チェリビダッケの小箱

音の出るパンケーキ

Haydn:Symphony No.104&Mozart:Symphony No.41

2008-01-10 13:39:08 | AUDIOR
・Haydn:Symphony No.104 in D major, Hob I/104, "London"
Stuttgart RO/1980.11.25
・Mozart:Symphony No.41 in C major, K 551
Stuttgart RO/1979.11.08

レーベル:AUDIOR(AUD 7013)


演奏評価:
・Haydn
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・Mozart 
☆☆☆☆☆☆☆☆

録音評価:
・Haydn 
☆☆☆☆☆☆☆
・Mozart 
☆☆☆☆☆☆



共にチェリ/Stuttgartの後期の演奏。

まずロンドンは大変な名演。

EMIから出ているチェリ/ミュンヘンの同曲に比べて軽量であり、
一楽章序奏の壮大さはミュンヘンに譲りますが、まるでギリシャの彫刻でも見ているかのように貴族的美に満ち溢れた鮮やかな演奏。

各楽章とも音の輪郭・つぶ立ちがはっきりとしていて、非常に明瞭かつ爽快です(特に四楽章)。


チェリビダッケのハイドンはあまり録音がないですが、
ミュンヘンでのトランペットコンチェルトオックスフォードは完成度の高さに驚かされます。



ジュピターも名演。
堂々としながら推進力のある一楽章、神秘的で深みのある二楽章。
そして妙にハイテンションな四楽章も一聴の価値があります。


しかし、一楽章の冒頭がちょっと貧相なのは録音のせいでしょうか。

またそんなに気になりませんが、四楽章で弦がたまに割れるような音がします(特にチェロバス)。



個人的にはStuttgartの木管があまり好きではないのですが、
モーツァルトやハイドンといった古典音楽や、ロシア・フランスの色物系は完成度の高い名演が散見されますね。

チェリビダッケといえば、晩年のブルックナーのイメージが強いですが、
ハイドンやモーツァルトの演奏ももっと評価されていいのではないかと思います。

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