「おもいでぽろぽろ」っていうジブリのアニメ映画がありました。
主人公(タエコ)の、多感な子供時代の回想シーンが映画の大半を占めます。
小学生時代、誰にでも思い当たるようなエピソードの数々です。
あのアニメを見た人なら誰しも自分の子供時代を思い返すのではないでしょうか…。
その中でも
私が一番印象に残ったのは…
主人公タエコのクラスメイトの、隣の席の男の子とのエピソードです。
その子の家庭は恵まれてなくて、着てる服も汚そうで、いかにもお母さんが居ないような感じの子でした。
タエコはちょっと同情しつつも、複雑な思いでした。
しかし、そんなある日、
その隣の席の男の子がお父さんの事情か何かで転校することになりました。
ささやかなお別れ会として、その子と、クラスのみんな一人づつ「お別れの握手をしましょう」と先生が提案します。
その子はクラスのみんなと一人づつ順番に握手をしていきます。
そして一番最後は隣の席だったタエコです。
しかし、その子はタエコにだけ…「お前とは握手してやんない」
と、そっけなく言います。
意外な言葉に深く傷つくタエコ。
「…嫌われてたんだ」
伏線では、どうやらその男の子はタエコに思いを寄せていたのが解ります。
でもタエコは大人になってもその謎を解明できないでいました。
好きな女の子にわざと
「お前とは握手したくない」という男の子の心理って
どうでしょう…?
私だってハッキリ言ってムカつきます。
いくらお母さんいなくて貧乏で、みじめでも
…男としてのプライドがそんなに大事なんでしょうか?
「お前とは握手してやんない」って言われたら
こっちは「そっか!お前なんかとは永久に会わねぇよ!サッサと死ね!」ぐらいの事を返したくなります。
男の強がりって今どき流行りますか?
その男の子がうちの旦那とダブって見えます。