グリン先生の鍼灸ワールド

広島の鍼灸院
『グリンSHIATSUマッサージ』の院長ブログ。

鍼灸新一年生のみなさんへ(2)

2012-05-25 | 東洋医学


 続きがずいぶん遅くなりました。

 今年入学された初々しいみなさん(あるいはそうでない方)も、そろそろ学生生活に慣れてこられた頃と思います。
 前回の終りはずいぶん絶望的なことを書いておりましたので、じゃあいったいどうすればいいの?と思った方も多かったのではないでしょうか。

 その答えの一つは、「先輩と仲良くすること」です。

 同じクラスでさえ、年齢も、出身地も、あるいは目指す方向も(いろいろな考え方の人がいる)違う中で、先輩と仲良くするどころか知り合うことすら難しい、と思われるかもしれませんが、バイト先や研究会(勉強会)、クラブ(同好会)などに積極的に関われば、先輩と知り合うことはそんなに難しいことではないはずです。ただもちろん漫然と関わるだけではだめで、人間関係を築くための努力が必要なことは言うまでもありませんが。

 先輩と知り合うことで得られる情報だけでも、学校の先生の性格(エピソード)や試験の傾向、研究会や勉強会、クラブ等の実情、*バイトの情報、出身地の先輩のこと等多岐にわたり、また有用なものが多いはずです。さらに仲良くなれば、バイト先に引っ張ってもらえることもあります。

 鍼灸学校だけの話ではないでしょうが、だいたいにおいてクラスでは同じ位の年齢の者同士で群れる傾向があります。新卒(高校卒業)ですぐ鍼灸の学校に入ってきた方などは特にずっと年齢が上の人と(既婚者だっていますし)話すのは最初は勇気がいるかと思いますが、いずれ学校を卒業して現場に出れば、殆どの患者さんはあなた方よりずっと年上(どころか親や祖父母の世代の人も多い)になるのですから、ここはひとつ練習だと思って積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか?

 また逆に、社会人を経験してからこの世界に入ってきた方々も、一人の学生として心を開いて若い学生たちと付き合ってゆけば、彼らも心を開いてくれて先輩後輩として長く付き合っていけるものです。

 私の場合、こういった出会いがなければ今の自分はないと思えるような人達との出会いが、在学中ずいぶんとありました。

 これからでも遅くはないので、ぜひ先輩たちと積極的に関わってみてください。

 健闘を祈ってます。

*バイトの選択は、3年間を有意義に過ごせるかどうかの重要ポイントです。

写真はクラブの先輩と後輩(だいぶ前の写真ですが・・)

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早川千晶さんとケニアと祝島

2012-05-18 | 東洋医学


 このブログでもたびたび取り上げてきましたが、今年もまた早川千晶一座が日本にやって来ました。

 急遽決まった広島での講演会には、早川さんとマゴソスクールを共同経営しているリリアンさんと、スクールの卒業生でもあり現在は教頭先生をしている(といってもまだ20代)オギラさんも同行しておられました。

 講演会ではマゴソの子供たちが3.11で被災した日本を思い、涙ながらに応援の歌を歌ってくれる模様(*1 ユーチューブにて見れます)や、キベラスラムでのマゴソスクールの日々の映像、アカペラでの3人の熱唱など盛りだくさんの内容でした。

 以前も書きましたが、早川さんとの出会いはそもそも山口の離島祝島で千年以上続く神舞に行ったことがきっかけです。毎日会場に足を運ぶうち、そこでアフリカのグッズを販売している彼らと(今思えばマデラ長老とマサヤも)だんだん仲良くなり、意気投合し、さらに彼らがケニアでやっていることに共感し、なにか私たちにも協力できることはないかと考えるようになりました。

 それで私たちが<お接待>と称して母校のクラブの後輩たちと続けている鍼灸マッサージのボランティアの会場に、マゴソスクール支援のための募金箱を設けたところ、思った以上に皆さんが協力してくださるようになりました。

 祝島だけでも4年目になる現在では、年2回春秋のお接待で10万円以上が集まるようになり、その尊い募金は早川さんを通じてマゴソスクールの子供たちのもとに届けられています。

そんな訳で、祝島のみなさんのご厚志はケニアと深くつながっているのです。

 上関原発の問題を心配し、その後も祝島を訪れてくれる早川さん。今年も神舞の会場でお会いしたいものです。

マゴソスクールへの支援や、日本ツアーの日程などはこちらから。
http://homepage2.nifty.com/upepo/index.html

*1 http://www.youtube.com/watch?v=0L5W5CYkbR4&feature=relmfu

写真は、先日の祝島お接待のメンバーと(波止場にて)

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合掌犬(ベトナム)

2012-05-11 | 旅行


かたい話題が続いたので、今回は癒し系で。

タイの猫からベトナムの犬の話題です。

写真を拡大してよーく見てください。

女性(尼さん)の抱いたワンちゃんが、線香を持ち合掌しているのが

わかりますか?

ここはベトナム中部の寺、参拝をする人に線香を売って生計をたてているらしい

尼さんが、飼っている犬との見事なコンビネーションプレイで、少なくとも1名(私)

からおひねりをゲット。

 以前出てきた鳥の話の場所から程遠からぬ所、尼さんは後ろに掛かっている自作の

なんかほのぼのした画も売っておられました。

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NHK クローズアップ現代 漢方薬に異変あり!?伝統医療覇権争い

2012-04-25 | 東洋医学


 昨日(24日)クローズアップ現代で、またまた漢方がとりあげられました。最近NHKは漢方にとみにご執心の様子で、先日の朝イチスペシャルに引き続いての放送です。

 たいそうなタイトルではありますが要約すると、今中国が自国の伝統医療を国際標準にと働きかけをしていて、日本や韓国などが反対しているというもの。もしグローバルスタンダードを中国に握られてしまうと、漢方薬原料の批准・流通など全てを中国に奪われてしまい莫大な利益が損なわれてしまう云々・・。

 これってどこかで聞いた様な・・(いうまでもなくレアアースの問題ですよね)。

 日本には日本の漢方医学の伝統があり、韓国には韓国の伝統があるので(韓医)、まあそうかなとも思いますが、韓国はともかく日本の東洋医学(漢方医学)に対する姿勢を思えば何をいまさらという感を禁じえません。

 なんとなればこの欄で何度も取り上げている通り、日本の医療は明治以来西洋医学に完全にシフトしてしまい、漢方医学(漢方薬学)を本格的に勉強できる学校すらない状況があるからです。という訳で日本の医師は8割が漢方を処方しているとはいっても、それはあくまでも西洋医学的な視点(診断)に立脚した処方であり、本人の体質(正確な言葉ではありません)を考慮し、配合を考えた絶妙の匙加減とはなりえないのです(稀に独学等で本格的な勉強をされた医師や薬剤師もおられますが、きわめて稀)。

 そういう状況を番組に登場したK大の先生は「東洋医学と西洋医学の融合」などと表現しておられましたが、そもそも病気に対する考え方どころか人間観や自然観、はたまた宇宙に対する見方までもがまったく違う両者が融合できると本気で考えておられるのでしょうか?

私は融合は出来ないと思っておりますが、その代わり両者のいいとこ取りはできるのではないかと考えます。

西洋医学の得意な感染症や外科手術、東洋医学の得意とする不定愁訴や慢性病、得意な方へ患者自らが選んで行けばよいのです(中国や韓国はそうしている)。

 中国が経済的にも世界有数の国になってきた現在、国の文化(医療を含む)が今以上に世界的に人口に膾炙してゆくであろうことは歴史的に見ても明らかです。もしわが国独自の伝統医療である漢方を本気で守る気があるのなら、今からでも遅くは無いので、それを学ぶための大学の専門課程くらいは作っておくべきではないでしょうか?

*写真は以前台湾に行ったときに買った生薬。

番組の内容はこちら(ほぼ完全書き起こし版)
<iframe marginwidth="0" marginheight="0" src="http://b.hatena.ne.jp/entry.parts?url=http%3A%2F%2Ftogetter.com%2Fli%2F293019" scrolling="no" frameborder="0" height="230" width="500"></iframe>

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奥出雲 食の杜 evo

2012-04-13 | 旅行
杜のパン屋




 縁があり友人に頼まれて出雲方面に治療に伺うようになって久しいのですが、仕事の合間をぬって忙中閑ありで、奥出雲にある食の杜のイベントに参加してきました。

<食の杜>山陰中央新報 10.1.10より抜粋

 斐伊川中流域雲南市木次町に約7ヘクタールの「食の杜(もり)」はある。地域の食文化、自給自足の農業を守るスローライフ・スローフードの交流拠点である。

 「*農業はもともと有機で、安全は当たり前。私らは半世紀も前からやっとる」。創設者の1人、木次乳業(同町東日登)相談役の佐藤忠吉さん(89)は、卒寿を迎えた今も毎日のように農園を駆け巡る。

*農業はもともとが有機なのは当たり前の当たり前で、戦後化学肥料が入ってくる前は、歴史が始まって以来有機農業でした。私が幼い頃には家の近所のそこここに、汲み取り式の便所から汲み取り貯めるためのタンツボという大きな瓶様の貯蔵坪があり、それこそ人間の排泄物からの見事なリサイクルシステムが構築されていました。

 食の杜は1997年、地元農家や企業家、医師ら15人が出資し、協同農場「室山農園」を設立したのが始まり。近隣から築130年のかやぶき民家を移築し、農業と市民を結ぶ場を立ち上げた。

 80年代、ついに50%を割った国内の食料自給率は、その後も下がり続けていた。安価な輸入食品や加工品がスーパーなどの店頭を席巻。「もうけや政策のため、単なる商品になった食べものを物とみるか、命とみるか、農民も考える力を無くした」と佐藤さん。


 戦後の近代農業が、速効性や利便性を求めて陥ったゆがみ−。食の杜の原点となる佐藤さんらの苦闘は、既に60年代から始まっていたという。

 当時、協同組合に結集した酪農家仲間の牛に、思いがけず繁殖障害などが発生した。原因は化学肥料で栽培した牧草、農薬散布のあぜ草。これを機に有志で「農」「食」の在り方を模索し、戦前のような風土に根差した自給自足の農業「地域自給論」にたどり着いた。

 工夫の末、佐藤さんらは78年、日本初のパスチャライズ(低温殺菌)牛乳を生み出す。併せて、牛乳パックや配送車に掲げたのが「赤ちゃんには母乳を」のメッセージ。牛乳の質や栄養維持に徹し、価格でも消費者にこびない姿は、最初はけなされ、笑われた。

 だが「自らが健康で、安心できるものを作る自給が基本。その余りを人に分けるのが『農』の本質」と信じ、節を曲げずにやってきた。

「身土不二」というポリシーのもと、身体と土(環境)は切り離せず、その地の伝統食で旬を頂く「土産土法」につながる。底流に不動の哲学が息づく食の杜の生産プロセスは、至ってシンプルだ。自家栽培や契約農家からのブドウでワインを造り、豆腐やパンも国産原料のみ使う。

 そんな小規模ワイナリーが国産コンクールで毎年入賞し、来訪者は年間4万人。住民グループがかやぶき民家で供する完全予約制の伝承料理は、昨年9カ月間で約2千人が食した。




 実はここで紹介されている佐藤さんこそが、先日ベトナムの鶏の件でコメント紹介した人です。

 私は以前から牛乳はそんなには飲まないほうですが、飲むときはよいものをと木次乳業のパスチャライズミルクをチョイスしてました。その創業者の方と宴席で隣り合わせに座るとは・・、ほんと縁は異なもの味なものと思います。

 石油から作った化学肥料で見てくれの良い野菜を作り、同じく石油から作った農薬を使用し虫喰いのまったく無い野菜を生産しまた食し、石油から化学的に合成した薬(西洋医学のほとんどの薬はそうです)を飲み、原子力発電で作った電気を煌々とあてて育てた花を慈しむ。それが、私たちが信ずる**東洋医学の進むべき方向であるとは私には思えません。

 私たちの眼の前にあるリアルな物のみが本物である。

 その意味においてこの方々のやっている農業こそが本物の農業であり、私たちの目指すものにつながると信じているので、今回は紹介しました。

**例えば漢方医学に基づく漢方薬は、すべて自然素材(草や木など)です。


*移築された古民家のいろり





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