たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はメンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」です。
交響曲第3番なんですが、これは例の通り出版された順番らしく、実際にはメンデルスゾーンが作曲した5曲の交響曲の中では一番最後に作曲された作品のようです。
ちなみにタイトルの「スコットランド」は作曲者メンデルスゾーンが当地を旅行中に曲想が浮かんだからということのようですが・・・、曲にタイトルが付いていたほうが確かに見分けやすくて便利ですけど、作曲家もうかつにいろんなところに旅行できたもんじゃないですよね、と考えるのは自分だけでしょうか?
じゃあもし日本に作曲家が来て「コレだ!」と曲を作ったらタイトルは「日本」!?になってたのかな??だったら誰か一人くらい来て欲しかった!?(でも遠いしなぁメンデルスゾーンの時代じゃあムリだったんだろうなぁ)
第1楽章:オーボエの悲しいメロディに、ひっそりとした弦楽器が合わせていく
フレーズからはじまります。
しばらくすると、ヴァイオリンの透き通るように透明な音色が、とても切なく
一層淋しさを増して聴かせてくれます。
やがて、前半の静かなフレーズが終わると、それまで内に秘めていた怒りを
急にあらわにしたように、ティンパニ(大太鼓)が鳴り始めると、思いのたけを
一気に噴出したような音楽に変わります。
何度か冷静になりますが、あふれ出す感情を抑えきれず、大きくうねるような
曲調が続きます。そして何度考えても不幸な結末にしかたどりつかないもどかしさを
抱えたまま激しく訴えると、最後は諦めたかのように静かに終わっていきます。
第2楽章:さっきとは打って変わって浮世離れしたようなカラッとしたオーボエ
のフレーズが楽しく始ると、テンポも軽くクラリネットが朗らかに歌い始めます。
クラリネット・オーボエの呼びかけに応えるかのようにダイナミックなオーケストラ
が喜びもひとしおと言った感じで、楽しくはしゃぎます。
管楽器が踊り出しているような明るく愉快なフレーズが最後まで続きます。
第3楽章:弦楽器が寂しそうにひっそりと始ります。ゆったりとした曲調は
しばらくすると、落ち着き暖かい響きへと変わっていきます。
ピチカートのリズムもひとつづつがとても落ち着いて聴かせてくれます。
しかし、中盤ではそんなやすらぎのひとときを打ち消すような大きな響きが
突如として現れます。一瞬不安がよぎりますが、曲はすぐに元の落ち着きを
取り戻します。そしてゆるやかな響きは全てを包み込んでいくように大きく
なりますが、やがてそれは大きな不安を感じるフレーズへと変わっていきます。
最後はゆるやかにひっそりと終わっていきますが、「安定」と「不安」が
表裏一体となったような、危うい儚さを感じさせる一曲です。
第4楽章:城下を走る馬車のようなリズムにヴァイオリンがピシャッと鞭を打つ
ようなフレーズを加えると、馬車が急いで何処かへ走っているように聴こえます。
ティンパニやトランペットが加わるといよいよ、急務を告げる使者のように
小刻みなテンポは焦りと共に激しさを増していきます。
そんなに急いで馬車はどこへ向かっていくのでしょうか?
アクセントを加えるコントラバスの音色が曲を引き締めています。
そして、とうとうクライマックスを迎えると、一旦曲はおだやかになり、
木管楽器が何かを探すように迷い始めると、
それまでは閉ざされていた大きな門がティンパニのドラムロールと共に
大きく開き始め、ホルンのファンファーレが祝砲を鳴らすように大きく鳴り
響くとハッピーエンドで曲を締めくくります。
演奏時間は40分程度と若干長めですが、交響曲なのでだいたいこんなもんだと思います。初心者には、若干つかみにくい曲想にうつるかもしれないですね。(最近そんな曲が増えてきた気がするのは気のせいかな?)
途中何度もくじけそうになりながら、悲しい曲調が続きますが最後には一発逆転でハッピーエンドになりますから、とりあえず最後まで聴いてみて下さい。
≪オススメCD≫
とりあえずカラヤンで聴いてみました。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
モヤモヤと鬱屈としたものが最後には晴れる一曲です。
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今日はメンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」です。
交響曲第3番なんですが、これは例の通り出版された順番らしく、実際にはメンデルスゾーンが作曲した5曲の交響曲の中では一番最後に作曲された作品のようです。
ちなみにタイトルの「スコットランド」は作曲者メンデルスゾーンが当地を旅行中に曲想が浮かんだからということのようですが・・・、曲にタイトルが付いていたほうが確かに見分けやすくて便利ですけど、作曲家もうかつにいろんなところに旅行できたもんじゃないですよね、と考えるのは自分だけでしょうか?
じゃあもし日本に作曲家が来て「コレだ!」と曲を作ったらタイトルは「日本」!?になってたのかな??だったら誰か一人くらい来て欲しかった!?(でも遠いしなぁメンデルスゾーンの時代じゃあムリだったんだろうなぁ)
第1楽章:オーボエの悲しいメロディに、ひっそりとした弦楽器が合わせていく
フレーズからはじまります。
しばらくすると、ヴァイオリンの透き通るように透明な音色が、とても切なく
一層淋しさを増して聴かせてくれます。
やがて、前半の静かなフレーズが終わると、それまで内に秘めていた怒りを
急にあらわにしたように、ティンパニ(大太鼓)が鳴り始めると、思いのたけを
一気に噴出したような音楽に変わります。
何度か冷静になりますが、あふれ出す感情を抑えきれず、大きくうねるような
曲調が続きます。そして何度考えても不幸な結末にしかたどりつかないもどかしさを
抱えたまま激しく訴えると、最後は諦めたかのように静かに終わっていきます。
第2楽章:さっきとは打って変わって浮世離れしたようなカラッとしたオーボエ
のフレーズが楽しく始ると、テンポも軽くクラリネットが朗らかに歌い始めます。
クラリネット・オーボエの呼びかけに応えるかのようにダイナミックなオーケストラ
が喜びもひとしおと言った感じで、楽しくはしゃぎます。
管楽器が踊り出しているような明るく愉快なフレーズが最後まで続きます。
第3楽章:弦楽器が寂しそうにひっそりと始ります。ゆったりとした曲調は
しばらくすると、落ち着き暖かい響きへと変わっていきます。
ピチカートのリズムもひとつづつがとても落ち着いて聴かせてくれます。
しかし、中盤ではそんなやすらぎのひとときを打ち消すような大きな響きが
突如として現れます。一瞬不安がよぎりますが、曲はすぐに元の落ち着きを
取り戻します。そしてゆるやかな響きは全てを包み込んでいくように大きく
なりますが、やがてそれは大きな不安を感じるフレーズへと変わっていきます。
最後はゆるやかにひっそりと終わっていきますが、「安定」と「不安」が
表裏一体となったような、危うい儚さを感じさせる一曲です。
第4楽章:城下を走る馬車のようなリズムにヴァイオリンがピシャッと鞭を打つ
ようなフレーズを加えると、馬車が急いで何処かへ走っているように聴こえます。
ティンパニやトランペットが加わるといよいよ、急務を告げる使者のように
小刻みなテンポは焦りと共に激しさを増していきます。
そんなに急いで馬車はどこへ向かっていくのでしょうか?
アクセントを加えるコントラバスの音色が曲を引き締めています。
そして、とうとうクライマックスを迎えると、一旦曲はおだやかになり、
木管楽器が何かを探すように迷い始めると、
それまでは閉ざされていた大きな門がティンパニのドラムロールと共に
大きく開き始め、ホルンのファンファーレが祝砲を鳴らすように大きく鳴り
響くとハッピーエンドで曲を締めくくります。
演奏時間は40分程度と若干長めですが、交響曲なのでだいたいこんなもんだと思います。初心者には、若干つかみにくい曲想にうつるかもしれないですね。(最近そんな曲が増えてきた気がするのは気のせいかな?)
途中何度もくじけそうになりながら、悲しい曲調が続きますが最後には一発逆転でハッピーエンドになりますから、とりあえず最後まで聴いてみて下さい。
≪オススメCD≫
とりあえずカラヤンで聴いてみました。
メンデルスゾーン:交響曲全集カラヤン(ヘルベルト・フォン), ハーゲン=グロル(バルター), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団, マティス(エディト), レープマン(リーゼロッテ), ホルベーク(ウェルナー), メンデルスゾーンユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
モヤモヤと鬱屈としたものが最後には晴れる一曲です。
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大型ショップでは国内盤セールがあるので安くGetできたらラッキーですね。
こういうときなら全集とかもたくさんCDになりそうですから、これからまた買い時なのかもしれないですね。
ジェイムズ・レヴァイン、ベルリン・フィル。
これを買ったときはイタリアが聴きたかったんですね。
40分ありました。濃密です。
3番、4番の順でCDに入っていましたが
イタリアはもう聴けませんでした。
でも、買ったときの本来の目的ではない曲も以外にいい味持ってると得した気分になりますよね。