初心者のクラシック

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「神童」アマデウス・モーツァルト(第18話)

2006年12月23日 | 作曲家の生涯
たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?

今日は「神童」ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(第18話)です。

≪作曲家の肖像≫
モーツァルト:歌劇「魔笛」
レイミー(サミュエル), アンブロジアン・オペラ・コーラス, アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ, モーツァルト, マリナー(ネビル), ベーア(オラフ), アライサ(フランシスコ), ステューダー(シェリル)
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【Wolfgang Amadeus Mozart】

なんとか借金返済のため、仕事を求めるモーツァルトですが、今日はうまくいくんでしょうか?

(第18話)【作曲依頼】
 1790年6月にはコンスタンツェがまたしても体調を崩し、保養地バーデンに向かうと、出費は更にかさみ、自分自身の体調も崩してしまうモーツァルトに残された道は、商人プフベルクへの借金を頼る手紙でした。

 しかし、モーツァルトも決して借金を踏み倒そうと考えていた訳ではなく、10月には新帝レオポルト2世の「戴冠式」がフランクフルトで行われることを知ると、呼ばれてもいないのに、フランクフルトに向かい、なんとか自分をアピールしようとします。

 とは言っても作曲依頼の仕事にはありつけず、せっかく新作歌劇を披露して臨時収入を得ても、自分の医療費や妻の療養旅行費など出費が続き旅費もままならないモーツァルトは、またしても借金をしてフランクフルトへの旅費を作るのでした。

 背水の陣を敷いて、必死の覚悟でフランクフルトへ向かうモーツァルト。どうにか演奏会を行うことは出来たようですが、期待したほどの収入を得ることは出来ず、借金だけが残る結果となってしまいます。

 1791年3月、モーツァルトは歌劇の作曲依頼を受けます。今回は皇帝からではなく、ウィーン郊外の劇場支配人エマヌエル・シカネーダーからの依頼でした、シカネーダーは自らも俳優、歌手を務め台本まで書いてしまうというマルチタレントの持ち主でしたが、経営する劇場の不振を打開するためにモーツァルトにドイツ語の新作歌劇を依頼するのでした。

 シカネーダーに依頼されたこの作品こそが、歌劇「魔笛」でした。モーツァルトは早速この作曲に取りかかります。
 「魔笛」の作曲を続けていると、夏にはプラハから作曲の依頼が舞い込みます。皇帝レオポルト2世がボヘミア王に就任するための9月に行われる戴冠式に演奏する歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」でした。しかし、9月に開催される戴冠式にもかかわらず、依頼は直前だったため、モーツァルトはプラハへ向かう馬車の中でも作曲を続け、なんとか本番には間に合わせたようです。 

 この頃にモーツァルトは別の作品の依頼も受けていました。モーツァルトを訪ねた背の高く痩せた男は「ある人の依頼」とだけ言って依頼主を明かさず、モーツァルトに「レクイエム」を依頼しました。かなり怪しげな依頼でしたが、借金を抱えるモーツァルトは、多額の頭金を積まれて、これを引き受けるのでした。

 借金を抱え体調を崩していたモーツァルトは、この謎のレクイエムの依頼人を見て「これは冥界からの使者だ、私は自らのためにレクイエムを書かなければならないのか…」と言ったという。



おっと、変な依頼人からレクイエムの注文を受けるモーツァルト。ホントに大丈夫なんでしょうか?このつづきはまた明日。そしていよいよ明日が最後です。


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