世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
ギリシャ神話あれこれ:アルゴーの冒険(続々々々々々々々々々)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/26/9074d258fe665f61edb288056fd08a38.jpg)
カリュブディスの側では船もろとも全滅は必至だが、スキュラの側では犠牲は6人にとどまる。ので、船は大抵、海峡をスキュラ寄りに通るのだそう。
が、ギリシャの英雄たちが怪物に殺されてはならない、というヘラ神の命令で、ネレイデスのテティスがアルゴー船を守護して、船は無事、海峡を通り抜けることができた。
さらにアルゴー船は、パイエケス人の国に到着。王アルキノオスと王妃アレテのもとで(後にオデュッセウスを助けた王女ナウシカアは、彼らの娘)、イアソンとメデイアは結婚する。
その後、クレタ島に船を着けた際、青銅の巨人タロスに襲われる。
タロスは、エウロペがたどり着いたクレタの地の番人として、ゼウスがヘファイストスに命じて作らせた巨人。首から踵まで、一本の静脈に神血イコルが、釘で打ち止められている。毎朝、クレタ島の海岸を巡回し、アルゴー船を見つけた際にも大岩を投げつけて威嚇した。
が、メデイアは呪文でタロスを眠らせ、その隙に踵の栓を外してイコルを抜いたため、タロスはあっけなく死んでしまう。
……こうして、数々の危難を伴う長い航海の末に、アルゴー船はようやくイオルコスへと帰着する。
さて、イアソンがコルキスに向けて出航してからというもの、ペリアス王は、イアソンが生きて戻ることはあるまい、と楽観し、イアソンの父アイソンを執拗に虐待していた。で、とうとうアイソンは、牡牛の血を飲み干して自死し、イアソンの母も、王を呪いながら縊れ死んでしまった。
To be continued...
画像は、ブーティボンヌ「セイレンたち」。
シャルル・エドゥアール・ブーティボンヌ
(Charles Edward Boutibonne, 1816-1897, French)
Previous / Next
Related Entries :
セイレン
エウロペの物語
Bear's Paw -ギリシャ神話あれこれ-
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ギリシャ神話... | ギリシャ神話... » |