episode1
『心美人・・・お迎えに参りました!
あなたの命はあと3日最期は僕が傍にいる』
病院へやって来た大西福子は友人・小林真実の様子を
看護師から聞いていた。
顔に火傷を負い、失明してしまったよう。
病室を訪ねた福子だったがそこに真実の姿はなかった。
遺書らしきものを見て真美を探す福子。
一方、真実は病院の屋上にいた。
身を投げ、地上に落ちようとした時、男が現れる。
「残念ですが、あなたはまだ死ねません。」
花壇に倒れている真実を見つけた福子。
真実に死神の声を聞いたと言われる。
真実を病室へ送る。
学校では福子はブス呼ばわりされ、
真実の引き立て役となっていた。
それでも真実を思い、また病院へお見舞いに来た時、
ある男から声をかけられた。
「どちらへ行かれるんですか? お友達のお見舞いですか。」
「それが何か?」
「今は他人のことより、自分の事を考えるべきです。」
「あなた誰?」
「死神です。」
死神の名刺を出す死神No.413。
真実が言っていた言葉を思い出す福子。
「どういうつもり? 真実が死ぬとでも言いたいの!?」
「残念ですが、小林真実さんはまだ死ねません。
おめでとうございます。
選ばれたのは、大西福子さん、あなたです。
先程、死亡予定者リストに、あなたの名が記されました。」
残された時間はあと3日間と言われた福子だが、
何も言わずにその場を去る。
真実のお見舞いにの帰り、死神が姿を現した。
「改めて、おめでとうございます。
お迎えに上がりました、死神と申します。
忠告したはずですよね。
あなたは他人のことより、自分のやりたいことをするべきです。
何せ、あなたに残された時間は―
あの、どうして無視されるんでしょうか?」
死神なんかにつきあってるほど暇じゃないと。
死神なんか信じられない福子。
けど死神の存在は他の人間には見えなかった。
浮き上がり、空を飛ぶ死神を見て驚く福子。
しかし信じることは出来なかった。
自分が死ぬなんて・・・
「兎に角、今日を含めた残り3日間を
悔いなく生きることをお勧めします。」
そういい残し死神は消えた。
家に帰った福子は今までのことを思い出し、
自分の人生はなんだったのかと悲しくなり涙する。
そこへ現れた死神。
残り3日で何がやりたいか考えはまとまったかと。
3日で何が出来るのかと福子。
「大体何がしたいのかも分からない。
それとも何をするべきかあなたが教えてくれるの?
やりたいことがあったら叶えてくれるの?」
「残念ながら死神にそんな権限はありません。
死期を告げて来て時が来れば速やかに魂を天界へ送り届ける。
それ以外のことは一切やってはいけないのがルールです。」
「じゃあ、なんで死期なんか教えるのよ。」
「それは決まりとしか申し上げられません。」
どうして自分なのかと言う福子に運命に理由はないと死神。
今までいいことなんて何もなかったと、
だから大学に入って恋とかしてみたかったと。
「それがいいこと?
目の大きさやマツゲの長さ、鼻の高さや腰の細さのために
多大なる金と労力を使う人間もいるようですが、理解に苦しみます。
肉体は死と同時に失う仮の宿にすぎないのですし、
命に限りがあるなら他にやることがあるのでは。」
その時、想いを寄せていた三城から電話があり、
話があるから明日会えないかと言われる福子。
「では、頑張って下さい。」
翌日、三城に会った福子。
話は真実のことだった。
真実から連絡もメールの返事もないと。
真実に何があったのか教えて欲しいと言われ、
福子は真実の状況を教え、
三城がお見舞いに行ったら元気になると思うと。
一緒にお見舞いの品を選らんで、三城を送り出す福子。
翌朝、福子のところへ現れた死神。
「いよいよ今日ですね。 お考えはまとまりましたか?」
やってみたいことは3つあると福子。
1つ目は両親への感謝。
2つ目は三城とデート。
しかし今日は予定があると、明日は?と言われるが、
明日は自分がダメだからと言い別れた福子。
いいのかと死神に聞かれ、これでいいと福子は納得する。
福子は真実のお見舞いに。
三城がお見舞いに来たでしょ?と言うと、
福子の話ばっかりしてたと真実。
自分を利用して三城の気を引いたのんでしょと、
もう友達なんかじゃないと真実。
そんな真実を引っ叩く福子。
「じゃあ、真実にあたしの気持ちが分かる?
ブスってバカにされ続けたあたしの気持ちが・・・
男子にチヤホヤされてる真実の横でどんな気持ちでいたか。
真実の知らない所でイジメられてきたあたしの気持ちが分かるの!?
友達のいないあたしに同情して、いい人ぶって、
みんなの気を引いたのは真実の方でしょ?
だったらあたしが真実を利用したってお互い様じゃない!!
火傷が何よ! いつかは治るの。 未来があるの。
友達やめたいなら大歓迎よ。 引き立て役はもう沢山!!」
病室を出て行った福子。
「最低でしょ? あたしってこんな女なの。」
「つまり3つ目にしたかったことは・・・」
「今まで真実に言えなかったことを真実にぶつけること。」
三城が自分を好きになればいい、本当は真実が邪魔だと思ったと。
「心だってキレイじゃないの。」
「本当にそうでしょうか。
私には、嫌われるのを承知で敢えて苦言を呈したように見えました。
自分が死んでも友達が悲しまないように。
むしろワザと嫌われようとしたんじゃないですか?」
「お願いがあるの。」
「しかし、死神に出来ることは、
死亡予定者に寄り添って見守るくらいしか。」
「いいのそれで。 怖いから、今日1日ずっと一緒にいて。」
一緒にボートに乗り、死神と最後の時間を楽しんだ福子。
あなたは誰よりも美しい人間だと言う死神に、
福子は嘘でも嬉しいと笑顔で言う。
そして最期の時が訪れた。
病院では角膜を移植することになった真実が手術室へ運ばれて来た。
角膜をもらえることになった真実は、
その子に感謝して、その子の分も一生懸命生きたいと告げる。
提供者は教えられない。
仕切りの隣で横たわっているのは福子だった。
「目が見えるようになったら、福子に会いたい。
あたし、謝らなくちゃ・・・
知らない間に福子を傷つけてた。
なのにあたしの我が儘につきあって・・・
一生懸命励ましてくれて・・・
ゴメンね福子って、謝りたいの。
また前みたいに仲良くしようって。
本当の親友になろうって。」
真実の言葉を死神と一緒に霊体になって聞いていた福子。
福子が3つ目に本当にしたかったことは、
自分が死んだら真実に角膜を提供出来るようにすることだった。
霊界に上がって来た死神と福子。
「ねえ、あたし生まれ変わったらキレイになれるかな?」
「それは目の大きさやマツゲの長さのことですか? それとも―」
「選ばなきゃいけないなら、やっぱり心がキレイな方がいいかな。」
そう言って笑う福子。
死神は鋏を取り出し、福子の肉体と繋がっていた霊線を切った。
天に昇った福子。
そこへ監視官が現れる。
「死神No.413。 ルール違反じゃね?」
死者に死後の世界を見せたこと、
思いを叶えるために移植待ちの順番を変えたこと、
これは天界の秩序を乱す規則違反だと。
「じゃあ、言わせてもらうけどさ、
死は人間にとって喜ぶべきおめでたいことだという
あんたの教えはなんなんだ?
あの子は死を恐れて悲しんでいた。
だったら、死んでいく人間のささやかな願いを叶えるぐらいはさあ。」
「なんで、人間なんかの感情に流されてんだよ!」
「流されちゃいけないなら、
なんでわざわざ人間に死期を知らせるんだ?」
「お前が知らなくていいことだ。」
「意味も分からず、ただ任務を果たせってのか?」
「ぐちゃぐちゃうるせえなあ~。
人間は、みんな罪を背負った生き物だってこと忘れてねえ?」
任務終了のサインをするから死神手帳を出せと言う監視官。
手帳を出そうとするが・・・ない!!
人間の死の時刻や死因が記載された死神手帳を
何処かへ落としてきてしまったよう。
ブチ切れる監視官。
死神手帳の力を悪用されたらヤバイと、
すぐさま探しに飛び出して行く監視官と死神。
その頃、人間界ではある男が手帳を拾っていた。
そこに書かれた人が次々と亡くなっていることを知り、
気味悪がって手帳をゴミ箱に捨てたが・・・
面白かったね~。
死神は心がキレイな子が美しく見えるんだね。
福子は可哀想だった。
三城のホントの気持ちが気になる・・・
しかし大野くんはいい演技するよね。
ドSキャラの監視官もなんか気になる。
デスノート落としちゃって一体どうなるのか。
次回が楽しみだわ。
死神くん、思ってたより面白かったです
>死神は心がキレイな子が美しく見えるんだね。
ですね~。
所詮肉体は魂を容れる器に過ぎない…って?
>福子は可哀想だった。
何も報われてないような…?
でもそれも現界でのことで、
死神くんが言ってたように
早く死んだ方が苦労しないで済む…って
でもそんな言い草がまかり通ったら
自殺者が増えそうだし
やはりなかなか難しいテーマですね。
>三城のホントの気持ちが気になる・・・
「あの日、彼女の言う通り放課後会っていれば
彼女は事故に巻き込まれず死なずに済んだかも…」
一生後悔するんでしょうね。
そういう意味では三城に傷を残せましたか(笑)
思ってたより面白かったですよね~。
>何も報われてないような…?
報われてないですよね。
真実の気持ちは分かったけど、
だからってもう死んでしまったわけだし・・・
三城も真実もずっと後悔するんでしょうね。