ひよりみ日記

セルロイド人形ミーコと
ネコのおまけとヨモコと
飼い主セルやの日常

セルロイド・ドリーム(HP)

セルロイド人形の内職

2013-08-25 04:47:38 | Weblog

二年経つと、貯金が三百円を少し超こえた。蝶子は芸者時代のことを思い出し、
あれはもう全部払はろうてくれたんかと種吉に訊くと、
「さいな、もう安心しーや、この通りや」と証文出して来て見せた。
母親のお辰はセルロイド人形の内職をし、弟の信一は夕刊売りをしていたことは蝶子も知っていたが、
それにしてもどうして工面して払ったのかと、瞼が熱くなった。

織田作之助の小説では、お辰(根岸季衣)がセルロイド人形の内職をしているのは、
蝶子が柳吉と一緒に生活するようになった昭和初期のことです。
昨日のドラマではセルロイド人形の内職は蝶子の少女時代、大正の設定になっていました。
このことについて、ドラマの制作者からセルロイドハウス横浜館に問い合わせがあって、
副館長の松尾和彦氏が時代考証的には多少、無理もあるけれど、
セルロイドは大正時代にはあったので、まあ、良いでしょうとアドバイスしたそうです。
蝶子の少女時代、河童(団時朗)が借金の取り立てに来るこの数分間のシーンは、
午前10時から午後1時までの3時間、収録に時間を掛けています。
収録に立ち会って、ドラマ作りは手間ひまの掛かるものだということを実感しました。


成形したセルロイド人形ミーコにハサミを入れてばらすお辰(根岸季衣)


昨日の第1話では、蝶子が柳吉と一緒に生活するようになったことを
種吉(火野正平)お辰夫婦に報告に来たシーンに、
内職しているセルロイド人形ミーコがちょっと映っていました。


予告動画では、芸者をやめた蝶子がお辰のところへ帰って来る第2話でも、
お辰がセルロイド人形の内職をしているので、来週もミーコが登場します。
私がドラマの収録に立ち会ったのは蝶子の少女時代だけで、
その収録が終わった午後1時にはスタジオを出てしまいました。
そのときに根岸季衣さんは、「これから夜にも収録があります」と、言っていたので、
私が帰ったあとで第2話のセルロイド人形の内職シーンを撮ったのでしょう。

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