天究星・ナスのベロニカ

本日は冥王神話に登場したベロニカさんのお話で御座います。

ベロニカは天究星・ナスの冥闘士なのですが、「ナス」って？？
冥闘士はディープ、デッドリービートルなど総てが魔物から採用された
ワケではありませんが、ほぼモンスターから採用されております。
ので、「ナス」も何かしらのモンスターから採用された可能性が高いかも。

で、ネットで調べてみたのですが、どうもゾロアスター教（拝火教）の
悪魔の名前ではないかと指摘されておりました。
その悪魔は「ドゥルジ・ナス」という名前なんだそうです。
わたしは女神転生ifをプレイしたことがあるので、「ドゥルジ」自体は
知っていたのですが、「～・ナス」は初めて知りました。
ベロニカはこの「ドゥルジ」の「ナス」の部分だけを付けたようです。

では、「ドゥルジ」ってどんなヤツ？てことで、以下説明で御座います。
前述のゾロアスター教で語られる「虚偽」を司る悪魔とされていまして、
病気や害虫などを広めるそうです。また、美しい女性とされるのは、
敵対する女神アールマティの姿に変じてゾロアスターを誘惑しようとした
という逸話から転じた話ではないかと思われます。誘惑自体は失敗。
この辺り、女装しているベロニカにも通じるところがありますね。
ベロニカ＋ゾンビ＝バイオハザードを連想されるかたもいそうですが…。

また、女神転生if内で語られているように「火」を大変畏れているようで
別名、拝火教といわれるゾロアスター教の中でも特に敵視されていたのかも。
害虫というイメージから女神転生内でも「蠅」の姿で描かれております。
「蠅」というのは死体に付く昆虫なので、魂を運ぶモノとも言われています。
が、同時に死体に集る蠅を嫌悪していたからこそ、悪魔となったようですね。
検屍などでは死体に湧く「蛆」の成長を逆算して死亡推定時刻を算出するとか。
ただ、「蠅」と言えば、ベルゼブブの方が有名そうですが…。
で、肝心の「ナス」の部分には「死体」という意味もあるそうです。
「ドゥルジ」は悪魔と言えど、神格のようなので組み込みづらかったので、
「死体」を表す「ナス」の部分を付けたのかも知れませんね。