒にならんのか?という疑問。ならないから不思議なんだけど。

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体験乗馬

2021年05月14日 | 

に行ってきた、というお話を聞いて、で、勧誘がすごかったでしょ?と聞く。あー相変わらず、えげつない勧誘してるよなあ、と、某最大クラブ様に思う。

 そりゃ、馬はカワイイでしょ。そういう馬が体験乗馬用に使われてるんですから。その方ががっかりするようなしょうもない話をしてしまった。

 とにかく勧誘に際して色々な話を詰め込まれた、らしいんですよね。主だったところは

  1. 馬は100頭近くいる。その大半が元競走馬で、現役時代に凄かった馬もいる。
  2. 乗馬を教えます。外乗ができるくらいになりましょう。
  3. 上達すれば、競技会も夢ではない。
  4. まずは、用具をあれこれ買ってください。
  5. 乗馬はケガすることが多い。
  6. 入会金だけで10万以上である(高いよ~~、と思ったそう)。

う~~む、まずは1について。
 これはですね、日本に現在一番いっぱいいて、簡単に安く手に入りやすいのが競走馬上がりのサラブレッドだから。競走馬は、余程の戦績を上げて(G1でガンガン勝つ、みたいな)&種雄として、あるいは繁殖牝馬としての価値がある(つまり、子供がよく走る)という馬でない限り、最終的には馬肉になっちゃう。現役時代に大活躍しても、親馬としては成果なし、という馬は馬肉ってわけにもいかず、それが乗馬用に払い下げ、となるケースが多い。乗馬用の訓練を受けてないその手の馬なら場合によっては数十万円で入手できます。ので、どおってことない話ではある。
 で、この系列の乗馬クラブに在籍しているクラブホースなのだが、とにかくいきなり死ぬ。疝痛起こして、というパターンの多い事。それを見てやんなっちゃう客も多いのになあ。
 この大手クラブに在籍していた頃は、なぜそうなるのか理解に苦しんだのだが、今は分かっている。世話がまずい、等々の理由じゃないんですよ、実は。だから、しょうがないっちゃしょうがないんですが、問題は、その件について諦めちゃってる&改善策を全く考えない点。まあ、この点は、馬の獣医が一番悪い。ヤブ&ヤブをどうにかする気のない人ばかりですもん。何が言いたいかというと、獣医は病気を治しゃいい、んじゃなくて、そもそもなぜにその病気が起こるのか解明し、病気なんかにならないように指導する、べきなのではと。まあね、指導といっても、ほとんどのクラブが、意見を聞く気ないっぽいんですけどね。信頼関係ができていないんです、おそらく。

2.これ、困るんですよ。そこらの「乗馬クラブ」が教えようとしているのは、実は「乗馬」ではない。「馬術」なんです。で、クラブで教わる馬術知識だの馬術技術だのは外乗なんかには不要、むしろ邪魔なんですよね(しかも、乗馬馬術にいつの間にかすり替わっちゃう。だから、客は混乱して自信をなくす)。「駆歩までできるようになれば、外乗できるって」。まあそうなんですけど、そもそも外乗用のお馬さん達はオートマチックな訓練を受けていて、先頭馬と同じことを忠実にやってくれるもの。一方、乗馬クラブでは、馬場の中だけなのに、10年乗ってたって自力で駆歩も出せない、という人が大半。外乗なんかとてもとても。大体駆歩辺りで上達が止まるというか落馬等々の事故が多発し始めて、馬が怖くなってやめる、というパターンですから。

3.競技会ったって、参加費もかかります。馬連れてって地方大会なんか、運搬費だけで数万円の持ち出し+競技ごとに参加費がかかる。失権(これが多いのだ・・・・)しようもんなら、出かけた意味がない、ようにも思うんだけど。そもそも、競技会に出る技術を身につけれられる人ってかなり限られる。ヒマ&金&ケガしない運、というところか。

4.道具を買わされる、その次は鞍を買わされる、その次は馬を買わされますよ!!と教えてあげた。今まで聞いた中にはビックリな話も。乗馬始めて数か月なんて人(つまり、全くの初心者)にL1(という馬場課目。かなり高度)が回れるという馬を買わせといて、面倒を見ない。で、結局その馬は今や常歩すらまともにできない馬になってしまいましたとさ、という話。きっと「いい馬を持てば上達します」とかなんとか言って、「あんたは特別」みたく持ち上げて買わせたんでしょうけど。引っかかる方も引っかかる方だけど。

5.まあ、これは事実です。自分の周りだけでも、大腿骨骨折、という結果になってる人ばかりですもん。馬に乗ったばかりに人生を棒に振る、可能性すらある。これが現実です。

6.要するに、入会金商売なんですよね。乗馬については、ほぼほぼ3年くらいでやめちゃう人が大半ですよ、と言ったのだが(従って外乗どころか駆歩もままならない)、クラブ側としては、入会金というのは利益率100%だから、もっとも実入りの良いお金なんですよね。これが悪いとは言わない。問題は、その後。レッスン中事故ばかり、会員さんを全然大事にしない、で、リピートせずやめちゃうのはOK,また入会させればいいや、という商売はずるくないですか?まあね、馬を大事にしないんだもの、客なんか大事にするはずもないわなあ・・・・・・。

 どうも、あくどいな、と思っちゃうんだ。やっぱり。このクラブについては他にも(おそらく客の金離れを値踏みしているのだろう)海外に行って買い付けましょうとかなんとか言って、ヘンな馬を買わされた、という話も聞いた。特別扱いされて舞い上がるのもどうかと思うのだが。

 という事で、乗馬業界も不動産業界と同じ、ヤバイです。どの乗馬クラブも、クラブの売りとして「よく調教されたおとなしい馬」といいますが、そんな馬はいません。よく調教されてようが、おとなしかろうが、大暴れして事故を起こす、のはどこも同じです。こないだ行ったクラブでも、隣の馬場で、レッスン中に馬が立ち上がってましたから。一応グーグルの評価も5つ星近いのにね。おっかねえ~~~。何が間違ってるのか、乗馬関係者は真剣に考えたらいかが?

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GW

2021年05月09日 | 仕事

中にはまったのは、マンガ。もう最近は、細かい活字の本を読むよりか、マンガでパパっと、というだけじゃなくて、マンガの方が、今の世の中を的確に掴んでいる事が多いんじゃないかと思って。

 ハマった奴はこれ

 

 基本的に、金の話は大大好きでしてね。板子一枚下は地獄、という自営業をやってると、金の話にはとにかく敏感でいなくちゃならない。このマンガには、一般人が人生でおそらく最大級の金を動かす「土地&家」についてのえげつないお話がてんこ盛りで、それだけじゃなくて、熱血お仕事マンガにもなっている。「ナニワ金融道」よりか、面白いんじゃないかしら。

 金って、元々は「物々交換を円滑にするための仲介物質」なんですよね。大昔に「別冊宝島」で読んだ話なんだけど、当時は当然ネットなんかないからメルカリもなし、「売ります買います」情報は、あちこちの地域のタウン誌でやってました。大阪のタウン誌の物々交換コーナーの投稿って、なにかというと「せっけん」と交換する、というケースが多い、という話が出てて。大阪の人がせっけんが好きという訳じゃない、この場合は「せっけん」が物々交換の仲介物質になっていて、一種の「疑似通貨」っぽい役割を果たしていた、ということ。お金扱いのうまそうな、商人の町の大阪人が思いつきそうな仕組みですけど、こういうのが自然発生的に出てきたらしいというのも面白いですよね。

 元来その程度の物だったはずの金が、利子だのなんだの、という「金が金を産むシステム」を経て、投資だの投機だのに使われるようになって。最近は得体のしれない仮想通貨まで登場しているんだけど。金の持つ権限が大きくなるにつれて、こいつに振り回される人がどんどこ増えるという事に。で、扱う金額が大きくなるほど、脇が甘くなる。その辺がすごくリアルに描かれている。

 マンガにも出てくるが、とにかく土地や家の取引にかかわる法律は多い。多い=そうでもしないと悪い奴らにいいようにやられがち、という事で、なのに、出てくる客は誰もかれも、全然勉強してなさそうなのが印象的なんですけど。読むと、今のおうち、よくまあうまく手に入れられたものだと、冷や汗・・・・・。

 当時は、ネットなんかないから、その代わりに本を3冊くらい買って、法律関係等々と「不動産屋に騙されるな!」的な本も買って基礎的な知識&おうちに関する自分なりのイメージを詰めて交渉に臨んだのと、急がなかった(せかしてくるのは切った)のがよかったのかなあ?運かもしれないが。

 自分みたいな仕事をしてますと、「ステータス」的なものに目をつける輩が多いわけよ。「獣医のセンセイなんだから、それなりのものをどうこう」ってね。甘言をもってすり寄って来る。そういうお金をくれるんか?と浮かれちゃいけません。かなり用心深く動いているつもりなんだけど、それでも何回か騙されたり騙されかけたりしましたからねえ。結局、よく分かってないことに付け込んでくるんだけど。

 でねえ、この漫画には不動産の事が描かれてますけど、自分の仕事でも、まあ似たようなことが起きるのだよね。この場合は、動物(の子供)ってことで、かつてしょっちゅう起きていたのは「買ったばかりの子犬(または子猫)が調子悪そうなんですけど、どうすれば」という電話。これ、扱いが極めて難しい。まず、飼主は、まだ「飼主」ではなくて「買主」なんです。従って、子犬や子猫の健康状態とは何ぞや、について見る目がない。食欲がなくても、つい2・3日様子を見てしまう。ショップやブリーダーが、まさか不健康な動物を売りつけてくる、なんて思いもしてないから、ますます相談が遅れる。で、来た時にはもう命が危険です、という状態になってしまっているケースが相次いでいたのだ。主だった原因はおおむね伝染病か寄生虫の強度寄生で、それに追加して、そもそも生後1か月程度の子供という、抵抗力ほぼ0です、という時期の子犬やら子猫だから、救命率は、連れてこられた段階で10%ない、くらい。

 この場合、とにかくすぐショップ(またはブリーダー)に連絡して、どうするのか聞きなさい、というのがこちらの返事で、いきなり診察しては絶対にいけない。なぜなら、売り主に連絡なしだと「相談もなくそっちが勝手に診せたんでしょ」みたいな言いがかりをつけられるから。要は、「治療費をどこが持つか」で、もめる事必然だったわけ。

 ペットショップやブリーダーは、こんな事しょっちゅうらしくて、口がうまいったらない。この辺も不動産屋によく似ている。で、下手をすると「動物病院がヤブだから、治療ができないから、死んだんだ」とまで言われかねない。買主(未だ飼主にあらず)は、病院とショップの言う事に振り回されて(売り主側は、下痢程度は大丈夫的なことをすぐ言うがそりゃ大嘘です。子供の下痢は命に係わる)どっちが本当なのか?判断できない、で、下手をするとこっちが悪役にされるのだ。

 ショップに言いくるめられた買主に責め立てられて、死んだ子犬の代金を弁償させられた先生もいたと聞く。一回そういう目に遭わされた先生の中には、子犬や子猫は診察しない、と決めちゃった方もいたとか。とても分かる。子犬や子猫は、血管を確保するのも一苦労で、治療が極めて難しい。うちでは、従ってなるべく買主の目の前で治療してみせているのだけど、それでもピンとこない方がほとんどじゃないかな。動物医療なんか、見たことないだろうからしょうがないですけど。

 だから、まずは売り主に即連絡して、お宅の言うとおりにやってるのに病気になった、どーするんだ?と聞いて、治療費についても話をつけて、その上で診察に来てください、と言わざるを得ない。これで診察が遅れる、ますます救命率が落ちる。

 最近は、買う時に「動物健保に入ってくれ」と、半ば強制的に動物健保に加入させられてる人も増えた。動物健保は民間の損保の一種で、元来販売できるのはFPだけの筈なのに、ショップのバイトやらブリーダーやらに買わされてるのが現状で、これもおかしい。ショップ側としては、動物健保に加入させとけば、購入後1か月の治療費を健保が全額持つ、みたいな特約を付けられるから、この手の治療費トラブルを回避する手段にはなる。そういう事情を買主に言う事はないでしょうけどね。

 この件はとても不思議なのだけど、複数犬猫を飼っている人でも、簡単にショップ等々の言い分に引っかかる。今当院に来る子犬&子猫でペットショップ経由の連中はほぼ100%栄養失調なんだけど、なぜかというと「食わせてない」から。全員が言います「ショップの人に、一日○○g与えるようにって言われて」って。で、微々たる量しか与えず、腹ペコの子犬が自分のウンコまで食べる、と文句を言う。腹いっぱい食わせないからだ、と指摘すると、たいていの方は真っ青になりますけどね。「たくさんあげすぎると下痢するって言われた」というのが常套文句なんですが、下痢=病気、たらふく食べて下痢なんかするもんか、ご自分のお子さんの食べ物、ハカリで計ってやってました?と聞くと、皆さんちょっと目が覚めるんですけどね。ショップのこういうバカな言い分に、何匹育てても引っかかるから腑に落ちない。学んでないってことなのか?お願いだから、社会常識ってのを駆使して育てていただきたいんですよ。お子さんに食事制限したかどーか?

 まあ、これが原因で「動物愛護法」が改正されたわけ。決して「動物が可哀そう」だからではない。この手の金銭トラブルがめちゃ多くなったからだ。こうやって法律が厳しくなると、今度はその法律が届かない、ウサギ・ハムスター・小鳥・エキゾで、同じようなトラブルが増えてきたんですけどね。この手の動物は、死んだってほぼほぼ返金なんかされないから、何が起きてもうやむやになっちゃう。あーこの辺も不動産と一緒ですわね。法律ができるその法律をかいくぐる奴が現れるまた被害が出る、という。

 マンガを読んでて、あーいずこの業界もおんなじだわ、と思ったわけですけどね。

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タイヤ

2021年05月06日 | 

の交換。遅すぎ!!なんだけどさ~~。めんどくさいんですよね~~~。

 ということで、近所のダンロップへ。めんどくさいだけじゃなくて、タイヤ関係って結構な力仕事だったりする。タイヤって重いから。。。
 タイヤ4本を物置から出して、車に積んで、店に持ってって(あ~その前に、最近は予約しなくちゃならない)20分位待って、戻って、タイヤを車から降ろして、物置まで持ってってしまう、を年2回。昨年度は結局雪0だったし。どうなんだろうと思いつつも、やっぱり路面凍結や積雪は怖い。

 でもなー、めんどいんだよなー、店員さんに「オールシーズンOKっていうタイヤってないんですか?」と聞いてみた。「ありますよお」と軽い返事が。ええ~~?後ろに陳列されてました。

推し筋なんだろうか?「実際のとこ、どうなんでしょう?」と聞いてみたら「雪が降って、までは大丈夫です。凍結路では✖」とのこと。そっか~~、がっかり。そうだわな、万能ってわけにはいかないんでしょうね。埼玉はねえ、雪こそほとんど降らないけど(秩父はそうでもないが)道は凍る。たまに雪が降ろうもんなら、しばらく道は凍りまくってる。だめだな、やっぱり。

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ビジター

2021年05月03日 | 

で乗馬。自馬以外の馬に乗るのが2年以上ぶりじゃないかと思う。

 このご時世、県境から出るな、というふざけたお達し(まるで『翔んで埼玉』じゃ)が出てますが(で、それに従ってない人が多数っぽい理由だが、みんな気が付いてますよね、都なんか特にそうだけど、別に国民の皆様が大切だから出歩くなっつってんじゃないよね。結局オリンピックやんなきゃしょーがないから、協力しろよ、という事。インパール作戦かっつの。今や思うに、オリンピック=形を変えた東京大空襲になるんじゃないかね)県境から出なけりゃいいんだべ、ってことで。

 久しぶりなのは他の馬ってだけじゃなくて、そもそも、普通の鞍だの鐙だのハミだの、という「フツーの馬装」で乗るのがほんに久しぶりでねえ。。いや~~~~、こんなに「フツーの馬装」ってのが乗りにくいとはオッタマゲーション。

 まずは鞍。ブリティッシュの鞍って、なんというか「洋服」チックだと思うんだけど、要は、型紙を体に合わせて作成して、布を裁断してこしらえる、のはいいけど、いわゆる「標準体型」からちょっとでもずれると、もう、着心地が悪くなる。鞍もそうですわね。馬は動物だから黙ってるけどね。こっちにもフィットしてこないのよ。もう一つ、鞍って革製(かつ、更に油なんぞを塗れとかいうし)だから、滑るに決まってるわけだ。正反動がうまくいかないのは当然で、滑るから。キュロットにあれこれ滑り止めをつけるのが最近の流行りなようですけど、焼け石に水です。鞍が滑らなけりゃ済む話なのにさ。ついでに、鐙。あんなチャチな道具に足先を引掛けて乗れって、無茶言うなっつの。何回も鐙が外れてやりにくいったらない。馬は普通にしっかりやってくれたんだけど、どうやらいつもいつも押し込む運動ばかりさせられてるらしくて、辛そうで可哀そうだったな・・・・。

 ハミ・鞍・鐙、従来のこの馬装セットで乗ったら、いつまでたっても上達なし、という事は分かった。道具がダメダメ過ぎる。つまりまあ、その辺の乗馬クラブでいくら練習しても、無意味だと思います。旧来の道具以外使わせてくれないんだもんね。なんの改良もなし、それを受け入れる気もなし、そうやってる限り乗馬業界は廃れる方向にしか道がないぞ。

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