昨日のつづき

蔵前の三村商店は縁日物、露天物玩具を主に取り扱っていました。
昭和３０年代まではセルロイドの人形やお面を三村商店に納めていましたが、
昭和４０年代になると塩化ビニール製のお面に取引が代わりました。
しかし、セルロイドの縁起物は三村商店が廃業する昭和６０年まで取引が続きました。
太陽1975年1月号に載っていたセルロイド人形の多くは三村商店の金型です。
セルロイド人形が廃れるとそれらの金型を熔かして縁起物の金型を作りました。
ミーコは他の取引先からの預かりものだったので金型を溶かされることなく、
今に残った幸運な子です。


昨日、頂いたもう1冊の本は、道具学会の季刊誌「道具学」です。
この本にBee-ｙan'gさんが「ミーコの製作過程」を寄稿しています。
Bee-Yan'gさんが私の所に取材に来た時のビデオの内容を書き起こしたものです。
別のページには、道具学会の浜中さんがセルロイドハウス横浜館を紹介しています。