LA CAFFETTERIA DI RETROSCENA舞台裏カフェ

テノール芹澤佳通の日常系ブログ (・∀・)

意外と初めてなこと

2019年06月28日 | クラシック音楽

これまでの声楽家人生のなかで、まだ出会ってない役がある・・・

 

 

それはタイトルロール・・・

 

 

タイトルロールとはその名の通り

 

タイトル(題名)+ロール(役)

 

そう、タイトルがそのまま役名になっている役です

 

 

今日でも上演される一般的な作品において、テノールのタイトルロールって何があるのかな?(´-`).。oO

 

【リゴレット】はバリトンだし、【マクベス】もバリトン・・・【トゥーランドット】はソプラノで【アイーダ】と【カルメン】はメゾ・・・

 

【トロヴァトーレ】はテノールだけど、これはグレーゾーン(笑)なぜなら【トロヴァトーレ(吟遊詩人)】=「マンリーコ(役名)」ではあるものの、タイトルはあくまでも【トロヴァトーレ】・・・【マンリーコ】では無い・・・

これは【椿姫】にも同じ事がおこっており、原題の【Traviata(トラヴィアータ)】はそもそも人名ではなく、形容詞のTraviato(意味:道を踏み外した、堕落した)という単語の女性型で、訳すと【道を踏み外した女】であり、【ヴィオレッタ・ヴァレリー(役名)】を指していることは明白だが、純粋に名前ではないので「タイトルロール」と言えるのかどうかは意見が分かれそう(;´Д`)

 

そうなるといよいよテノールの役でタイトルロールは本当に少なくなってくる。。。。

 

 

「今日でも上演される一般的な作品」という括りを外してみると、テノールにもタイトルロールがちらほら見えて来る(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

【オテロ】、【ジークフリート】、【サムソンとデリラ】・・・あとは・・・

 

 

 

 

 

↑↑これ(笑)↑↑

 

そう!このグノー作曲【ファウスト】はテノールの数少ないタイトルロールの1つ!!!

 

そしてなんと・・・これまでの話の流れからもご察しの通り、僕自身初のタイトルロールなんです!!!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 

ファウストが歌うアリア「清らかな住い」はコンサートで何度か披露しておりますが、ハイライトという形であれ、「役」として歌うのは初めてです!

 

 

そしてこの作品の中には、ずーーーっと歌いたかったデュエットがあるんです!(やや興奮気味)

 

それがこちら↓

大道具がムラサキ白菜に見えてしまうのはナイショ

 

悪魔メフィストフェレスと契約を結び、「若さ」を手に入れたファウスト博士がマルグリートに恋をするのがストーリーの中心軸(・∀・)

 

 

詳しい紹介は後日いたします(`・ω・´)ゞ

 

 

 

 

そしてまだまだ尽きない「初めてシリーズ」!

 

来週の土日、7月6日、7日の2日間、芹澤は初めて赤坂サカスに出現します!|д゚)チラッ

(今日は「!」が多いなw)

 

イタリア商工会議所主催のイベント、「イタリア、アモーレ・ミオ2019」内にてイタリアを代表する自動車メーカー「アルファ・ロメオ」様のブース(?)にて楽しいステージをお送りします(・∀・)

6日は10:50~11:05、7日は13:30~13:45を予定しております(`・ω・´)ゞ

 

詳細は・・・まだ把握しきれていないのですが、ソプラノとテノールでとにかく楽しくとの先方からのリクエスト(笑)

 

 

大丈夫だ、問題ない(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 

そして最後の話題はこちら!

 

帯広市民オペラ主催、ビゼー作曲「カルメン」(日本語上演)にドン・ホセとして出演します(・∀・)

 

こちらの記事に少しだけですが詳細があります→「北海道ニュースリンク:カルメンは國安さん、棚瀬さん 市民オペラ【帯広】

 

日時は2019年12月14日(17時~)、15日(14時~)で、僕は15日に出演します!

 

 

ドン・ホセを1本歌うのも初めてだし、日本語でオペラを歌うのも初めてです(;´Д`)

 

 

こちらも詳細が分かり次第、個別に記事にしたいと思います(`・ω・´)ゞ

 

 

 

まずは・・・・・・・・・・・・

 

 

7月4日のをどうにかしないと(笑)

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろんなおしごと

2019年06月27日 | クラシック音楽

以前コメントで

 

「嘱託演奏員って、どんなお仕事なのですか?」

 

というご質問をいただきましたので、本日は「嘱託演奏員」(通称「助演」)について紹介いたします(・∀・)

 

 

音楽大学では学部・大学院共にオペラの授業があります。

 

学部の場合は選択授業、大学院の場合は・・・必修かな?

 

学部のオペラ授業では、参加生徒の声質、レパートリーに応じて重唱(二重唱、三重唱、四重唱、それ以上)を選び、基本的な演技(動き方、空間の使い方など)を演出家の指導のもとで学びます。

そこで起こる最初の問題が「自分の相手が見つからない」という事態です。

 

 

音楽大学では男女比に大きな偏りがあります。声楽科はそれでも他の科よりは比較的男性が多いですが、それでも決して「足りている」わけではありませんし、声楽は楽器を持ち替えて対応ということは不可能です。

どういうことかというと、テノールの生徒に「人が足りないから」とバリトンの役を歌わせるという事は非常識であり、それを推奨した指導者は非難されて当然と言えます。

 

女声と男声とでは楽器の特性に差があり、それは体の成長曲線が男女間で差があるのと同じで、男声の方が楽器として成立するのに2~3年遅い傾向にあります。

そのため、コンクール(国内外)やオーディションでも「女声33才以下、男声35才以下」の様に、年齢制限に差をもたせるところもあります。

 

そういうことから嘱託演奏員(助演)という人材が必要となるのです(・∀・)

 

現在僕は、桐朋学園大学の学部の授業に助演として関わっております(`・ω・´)ゞ

 

嘱託演奏員(助演)は積極的に指導する立場とは違い、まだ演技付きの歌唱に慣れない学生にアドバイスをしたり、演技中になるべく動きやすいようにサポートするのが主な役割です。

 

 

見紛う事なき教育現場(・∀・)

 

 

自分もいわゆる「後進の指導」というものに携わる年齢になったんだな~って思います(笑)

 

現在助演で関わっている演目の中には、そのむかし僕が二期会オペラ研修所の予科生の時に歌ったっきりで、なんと15年振りの曲もありその圧倒的時の流れに恐怖を覚え、ふと相手の生徒が15年前に何歳だったかを考えたりしたもんだから再び濁流のような時の流れにうち震えるました(笑)

 

 

ちなみに・・・・・大学に行くときは身分証明書(嘱託演奏員としての)を、正面玄関脇の守衛所に提示して構内にはいるのですが、僕が入り口に近づくと昨日は守衛さんが2名体制で出迎えてくれました(・∀・)・・・

 

 

 

 

なんでだろう(・∀・)???

 

 

(笑)

 

 

ということで、今回の記事は「嘱託演奏員」(助演)についてでした~

 

 

さて、以前からお知らせしているこちらのディナーコンサート

 

まだお席に余裕があるそうです。

原宿の裏通りで、いつもの平日のディナーをちょっと特別な時間に変えてみませんか?(・∀・)

 

 

今回も力作の小道具を用意してお待ちしております(笑)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

純然たる稽古風景

2019年06月21日 | クラシック音楽

今日は7月4日に控えたこちらの公演↓

の稽古がありました(・∀・)

 

 

「外套」はそもそも上演される機会が少ないばかりでなく、アリア、重唱ともに抜き出して演奏されることもほぼありません(´・ω・`)

 

そしてあまりにマイナーなので、日本語訳を探すのも大変かと思います。。。

 

 

ということで今回は、何故「外套」がキーワードなのか?について触れてみたいと思います(`・ω・´)ゞ

 

まず、この作品における「外套」のメジャーな使い方は、ルイージの死体に被せて隠蔽するです(;´Д`)

 

 

でもそれだけでタイトルに「外套」とつけるのはいかがでしょう・・・ちょっと意味合いが弱いと思います。

 

では何故「外套」がタイトルなのか・・・「外套」について、ミケーレはこの様に歌っています。

 

【ジョルジェッタとの二重唱でのミケーレの歌詞】

Tu sporgevi la mano,

お前が手を伸ばし

 

e lo cullavi dolcemente,lentamente!....

赤ん坊を優しく抱きながら、ゆっくりとあやし・・・

 

e poi sul braccio mio t'addormentavi....

そしてそのまま、私の腕の中でお前たちが眠りにつく・・・

 

Erano sere come queste....

今宵のような日だった・・・

 

Se spirava la brezza,

涼しい風が吹けば

 

vi raccoglievo insieme nel tabarro,

お前たちを一緒に外套で包み

 

come in una carezza....

それは優しい愛撫の様であり・・・

 

Sento sulle mie spalle le vostre teste bionde....

私の肩にお前たちの金髪の頭を感じ・・・

 

Sento le vostre bocche vicino alla mia bocca....

お前たちの唇を、自分の唇の近くに感じ・・・

 

Ero tanto felice!....

私はとても幸せだった!・・・

 

Ora che non c'è più,

それが無い今、

 

i miei capelli grigi mi sembrano un insulto alla tua gioventù!

私の灰色の髪は、お前の青春を冒涜しているようだ!

 

 

ミケーレにとって「外套」は、幸せだった過去の思い出であり、象徴でもあったのです。

 

そして妻の浮気相手であるルイージを殺害し、その遺体の上に被せたのが思い出の外套・・・

 

なんとも切ないお話です(`;ω;´)

 

 

子供に関しての事ははっきりと言及されてはいませんが、「1年前、我々は3人だった・・・」とミケーレが少し前の箇所で歌っていることから、この1年で状況が大きく変わったということが読み取れます。

 

この様に、非常にリアルな世界観を持ったオペラを「ヴェリズモ・オペラ」と言います。

 

 

本日の稽古ではこの外套が関わる大切なシーンをみっちりと考えました(・∀・)

 

 

結果・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注)愛の二重唱ではありません

コメント (7)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャパン・アプリア・フェスティバル2019終了(・∀・)

2019年06月17日 | クラシック音楽

2日間に渡ってイタリア文化会館にて開催されました、ジャパン・アプリア・フェスティバル2019が無事その日程を終えることが出来ました(・∀・)!

 

といっても僕は初日のオープニング、小荘厳ミサ曲のみの関わりだったので、同フェスティバルの成功をあたかも僕自身の成し得たことの様に書くのはおこがましいにも程があります(;´Д`)

 

まず、僕自身が関与した6月15日に関して(・∀・)

当日配布されたパンフレットがこちら↓



 

久しぶりに宗教曲のソロを歌いましたが、今回の参加で驚いた(と言っては失礼かもしれませんが)のは、合唱、コールトリオーレ(三菱マテリアルコーラス班)のレベルの高さです。

まず、この小荘厳ミサの楽譜、その「N.1キリエ」の冒頭にはこの様に書かれております・・・

 

赤文字からおわかりの通り、合唱と言っているものの、指定では各声部2名ずつ。(本公演では合計30名ほどの合唱団でした。)

そして「4人ソリストも合唱と一緒に」ということがどういうことかと言うと、ソリストには休む暇がない(笑)

 

現在では合唱とソリストは分けて演奏しますし今回の公演もそうでしたが、一応、作曲家の指示としてはこの様になってます(笑)

 

各声部2名×4声部+ソリスト4名で、キリストの12使徒を表しているのでしょう(・∀・)

 

では、なぜ僕が合唱団のレベルの高さに驚いたか・・・

それは、僕が初めてこの曲をイタリアで演奏したとき、ここに書かれている通りソロも合唱も全部歌ったので、いかにこの合唱が難しいか!それを知っているからです・・・

歌っている各々のパート自体がそもそも複雑なのに、マエストロの出すテンポの指示、ニュアンス、間の取り方、その全てをたった数回のマエストロによる音楽稽古で汲み取り、食らいつき、実現する・・・

その集中力と、応えられるだけの経験値。

本当に驚きました!

アカペラで演奏される「Sanctus」は、毎回見事に音程が決まっており、いつも助けられました!

 

演奏の感想につきましては、お越しいただいた方はご自身の感想を大事になさって下さい(・∀・)

 

僕自身の演奏者としての感想は、アンサンブルとは、思いやり。です。

 

個々の鮮やかな色彩が必要な箇所もあれば、折り重なりながら綾なす風合いが必要な箇所もあります。

 

指揮者は、楽譜という紙とインクで成り立っている物体から、音と色を紡ぎ合わせて極上の音楽を生み出します。

 

ちなみに、当日の舞台配置はこうなっておりました(・∀・)

※iPadとApple Pencilを駆使して作成された図

 

マエストロがピアノ伴奏を弾きながら指揮をするというスタイルのため、特に僕のポジションは神経を使います(笑)

 

それは・・・歌っていない時にちょこちょこ動いたりするとマエストロにとってものすごく目障りになる(;´Д`)

 

 

なので僕が取った対応策は「動かざること山のごとし」(笑)

 

歌っていな時は終始眼を閉じ、1mmたりとも微動だにせず、心の中で音楽に浸って過ごしました(・∀・)

 

マエストロからは終演後に

Sei strano...sei proprio un tenore particolare...non sei stato mosso mai e non mi hai distrubato niente! sei perfettoooo!!!

(訳:お前はおかしい・・・本当に変わったテノールだ・・・全く身動きせず、私の邪魔になることはなかった!完璧だ!!!)

 

とても褒めていただきました(笑)

 

舞台上では、その一挙手一投足が常に見られており、その空間にふさわしい佇まい、雰囲気を醸し出すのも演奏の一部です(・∀・)

 

さて、洗練された宗教曲の次に待っている本番は、昼ドラよろしくのこちらとなっております(・∀・)

詳細はこちらの記事にて紹介しております→【間男・・・再び!

まだまだお席のご用意は可能です(・∀・)

 

美味しいディナーを召し上がった後、演奏がスタートいたします!

まずはプッチーニのオペラ「外套」をお届けし、休憩を挟んだ後にオペラ・ガラ・コンサートをお届け致します(`・ω・´)ゞ

全て込みで7800円となっておりますので、とてもリーズナブルであり、万が一演奏に満足がいかなかったとしても「料理美味しかった!」と美しい思い出として記憶に留めることが可能です(笑)

 

お申込みはチラシに記載のある「ブラームスの小径オペラ」代表の中村音田子(なかむら おんでんし)さんに直接お電話にてご連絡していただくか、僕宛にメールまたはファックスでも可能です(・∀・)

 

芹澤の公開している数少ない個人情報はこちら↓

メール teatrogoloso@zoho.com

FAX 03-6745-9117

どちらも24時間、いつでも受付けております(`・ω・´)ゞ

 

次は是非、会場で動く芹澤を御覧ください!(笑)

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

せり散歩

2019年06月12日 | クラシック音楽

人前に出る職に就いていると、身だしなみに気をつけなければなりません(・∀・)

 

なので僕は演奏会の数日前には美容院に行くことを習慣としています。

 

ということで、本日は今週土曜に控えた「ロッシーニ:小荘厳ミサ」のために美容院に行き、頭をシュッと刈って頂いたわけですが、結果どうなったのか気になって気になって夜も眠れないという方はイタリア文化会館アニェッリホールでその結果をご自身の眼でご確認頂ければと思います(・∀・)ニヤ

 

さて、本日は通常であればとある音楽大学に助演(嘱託演奏員)として未来ある若者の手助けに赴く日であったのですが、みなさん目下教育実習中ということで授業がなく、ぽっかりと予定が空いてしまったわけでそうなると1日を「家→美容院→家」という工程だけで終わらせてしまうのはもったいないということで、美容院のあるJR根岸線「関内駅」から「横浜駅」まで歩いて向かうことに(・∀・)

 

普段は愛(自転)車で15kmくらいの移動はするものの、なかなか徒歩である程度の距離を歩くことがないので、気分は某散歩番組

 

ちなみに道のりはこんな感じ(・∀・)

 

みなとみらいでお買い物をしようと思い、最短ルートではなく独自ルートを進むことに(((((((((((っ・ω・)っ ブーン

 

さて皆さんの中にはこの地域に土地勘のある方、または日本の産業発展の歴史に詳しい方もいらっしゃると思います。

 

そう、この関内駅近くには日本三大ドヤ街と呼ばれる「東京の山谷、大阪の西成、横浜の寿町」の「寿町」が近くにあることが地図から見て取れます。(ギリギリ見切れてるけど)

 

『この街にはどんな驚異が潜んでいてもおかしくはない・・・・・』

 

なるほど・・・このせり散歩の相手にとって不足はない!

 

スタッフ一同、覚悟を決めて撮影を進めて行くと、驚きの光景が!!!

 


(゚A゚;)ゴクリ

 

 

《1回飲むだけで疲れがふっとぶカプセル》・・・・だとっ!?

 

 

これはもしかすると・・・・

 

 

アカン!これ以上首を突っ込むと消されかねん∑(;´Д`)

 

 

怪しい人影に取り囲まれる前に、一刻も早くこの場を離れねば!

 

 

一同は急いでその場を離れ、一路横浜を目指して突き進む

 

 

しばらく進み、もうこれでだいぶ危険地帯から離れたぞ!と一同が胸を撫で下ろした


その時!!!

 

 

 

 ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

 

見せしめのためか、わざと人目に付く大通り沿いにその姿はあった・・・・

 

 

そしてその姿は、まるで我々にこう訴えかけているようだった・・・

 

 

《愛と勇気だけではどうにもならなかったよ・・・》

 

 

と・・・・

 

 

 

 

 

 

 

(笑)

 

 

 

 

いや~散歩って本当に良いものですね!サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年7月4日(木)~オペラ「外套」ハイライト&ガラ・コンサート~

2019年06月07日 | クラシック音楽

間男・・・再び!

 

(2018.9/5 ゲネプロの様子 新国立劇場オペラパレス Photo:寺司正彦)

【GPレポVol.2】東京二期会/プッチーニ『三部作』

 

 

来週はロッシーニの小荘厳ミサ、そして来月はプッチーニの外套!!!

 

懐かしいですし、思い返すと去年は色々と激動の年だったな~・・・・・・・・・・・・・

 

 

さて、そんな激動の作品ことプッチーニの「外套」ですが、なんと例のレストランでやっちゃいます(๑•̀ㅂ•́)و✧


↑クリックで拡大↑

 

今回はなんと!

 

 

リアル間男 ∠(´Д`)

 

 

 

共演する羽山弘子さんと羽山晃生さんはご夫婦でいらっしゃいますので、設定、役柄を越えてリアルな間男仕様となっております(笑)

 

内容に関しましては、一言で言えば昼ドラです(・∀・)

 

オペラ歌手をやっていて思うことは、「100年前も200年前も、人のやること思うことは変わってねーな」です(笑)

 

外套を要約すると

 

間男)おいらおめーがすっきゃねん

人妻)あたいもあんたがすっきゃねん

旦那)ゆるさへんでーーー(ぐさっ)

 

以上

 

 

 

(笑)

 

 

うん、何も間違っちゃいない(・∀・)

 

 

そんな(?)外套はそもそも上演時間が1時間未満ということで、ハイライトにした結果、後半をオペラ・ガラ・コンサートにすることになりました!

 

考えてみたらガラ・コンサートも久しぶり(;´Д`)

 

ここ2~3年は忙しくなってしまい、以前のようなランチタイム・コンサートをプロデュース出来ておりません・・・

自分で企画して、ホールを取って、チラシ作って、集客して・・・手作りのコンサートだけど、その分何でもやりたい放題、歌いたい放題にプログラム組んで、和気あいあいと・・・・・・またやりたい(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 

 

( ゚д゚)ハッ!

 

 

 

うっかり「あの頃は良かったな~」って口にするところだったぜ(;´Д`)

 

まだまだ頂点はこれから!・・・のハズ!

 

今年はまだまだ忙しい!!!!

 

11月には新潟で和モノのオペラで色男を、12月には北海道でドン・ホセ(カルメン全幕日本語上演)を歌うのだから!

 

まずは外套の宣伝だ!

 


ブラームスの小径オペラコンサート

オペラ『外套』ハイライト上演&オペラ・ガラ・コンサート《ディナー付き》

出演

羽山弘子:ジョルジェッタ

芹澤佳通:ルイージ

羽山晃生:ミケーレ

村田千晶(ピアノ)

【会場】

ラ・ブーレット

(旧ジャルダン・ド・ルセーヌ)

開場:17時40分
(18時10分 ディナースタート)
開演:18時50分

料金:7800円(食事・税・サ込み)

 

お問い合わせ

teatrogoloso@zoho.com

03-6745-9117(FAX)

芹澤 佳通


 

さて、ブログというものは日付が変わると「その日何人が閲覧したか。何回閲覧したか。」というものが集計されます(・∀・)

 

何か大きな演奏会があった翌日に訪問者数が跳ね上がることが常なのですが、なんと先日、見たこともない数字を叩き出しました!

 

その記事はなんと・・・・一つ前のこちら→「6月15日(土) ロッシーニ作曲 小荘厳ミサ (ジャパン・アプリア・フェスティバル)」

 

 

その数値がこちら

 

 

もちろん有名人のブログのアクセス数に比べれば微々たるものですが、この数字がこの「舞台裏カフェ」にとってどの様な数字かと言うと・・・

 

 

ブッチギリじゃないか!!!

 

 

このブログの読者の皆さんは、ずいぶんと勉強熱心なようです(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

なんてったって、ミサ曲に関して書いた記事でこの結果を叩き出すんだから大したものです!(笑)

 

 

末は博士か大臣か・・・(・∀・)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月15日(土) ロッシーニ作曲 小荘厳ミサ (ジャパン・アプリア・フェスティバル)

2019年06月04日 | クラシック音楽

スペイン語に悪戦苦闘していたせいで気がついたらすぐそこに迫っていたロッシーニ小荘厳ミサ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

小荘厳ミサに関しては以前もブログでご紹介しましたが、宣伝も兼ねてもう一度(・∀・)

(過去記事:令和元年6月15日(土)ジャパン・アプリア・フェスティバル2019 《ロッシーニ:小荘厳ミサ》

 

多少重複する内容もありますが、ミサ曲とは、教会で執り行われるミサの最中、要所要所で演奏されるものです(・∀・)

ではそもそもミサとは?

ミサとは、エウカリスチア (感謝の祭儀) のローマ・カトリック教会における呼称。元来ラテン語で「終了」の意で他の教会行事にも用いられていたが,のちエウカリスチア(感謝の祭儀)に限定されるようになった。聖書の一部の朗唱と説教から成る第1部と,キリストの最後の晩餐を記念する第2部とから成立している。構成上,不変部のミサ通常文と,個々のミサの時節や性格によって変るミサ固有文とに分れている。また古代においては信経の朗唱後信者でない者の退去を求めたところから,そこまでのミサの部分を志願者のミサ,以後を信者のミサという。なお通常文につけられた曲を一般にミサ曲という。( 出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

 

ミサの「通常文」と「固有文」に関しては、過去記事でも簡単に説明を掲載しましたが、今回はそれぞれのセクションをより掘り下げてご説明いたします(・∀・)

 

 


ミサ曲の基本的な構成要素は一般的に

『キリエ』(求憐誦)

『グローリア』(栄光頌、天には神に栄光)

『クレド』(信経、信仰宣言)

『サンクトゥス』(三聖頌、感謝の賛歌)

『アニュス・デイ』(神羔頌、神の小羊)

の5曲である。

これらはみな通常文といい、どのような場合にも必ず同じ典礼文を用いる。これら5曲をすべて備えたものを通作ミサ曲と呼ぶ。

これに対し、『クレド』(信経、信仰宣言)を含まないものをミサ・ブレヴィス(小ミサ)と呼ぶ。

ミサで歌われるものには、この基本要素に、

入祭唱(イントロイトゥス)、昇階唱(グラドゥアーレ)、アレルヤ唱、続唱(セクエンツィア)、奉献唱(オッフェルトリウム)、聖体拝領誦(コンムニオ)などの固有文が加わる。

固有文は、例えば祭日や死者ミサなど、時と場合によってその構成が異なる。


 

 

ではキリエから順に、グーグル検索、コトバンク等で調べたことをまとめていきます(`・ω・´)ゞ

 

【キリエ】(求憐誦:きゅうれんしょう)

ギリシャ語で「主よ」の意。ミサ通常文の『憐れみの賛歌』で,主に憐れみを求める祈り。キリエ・エレイソン,クリステ・エレイソン,キリエ・エレイソンの句をおのおの3回ずつ繰返す。5世紀頃東方からローマに入り広まった。通常文全5章の内、この第1章【キリエ】のみギリシャ語。

 

【グローリア】(栄光頌:えいこうしょう)

 "Gloria in excelsis Deo" (天においては神に栄えあれ) の最初の語で,「栄光」の意。ミサ通常文の第2章におかれる栄光の賛歌で大栄頌ともいわれる。

 

【クレード】(信経:しんきょう)

「我は信ず」の意。信仰宣言で、「Credo in unum Deum:私は唯一の神を信じる」の言葉で始まる。すべての通常文聖歌のなかでもっとも長い歌詞をもち、もっとも遅く(※)典礼のなかに採用された。

)西暦325年、皇帝コンスタンチヌス1世が 220人余の司教を各地から集めて開いた第1回ニカイア公会議にて採用。

 

【サンクトゥス】(三聖頌:さんせいしょう)

ラテン語で「聖なるかな」という意味を持つ。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主よ。天と地はあなたの光栄にあまねく満ち渡る。天のいと高きところにホザンナ」と、神への感謝を捧げ、その栄光を称える賛歌。冒頭で「サンクトゥス:聖なるかな」を三回唱えるので、和訳では「三聖頌」とも言う。ちなみにHosanna (ホサンナ)はヘブライ語の音訳で、原義は「救い給え、と(我らは)祈る」。

 

【アニュス・デイ】(神羔頌:しんこうしょう)

ミサ曲の最終章。「Agnus Dei,qui tollis peccata mundi,miserere nobis:世の罪を除きたまう神の羔,われらを哀れみたまえ」という典礼文。レクイエムの一章としても用いられるが、その場合には歌詞の一部が異なる。

「羔」とは【こひつじ。ヒツジの子。】の意味。

 

以上がミサ通常文のそれぞれの内容です(・∀・)

歌詞全文を知りたい方はこちらのサイトへどうぞ→ミサ通常文 対訳(La VOCE ORFICA)

 

ちなみに上記サイトの代表者と僕が同じ名前なのは偶然ですw(漢字は違いますが)

 

固有文(ミサの目的によって歌詞が異なるもの)に関しましてはウィキペディアにまとめて掲載されておりましたので、少し編集を加えて転載します(・∀・)

 

【イントロイトゥス】 (入祭唱)

ミサの開始で歌われ、そのミサの目的が紹介される。

 

【グラドゥアーレ】 (昇階唱)

ミサの前半「言葉の儀」において、「使徒の書簡」朗読の後に歌われる。名前の由来は幾つかあるが、いずれの説も祭壇の階段(グラドゥス)に関係する。降誕節の日中のミサの例では、「地上のすべての国々はわれらが神の救いを見たり。すべての地よ、神をたたえよ。主はその救いを知らせ、民の目の前にその正義を示したまえり」と歌われる。

 

【アレルヤ】 (アレルヤ唱)

もしくはアレルイア。「神をほめたたえよ」の意で、ヘブライ語が語源で非常に古い起源をもつ。賛嘆の歌なので、待降節、レクイエム、四旬節には使われない。

 

【トラクトゥス】 (詠唱)

待降節、レクイエム、四旬節のミサにおいて、アレルヤ唱の代わりに歌われる。「詠唱」は「祈りや呪文を唱えること」である。

 

【セクエンツィア】 (続唱)

中世後期からルネッサンスにかけて、アレルヤ唱の説明文的な役割として派生し、アレルヤ唱に続いて歌われるようになった。セクエンツィアはその後ミサのあちこちに挿入されるようなったが、トリエント公会議に於いて4曲を残して全て禁止された(後に1曲が追加公認)。レクイエムのセクエンツィアであるディエス・イーレ(怒りの日)はその残されたものの一つである。

 

【オッフェルトリウム】 (奉献唱)

ミサの後半「聖餐式」の始めに、最後の晩餐を再現するため葡萄酒と種なしパンを祭壇に捧げるが、この間に歌われる。

 

【コンムニオ】(聖体拝領唱)

「聖餐式」の最後の「聖体拝領(キリストの血と肉の象徴である葡萄酒と種なしパンを信者に配る儀式)」の直前に歌われる。

 

以上。(出典:ウィキペディア)

 

ミサ曲はキリスト教とは切っても切れない関係性があり、キリスト教の発展が西洋音楽史にどれだけの影響を与えていたかは明白です(・∀・)

 

クラシック音楽を学ぶ・演奏するにあたって、必ず出会うのが宗教曲(ミサ曲・レクイエム)ですが、そもそもキリスト教徒ではない僕はその真意がわかりませんでした。

大学時代にはその気持ちを理解しようと、友人が通っていたプロテスタント教会の日曜礼拝に半年ほど通い、そこの教会の信徒の方々と接することで間接的に彼らにとって「神」という存在、「救い主」という存在がどの様なものであるか、その気持の一端を知ることは出来ました。そして留学先のイタリアは、カトリックの国と言っても過言は無いほどのキリスト教文化なので、「人々の信仰の先にイエス・キリストがいる」というのは当たり前でした。

 

「宗教観」というのは非常にセンシティブな問題に発展する可能性が高いのですが、宗教曲はそれとは切り離して、音楽的な側面からお聴き頂ければと思います。

 

僕は宗教学に興味があり、これまで新・旧約聖書、古事記、それに付随する神道系の本を読んで来ましたし、書物としては読んでいませんが、仏教・密教はネットで調べました。

(宗派が多く、書物としても何買ったらいいのか基準かわからないので・・・)

 

ま、結果的にしっくりくるのは神道かな?って思います。

 

七五三もやったし夏祭りにも初詣も行くしね(笑)

 

さて、話は少し横にそれましたが、日本ではまだまだ馴染みがないミサの、それもあまり演奏されないロッシーニの小荘厳ミサ!

 

もしお時間ありましたら、出演者特別割引価格(枚数限定)にてご案内が可能です(•̀•́)و

 

その価格はここでは発表出来ませんが、小荘厳ミサだけ聴いて帰っても(14:00~15:30)全然損はしない価格です(笑)

 

もう既に何名かからお問い合わせがありましたが、みなさん「え?その額で良いの???(;´Д`)」と逆に困惑されてしまいました(笑)

 

お問い合わせ・お申込みは芹澤↓までお願いします(・∀・)

メール teatrogoloso@zoho.com

ファックス 03-6745-9117

(芹澤宛)

 

お値段以上~セトリ

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オペラ歌手たちが歌う スペイン語の歌 終演(・∀・)

2019年06月02日 | クラシック音楽

6月1日はオールスペイン物、オール初めてのプログラムという久しぶりに(?)余裕のない演奏会でした(;´Д`)

 

しかも会場が名前と存在は知っていたがこれまで縁のなかった旧奏楽堂

 

「奏楽堂日本歌曲コンクール」の会場として有名な旧奏楽堂、共演させていただいた斉田正子先生によると、もともとは現在の場所ではなくもっと芸大寄りの場所にあったそうです・・・

 

それが現在の場所に移築され、そのこけら落とし公演に斉田先生も出演されたそうです!

 

 

さて当日の受付には、いつも応援してくださる姫りんごよりお花の贈り物が(・∀・)

 

撮影時はまだ受付セッティング中(・∀・)

 

そして館内は大正ロマン的な建築様式!(なお正確な定義は知らない模様)

 

ホール入口手前にはこの様なくつろぎ空間が(・∀・)

 

 

不思議だった舞台と客席の間・・・オケピ?

 

舞台奥に設置されているパイプオルガン

 

伝統がこれでもかと箱詰めされた様な空間で、客席側にカーテンがある構造は、近代的なホールではなかなか見かけません。

演奏しながら見える光景は、外からの自然光が差し、お客様の顔も見え、まるで大きく上質なサロンで演奏をしている様でした(・∀・)

 

 

ま、演奏の出来はお越し下さった方々の、個々の感じ方に委ねるとして・・・

 

 

久しぶりにものすごく疲れた( •̀ㅁ•́;)


 

「最初から最後まで初めて演奏する曲ばかり」って、研究会や発表会ならまだしも、演奏会ではありえないことです(笑)

 

個人的安心の配合は・・・

バファリンの配合以上に優しさと思いやりと労りが必要なのです(笑)

 

しかし今回は

でしたので、その心労は計り知れないものでした(笑)

 

途中で何度も

「2番はカットして1番だけにしようか」

とか

「楽譜見て歌おうか」※

とか、迷える大羊でした((((((((((⊂(っ・ω・)っ ))))))))))

 

※斉田先生(テノール)とのグラナダ(デュエット)は急遽決定したものだったので、譜面を立てました。そして最後に歌ったサルスエラのデュエットは僕の記憶のキャパを越えました(笑)

 

 

こういった新たなジャンルへの挑戦は大変なことではありますが、必死になって乗り越えた後にはかけがえのない財産として残ります(・∀・)

 

 

 

さて!

 

前回のブログ「ある声楽家の日常 その2」の終わりで

 

「スペインといったら・・・・情熱の赤?」

 

と締めたのですが、実はこんなアイテムを用意しておりました↓

 

 アスコットタイ スカーフ ポケットチーフ 結婚式 ネクタイ necktie フォーマル スカーフ 紳士 ビジネス ネッカチーフ

 

楽屋で装着した姿を鏡でみて

 

 

「無駄に暑苦しそう」

 

 

と、日の目を見ること無く荷物の中に戻されました(笑)

 

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする