乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

私も未熟

2008年03月16日 | 社会
職業柄、時々ネタ拾いで裁判の傍聴に出かけていますた。
最近はサラ金がらみの傍聴が多かったかな、、、

一番興味があるのは、離婚裁判なんですけど(^^;)>
え、こんな理由で離婚しちゃうの?とか、原告・被告がヒートアップして、あ、これじゃ離婚した方がいいじゃないの?って思ったり。。。

資料を読みあさっても、臨場感はなし。その場の迫力が、物語作りの想像力を加速します。
傍聴していると、原告・被告のバックグラウンドが何となくイメージされ、彼、彼女らの長い歴史とか葛藤とか、、、色々浮かんで来ます。

癌と同じく、一くくりで治療できない、裁判も一つ一つの証拠や証言を元に判決するオーダーメイドです。
殺人事件の傍聴を希望したことがあるけど、希望者が多くて毎回だめです。

最近見つけた殺人公判に関する記事です。

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傍聴席の遺族、被告少年の頭ける 大阪・リンチ殺人公判 2008年3月5日(水)07:54

 大阪市旭区の淀川河川敷で昨年2月、とび職の少年(当時16)が殺害された事件で、殺人罪に問われた会社員の少年(17)の論告求刑公判が4日、大阪地裁であり、傍聴していた遺族の若い男性が閉廷直後、被告の少年を傍聴席からけりつける騒ぎがあった。中川博之裁判長は男性に即刻退廷を命じた。地裁は「法廷での暴力は見過ごせない」として、暴行容疑での刑事告発も検討する。
 公判では、検察側が「身勝手で残酷な犯行」として懲役5年以上10年以下の不定期刑を求刑し、弁護側は「未熟な年齢で殺意もなかった」と家裁に移送して保護処分とするよう求めた。閉廷直後、傍聴席にいた遺族男性は被告席に座る少年に背後から近づき、傍聴席のさくごしに頭付近をけった。検察関係者らに制止され、関係者によると「おれも未熟だ」と口走ったという。
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裁判長の「法廷での暴力は見過ごせない」はごもっともだけど、この遺族男性の気持ち、わかるなあ。
被告がどんな態度だったか、、、これが男性の気持ちに大きな影響を与えたんじゃないか。

で、弁護士の「未熟な年齢で殺意もなかった」でしょ。
弁護士という職業柄、被告を弁護するのは当然だけど、被告のことしか頭にないっていう弁護が頭に来たんじゃないか。

遺族側から見たら、「殺意がなくて死ぬまでリンチされるかっ!?」になると思う。

私の考えも未熟なんでしょうが。。。

んで、実際の殺人犯がどんな気持ちなのか、生い立ちを自ら綴ったり、小説を書いたりした死刑囚の一人が、永山則夫

私は彼の作品のほとんどと、彼のことを書いた本を数冊読んだけど、この死刑囚については考えさせられた。

彼の生い立ち、、、極貧の生活が彼を犯罪へと追い立てたわけではないだろう。
極貧に加え、彼の性格からくる状況判断、そして不運が重なったこと、、、原因は複合的なんじゃないかと、未熟な私は妄想します。

なので、上記の公判で遺族に蹴られた被告の少年も、考えが未熟で人を殺したようには思えません。もっともっと複合的な理由があるのでは、と考えてしまう。

また、裁判官の話も個性があります。
長嶺 超輝著「裁判官の爆笑お言葉集」が私のオススメ。
ほとんどがマトモな裁判官なんだけど、たまに「え“っ!」となっちゃう人もいるし。


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