スチャラカランナーの日々

運動部経験なし、40代マラソンランナーの趣味日記。ランニングも趣味のひとつですから。

「夜市」恒川光太郎/著

2005年11月02日 | 
 夜市読みました。

 第12回日本ホラー小説大賞受賞作です。

 この世と別などこかの世界との間に立つどんなものも買えるという「夜市」にまつわる大賞受賞の表題作ともう一編を収録した中編集です。

 どことなく懐かしいような余韻もある、朱川湊人さんの作品を思い起こすような作風でした。

 作品の完成度はとても高く、大賞受賞も当然の出来と言えるものでした。
 ホラーと言うよりは和風のダークファンタジーという趣で、静かな印象の作品の中に因縁めいた展開があり、古典的な部分と現代的な雰囲気がうまく融合していると思います。

 表題作以外の一編もこの世と異界との狭間にあるような世界を描いた作品で、作中に夜市と言うものに関しても話が出てきますので、ほぼ同じような舞台での作品といえますので、「夜市」の世界ものが楽しめそうです。

 次の作品も間違いなく出版されれば買います。

 是非読んでください。とても読みやすくも書けています。

最新の画像もっと見る