チェリビダッケの小箱

音の出るパンケーキ

Mozart:Symphony No.40&Haydn:Symphony No.92

2008-01-10 19:19:41 | EMI
・Mozart:Symphony No.40 in G minor, K 550
Munich Phil/1994.03.15
・Haydn:Symphony No.92 in G major, Hob I/92, "Oxford"
Munich Phil/1993.02.28

レーベル:EMI(CDC 5 56519 2)

演奏評価:
・Mozart
☆☆☆☆☆☆☆
・Haydn 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆

録音評価:
・Mozart 
☆☆☆☆☆☆☆
・Haydn 
☆☆☆☆☆☆☆☆


モーツァルトは最晩年の演奏。

シュトゥットゥガルト時代のモーツァルトはむしろ早めのテンポ設定をしているのですが、この演奏でも両端楽章は標準的な設定です。

録音のせいかもしれませんが、一楽章は低音が結構鳴っているため重心が低くどっしりした演奏に聴こえます。

また、二楽章で顕著なのですが、音が若干硬い印象を受けます。
一楽章でも高音域の音が硬くて響きが少ない。

これはEMIの特徴ともいえるのですが、各楽器の音が鮮やかに聞こえる反面、響きの有機的な溶け合いが感じられません。

演奏自体は良質なので、その点が少々残念です。



ハイドンは素晴らしい演奏です。

一楽章序奏の美しいこと!
一瞬で別世界に連れて行かれます。


チェリビダッケとハイドンって、実はもの凄く相性がいいんだと思います。

シュトゥットゥガルトとのロンドンは貴族的で優雅な美しさなのですが、
このミュンヘンとのオックスフォードは天体的というか、宇宙的な演奏になってます。

そうかと思えば、三、四楽章はハイドンらしくユーモラスなのが素敵です。

以前何かの番組で、ハイドンの面白さは大変真面目くさってユーモラスな音楽をやるところにあると言っていましたが、まさにそんな感じです。



曲質の違いかもしれませんが、同じCDでありながらハイドンのほうがモーツァルトより深みのある音がしている気がしますね。


EMIから出ているチェリ/ミュンヘンのハイドンではこの演奏が圧倒的にお勧めです。

っていっても、あと太鼓連打とロンドンしかありませんが笑





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