たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はリスト:交響詩「前奏曲」です。
これまでにも、「ちょっとした曲」としていくつか交響詩を紹介してきましたが、この曲は、そんな交響詩の元祖とも言える曲なんですね。リストが開拓した新たな分野としてこの「交響詩」というジャンルを確立していったようですが、時間的にも聴きやすくてちょうどいい長さのものが多いように思います。
さて、タイトルの“前奏曲”ですが、最初にこのタイトルを見たときは、交響詩なのか前奏曲なのかハッキリしない変な曲名だな。なんて思ったりもしましたが、ちょっと調べてみると、「人生は死への前奏曲」という、なんとも壮大なコンセプトの下に作曲されているようです。どうりで、壮大なフレーズが華やかな曲の訳ですね。
演奏時間は15分少々とちょうどいい加減の長さですし、オーケストラサウンドの迫力を十分に堪能できる作品ですから、初心者にもオススメしたい曲ですね。CDではオムニバス版に録音されていることが多いようですから、他に好きな曲が一緒に入っているCDを探すといろいろ聴けて楽しめるかもしれません。
低音のピチカートをひとつ、そして低音から初めはゆるやかに高音へと昇って
いきます。次第に音の上昇が勢いをつけてぐいぐいっと高音へ盛上がります。
それを何度か繰り返していく内に曲はだんだんとボリュームをあげていきます。
そして、いよいよトロンボーンが堂々とメインテーマのフレーズを叫びます。
かなり壮観ですね。トランペットも加わるとかなりの迫力になります。
そして、ひととおり盛上がるとチェロやホルンの穏やかなフレーズが続き、
悠々と雲の上をただよう竜を思わせるような壮大な雰囲気を造り出します。
ホルンのおだやかな調べから、なめらかなヴァイオリンのフレーズそして、
ときおり見せるオーボエのフレーズが美しく輝きます。
美しい雰囲気が一転、弦楽器の速いフレーズに変わると、雲行きは怪しくなり
曲調も激しいものへ変わっていきます。土砂降りの雨が降り始め、ティンパニや
トランペットの響きは、雷鳴のようにも聴こえてきます。しばらく強い雨は続き
ますが、オーボエが鳴り始めると、通り雨だったかのように厳しい曲調は変わり
雲間から陽の光がこぼれたような晴れやかな曲調になります。フルートはまるで
行き交う鳥の声のようにさわやかに響き渡り、ハープの音色はさっきまで降って
いた雨の雫が枝葉をしたたり落ちる水滴のように綺麗に輝いています。
そして曲はクライマックスへ向けて徐々に盛上がりを加えていきます。トランペット
が勢いを付けて、ヴァイオリン等の弦楽器が見事にそれを演出し、最後は前半に
聴かせたトロンボーンのメインテーマをバッチリ決めて堂々と曲を終わります。
なんとも壮大な曲ですが、聴き応えも抜群ですね。とても心地よくスカッとします。バリバリ響く金管楽器と美しく流れる弦楽器がとてもバランスよく聴かせてくれますから、とても爽快感たっぷりに楽しめる曲だと思います。
≪オススメCD≫
リストの他の管弦楽曲も入ってます。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →勇☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
スカッと爽快に聴ける見事なオーケストレーションがたまらない一曲です。
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
今日はリスト:交響詩「前奏曲」です。
これまでにも、「ちょっとした曲」としていくつか交響詩を紹介してきましたが、この曲は、そんな交響詩の元祖とも言える曲なんですね。リストが開拓した新たな分野としてこの「交響詩」というジャンルを確立していったようですが、時間的にも聴きやすくてちょうどいい長さのものが多いように思います。
さて、タイトルの“前奏曲”ですが、最初にこのタイトルを見たときは、交響詩なのか前奏曲なのかハッキリしない変な曲名だな。なんて思ったりもしましたが、ちょっと調べてみると、「人生は死への前奏曲」という、なんとも壮大なコンセプトの下に作曲されているようです。どうりで、壮大なフレーズが華やかな曲の訳ですね。
演奏時間は15分少々とちょうどいい加減の長さですし、オーケストラサウンドの迫力を十分に堪能できる作品ですから、初心者にもオススメしたい曲ですね。CDではオムニバス版に録音されていることが多いようですから、他に好きな曲が一緒に入っているCDを探すといろいろ聴けて楽しめるかもしれません。
低音のピチカートをひとつ、そして低音から初めはゆるやかに高音へと昇って
いきます。次第に音の上昇が勢いをつけてぐいぐいっと高音へ盛上がります。
それを何度か繰り返していく内に曲はだんだんとボリュームをあげていきます。
そして、いよいよトロンボーンが堂々とメインテーマのフレーズを叫びます。
かなり壮観ですね。トランペットも加わるとかなりの迫力になります。
そして、ひととおり盛上がるとチェロやホルンの穏やかなフレーズが続き、
悠々と雲の上をただよう竜を思わせるような壮大な雰囲気を造り出します。
ホルンのおだやかな調べから、なめらかなヴァイオリンのフレーズそして、
ときおり見せるオーボエのフレーズが美しく輝きます。
美しい雰囲気が一転、弦楽器の速いフレーズに変わると、雲行きは怪しくなり
曲調も激しいものへ変わっていきます。土砂降りの雨が降り始め、ティンパニや
トランペットの響きは、雷鳴のようにも聴こえてきます。しばらく強い雨は続き
ますが、オーボエが鳴り始めると、通り雨だったかのように厳しい曲調は変わり
雲間から陽の光がこぼれたような晴れやかな曲調になります。フルートはまるで
行き交う鳥の声のようにさわやかに響き渡り、ハープの音色はさっきまで降って
いた雨の雫が枝葉をしたたり落ちる水滴のように綺麗に輝いています。
そして曲はクライマックスへ向けて徐々に盛上がりを加えていきます。トランペット
が勢いを付けて、ヴァイオリン等の弦楽器が見事にそれを演出し、最後は前半に
聴かせたトロンボーンのメインテーマをバッチリ決めて堂々と曲を終わります。
なんとも壮大な曲ですが、聴き応えも抜群ですね。とても心地よくスカッとします。バリバリ響く金管楽器と美しく流れる弦楽器がとてもバランスよく聴かせてくれますから、とても爽快感たっぷりに楽しめる曲だと思います。
≪オススメCD≫
リストの他の管弦楽曲も入ってます。
リスト:管弦楽曲集バーンスタイン(レナード), ニューヨーク・フィルハーモニック, リストソニーミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →勇☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
スカッと爽快に聴ける見事なオーケストレーションがたまらない一曲です。
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すごく好きな曲の一つです。私もここに挙がっているCD持ってます!
>雨の雫が枝葉をしたたり落ちる水滴のように
本当にそんな感じですよね。
最後の盛り上がりも好きです。
文章だけでお送りしているこのブログで、うまく伝わっているかが心配だったんですけど、分かってもらえると、やっぱり嬉しいですね。
この曲は比較的最近聴いた曲なんですけど、結構お気に入りですね。
リストってこの交響詩「前奏曲」だけでも、ちょっとややこしいかな?と思ってたのに、他にも「前奏曲」を作ってたんですね。
いつも興味深くブログ見させてもらってます!
いろいろ面白いエピソードがあると曲も聴きたくなりますよね。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%80%E3%82%A6-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3%E5%90%8D%E6%9B%B2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3/dp/B000I0S8EW/sr=1-28/qid=1167954119/ref=sr_1_28/250-1039652-8437867?ie=UTF8&s=music
ほんの一例ですが、カラヤンのアルバムは比較的収録率がいいので併録されている曲の都合がいいように選んでみるといいと思います。まばらですが、他の演奏家のリストの「管弦楽作品集」にも必ず入っています。
オーケストラの魔術師・リストの魅力を満喫できる作品です。
余計なことを述べてしまいました。でも、こういった情報は一応、けいさんのブログを見ている人にも教えた方がいいと思いますが、どうでしょうか。
毎回選ぶのも大変なんですけど、すぐ廃盤になってしまったり、売り切れてたりするとちょっと寂しいですからね。