初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ヴァイオリン協奏曲第1番  (バッハ作曲)

2007年01月09日 | バッハ
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はバッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番です。

バッハの「ヴァイオリン協奏曲」と名前のついた作品はこの曲も含めて3曲ありますが、その中では比較的マイナーな部類に入ってしまうこの曲。
しかしながら、ヴァイオリンのテクニックをはじめ、緩急の取れた曲調も他の2つのヴァイオリン協奏曲に引けはとらない一曲です。

CDではだいたい3曲セットになっているものが多いようですが、せっかくだから一度聴いてみてください。マジメに聴かせる曲調は日常のちょっとした悩みを、そのまま曲にしたような感じですが、それが逆に身近に感じる一曲なのかもしれません。


 第1楽章:生真面目で少し無愛想な弦楽器のフレーズが続き序奏(イントロ)が終わると
 忙しそうなソロヴァイオリンのフレーズが始ります。
 ソロヴァイオリンと弦楽器が、まるで口論を交わすようにそれぞれのフレーズを
 しているようにも聴こえますが、実はしっかりとソロヴァイオリンをサポートする
 弦楽器でした。
 きっちりと理路整然とした曲調はまるで「物理」とか「数学」の講義を聴いている
 ようなそんな感じでしょうか?(物理や数学は得意じゃなかったですけど決して
 退屈な訳じゃないですよ。)

 第2楽章:落ち着いた低音弦楽器の序奏に続きソロヴァイオリンがやわらかい
 メロディを始めます。
 しなやかで伸びのあるヴァイオリンがゆったりと聴かせてくれます。
 しかしながら、少し背中に影を背負ったように暗い響きですが、それもまた美しく
 魅力的に聴こえてくるのはバッハならではでしょうか?
 最後までゆったりとしたヴァイオリンの響きを聴かせてくれます。

 第3楽章:テンポを速めて先を急ぐような弦楽器のフレーズから始ります。
 ヴァイオリンもしっかりと聴かせてくれるものの、心なしか少し焦っているような
 切迫感のあるフレーズに聴こえてきます。
 特に中盤から後半にかけての熱の入ったソロは聴き所ですね。
 力いっぱい弾いているようで、どこかサラッと弾きこなしてしまうヴァイオリン
 にも注目です。

短調(暗め)の曲なので、初心者には若干聴きづらい曲なのかもしれませんが、たまに耳にしてみると、少し暗めのこの曲がハマると逆に心に刺さって忘れられない一曲になるかもしれませんね。しかし演奏時間は全3楽章でも15分弱ですから、長さ的には他の作曲家のものと比べると短めですし、時間を取らせることは無いハズです。
いずれにせよ、バッハのヴァイオリン曲の名曲のひとつですからこの機会に是非一度聴いてみてください。

≪オススメCD≫
前にも紹介したヒラリー・ハーンでどうぞ。
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番
ハーン(ヒラリー), カヘイン(ジェフリー), ロサンゼルス室内管弦楽団, バッハ, バーチャー(マーガレット)
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
どことなく後ろ髪をひかれているような曲です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログで紹介されるとつい聴いてしいます (current)
2007-01-09 10:43:13
今朝、歯磨きしながら聴きはじめたら
そのまま3楽章まで聴いてしまいました。
思わず聴き入ってしまうほどの演奏。
ハーンだと朝から聴いてもさわやかです。
お出かけ前にもおすすめです。
返信する
きっかけ (けい)
2007-01-09 22:56:07
クラシックと言ってもいろいろな曲がありますから、何かを聴こうと思ってもなかなか決め手がないときってありますよね。
そんなときに、ブログに載ってたからというのもアリかもしれないですね。
返信する

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