写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

ひまわり(2)

2017年08月20日 | 随想

以前にも、ひまわり(2013年8月20日)というテーマで、 イタリア映画「ひまわり」あらすじはこちら。)について思うところを書き、この映画は広大なひまわり畑の下に、そのひまわりの数に負けないほど多くの戦死者が眠っているんだよ、ということを暗示する強烈な反戦映画だ、と指摘した後、あんなにたくさんのひまわりをどうするのかというと、ほとんどが「ひまわり油」用として栽培されるのだということや、ウクライナとロシアで世界の半分のシェアを占めることなど、を紹介していた。

たまたま宮崎日日新聞のコラム「くろしお」を見ていたら、2017年8月14日付のテーマが「ひまわり」であり、そこでは、「約80ヘクタールを1100万本のヒマワリで埋め尽くすというイベントは、一部農家が景観保全で緑肥となるヒマワリを植えたことがきっかけになって始まり、年々、拡大した。」との紹介があった。

なぬ?と思ったのが「緑肥」という言葉。「green manure」の翻訳のようで、「植物を枯らしたり,腐らせたりせず,そのまま土壌にすき込んで肥料とすること。」という解説がコトバンクに載っている。

なんか、最後まで成長させないですき込んでしまう、ってところに若干の抵抗感があるが、土壌を肥やすには良いことなんだそうで、少し複雑な思いがしないでもない。

わざわざ、そのため用の「緑肥用ヒマワリ」という品種とともに、「ロシアヒマワリ」という品種もあるようだ。

コラム「くろしお」では、やはり、映画「ひまわり」に圧倒されたというようなことが紹介されているが、前回のひまわり(2013年8月20日)では、ウクライナの国旗が、上半分が青、下半分が黄色で、まさに 「空と ひまわり畑」を表している、 と紹介していた。

が、ウクライナの国花は「ひまわり」ではなく、「カンボク」の花なんだとか。

で、実は、ロシアの国花が「ひまわり」。ソ連時代から引き継いでいるのだそうだ。最近では、ウクライナでも「ヒマワリを国花とする資料がある」と、国花(Wikipedia)に載っている。あの2つの国だけに、本家だ、本店だ、元祖だ・・・・などとならなきゃいいが。