最終話
『真実の残酷な棘-それぞれの光』
急いで空港に向かった明日美だが、西門を見つけることは出来なかった。
が、空港内が騒がしい。
そこで明日美は有馬がベンチで倒れているのを見た。
すぐに救急車で運ばれたが、有馬は死亡。
西門の携帯に電話をかけるも繋がらず・・・
明日美は家へ戻ると、西門が店で食事をしていた。
驚いた明日美だが、水野の手前話を切り出せない。
その後、明日美の部屋へ。
明日美は聞かずにはいられなかった。
「有馬を殺したのはあなたじゃないよね?」
「殺すつもりだった。
でもやったのは俺じゃない。 別の誰かだ。
その人間は俺より一歩早く現れて有馬を殺して立ち去った。
警察によると有馬の体内からサクシニルコニンが検出された。
磐台教授が殺された時と同じ筋弛緩剤だ。」
「つまり、有馬と磐台を殺したのは同一犯?」
沢山の命を、運命を狂わせた黒幕が、まだどこかにいる。
犯人は何故、磐台や有馬に協力したのか・・・
リスクを背負ってでも鈴を助けようとしたメリットはなんなのか・・・
翌日、明日美を訪ねて有馬の妻・晴子が病院にやって来た。
院内放送のことを聞いたと言い、申し訳なかったと謝る晴子。
「事の発端は私なんです。」
有馬夫妻にはもう1人、美波という娘がいたが火事で亡くしたよう。
有馬は晴子を助けるために娘を見捨てることになってしまった。
今は理解しているが、晴子はそのことで有馬を責め、恨んだこともあったと。
その頃、腎臓の重い病気を抱えた子供を連れて、
助けを求めてきた男が家を訪ねて来たとのこと。
その子供が亡くなった娘・美波にそっくりで驚いたと。
有馬は鈴を助ける代わりに、
養女として引き取りたいと交換条件を持ちかけた。
そのことを西門に話す明日美。
鈴の本当の父親は医者だったようで、
黒幕は鈴の本当の父親なのではないかと。
けどその父親の居場所は分からない・・・
有馬が亡くなった以上、
見守るためにも鈴の病室を訪ねに来るんじゃないか?と西門。
それを利用しようと考えた。
明日美は星野に教えられた監視カメラを見ることに。
そこには鈴の病室の前に帽子を被った怪しい人物が・・・
そして西門も映っていた。
明日美は西門に電話をし、自分に何か隠してないかと聞くが、
何言ってんだと上手くはぐらかされた。
監視カメラに映っていた人物のことを話す明日美。
その人物は15年前の手術にも関わった可能性が高い。
あの時、オペ室にはもう1人いた・・・麻酔医が!!
取り敢えずその人物をおびき寄せるため、
病院内にメッセージ付きのアリスのカードを沢山張った。
院内は何事かとザワつき、
鈴がいなくなってるのも関係あるのではないか?と。
鈴の病室はもぬけの殻で、ぬいぐるみが引き裂かれて置いてあった。
その頃、鈴は西門に気分転換だと告げられ遊園地に来ていた。
明日美とここで待ち合わせしていると。
その明日美は陰で見張っていた。
遊園地に帽子の人物がいるのを目撃した明日美は、
誰か確認しようと近づいて行った。
その人物は明日美の義父・水野だった!!
「なんでここにおいちゃんが?」
水野は真相を語り始めた。
患者の前での医者の言葉は絶対だ。
15年前、医者の特権を利用し、許されない罪を犯してしまったと。
最初は鈴を助けるためのだったけど関わった者の人生を変えてしまった。
そして今また有馬が悪事を働こうとしていることを知った水野。
「関係のない人がまた犠牲になる。
そんなことにもう俺は耐えられなかった。」
15年前、病院を辞める時、
何かあった時にと持ち出したサクシニルコニンを使い、磐台と有馬を殺害。
「ずっと騙してたんだ。
いい人の顔をして、笑顔を振りまいて。
そういうのを人間のクズって言うんだ。
お父さんを返せ!!」
明日美は鞄からナイフを取り出し、水野に近づいて行く。
その時、西門が来て明日美のお腹を殴り、意識を失わせる。
目を覚ました明日美は家へ戻ると、
店の店員から水野が店を閉めることを聞かされた。
既に準備が整えられてあった。
冷蔵庫に羊パイと明日美宛ての手紙が・・・
そこへ西門から電話がかかってきた。
西門は水野を許せず、
どうしても自分の手で結衣の復讐を遂げたかったんだと言う。
西門は15年前のことを調べて、明日美より先に水野に行き着いた。
水野の最期を見たいなら、
明日美が育った施設である教会に来いと西門。
明日美宛ての手紙に書かれてあった15年前の真実。
娘の病気を治す代わりに養子に出せと言われ従った。
けど有馬があんな恐ろしい方法で
鈴の腎臓を手に入れようとしていたとは思わなかった。
それでも手を貸したのは娘を助けたかったから。
そのことを知った小山内も、親友だったのに殺す補助をしてしまった。
小山内が死んで、病院で泣いていた明日美をずっと見ていた水野は、
罪悪感に耐え切れずに手術看護記録を明日美に送った。
明日美が養女にして欲しいと言った時、
復讐しようとしていることは知っていたと。
何度も謝罪しようとしたが出来なかったと・・・
有馬が再び、鈴のために犯罪を犯し、
関係のない者が犠牲になるのは耐えられなかった。
だから2人を殺したと。
償いが出来るとは思っていない。
それでも明日美に笑顔を取り戻して欲しくて、
明日美の前ではずっと自分だけは笑っていようと過ごしてきた。
いつしかそれが自分の生きがいになっていたと。
教会では水野は西門に縛られ、頭から灯油をかけられた。
そして西門がライターを取り出した。
そこへやって来た明日美。
「遅かったじゃないか。 待ちくたびれたよ。
一応聞くけど、まさか止めに来たわけじゃないよな。」
「許すわけ・・・・・ないでしょ。 絶対に許せない。」
冷たく言い放つ明日美に何度も「すまない」と謝罪する水野。
「ふざけんな!!」
水野に掴みかかった西門は、結衣の最期を話せと迫る。
悪いのは全て自分だと、だから死んで償わせて欲しいと水野。
明日美を犯罪者にしたくないから腕を解いて欲しい。
そうすれば自殺として処理されるだろうからと・・・
自分を気遣う水野を見て、今までのことを思い出す明日美。
そして見上げて呟いた。
「お父さん・・・お父さん・・・私、もう終わりにするね。」
明日美は水野に近づいて行き、水野を抱きしめた。
「死なせない!! もう、誰も傷つけたくない。
もう、誰も失いたくない!!」
西門はライターを閉じた。
「君は止めるだろうと思ってたよ。
復讐には別の復讐が返ってくる。
どう転んでも不幸しか生まれない。
それに、結衣もあの人の命を奪うことなんて望んでなかっただろうから。」
水野を警察署の前まで送ってきた西門と明日美。
そして水野は自ら出頭しに行く。
「そんな顔でいいのか?」
西門に言われた明日美は、車から降りて水野を呼び止めた。
「最後に食べた羊パイ、やっぱり不味かった。」
「ガク~ン」
いつものように返してくれた水野を見て微笑んだ明日美。
それを見た水野も笑顔を見せる。
「今度またもっと美味しいの作ってよ。
ずっと待ってるから。」
頷いて「じゃあな」と歩いて行く水野。
空には虹がかかっていた。
鈴は透析の専門機関へ転院が決まった。
「大事なのは根拠のない自信だ。」
そう言った西門に笑顔で返す鈴。
明日美と西門は店で乾杯。
これからどうするんだと聞かれた明日美は、
巡回医療の医師をしようと思ってると。
「患者さん一人一人の役に立てる医師を・・・
父に胸を張れる医師を目指してみようかなって。」
西門はこれからも変わらないと。
「明日はきっと、いい日になる。 ―よね?」
「うん。」
黒幕・・・そこかよと思う反面、出てる人を見ればそこかな?とも思う。
けど、最後の最後に医師だったことが判明するとかどうなの?と。
ってかさ、麻酔医が手術室にいることぐらい序盤で分かるもんでしょ。
なんで今まで気づかなかった?
なんで調べなかった?
明日美はなんの罪にも問われないの?
伊達が目を覚ましたからまた何かあるかと・・・
あと蛭子は何処行った!?
都合のいい時だけ出て来てその後はさっぱりだよ。
色んなことが中途半端に終わってる気がする・・・
ラストもなんだか物足りない。
まぁ、それなりに楽しめたけどね。
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
第8話 第9話
私も最後のアリスの棘にはガッカリ。。
ま、おいちゃんだとは何となく思ったけれど
最後の最後まで肝心な麻酔科のことを調べなきゃ
気付きもしないなんて(-_-;)
有り得ないよね。。。
ま、キレイな樹里ちゃんが観られただけ、
良しとするドラマでした。(笑)
あ~最後のあまりの展開が・・・うん。。。
>最後の最後まで肝心な麻酔科のことを調べなきゃ
気付きもしないなんて(-_-;)
有り得ないよね。。。
ねぇ~(o¬ω¬o)
自分も手術室に入る身なのに、
どうしてそこに気づかない!!みたいな。
イマイチ説得力に欠ける犯人だったね。
終わり方も微妙だったし・・・
まぁ、そこそこ楽しめたから良しとしようかな。