クラクラ音的Blog♪

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トゥランガリラ交響曲♪

2008年10月15日 | 音楽

    
イラン・ヴォルコフ 児玉桃     原田節


第668回定期演奏会 Bシリーズ
2008年10月14日(火)19:00開演 サントリーホール

指揮:イラン・ヴォルコフ
ピアノ:児玉桃
オンドマルトノ:原田節

曲目
ドビュッシー:バレエ音楽『遊戯』
メシアン:トゥランガリラ交響曲*


なかなか生演奏では聴けないトゥランガリラ交響曲ですが、今年はメシアンの生誕100年ということでN響と都響が共に定期演奏会で取り上げてくれました。
NHKホールはご遠慮させていただいて都響の定期に行ってきました。
サントリーホールの空間にメシアン独特の音色が鳴り響いて気持ち良かったです。
若手指揮者のヴォルコフなのでもう少し派手に鳴らすかなと予想していたんですが、以外と落ち着いた感じでした。
この曲以外ではまず聴く機会がないオンドマルトノも大変おもしろかったです。
電子音独特のグリッサンドがビューピュー鳴り響く様はちょっとした快感です。
休憩時にステージ下に行って楽器のセット風景を見ていたんですが、思ったより小さな筐体なんですね。
ピアノの児玉桃さん、大編成のオーケストラ相手では少しパワー負けしていたようですが、それでも大変な力演でした

客席は8割程度の入りだったんでしょうか…
ちょっと見回した限りではやはり若い人が多かったようです。
同じ列にいた熟年のご夫婦はメシアンになったら帰られてしまいました

それでも終演後の喝采は大したもんでしたよ。
まあ、なかなか生では聴けないのを皆さん知ってますからね
オーケストラ的にも満足したらしくコンマスの山本友重さんが最後は笑顔でお辞儀をされてました。
気づいたことをちょっと
舞台を見て初めて知ったんですが、打楽器が華やかに活躍する曲なのに実はティンパニが使われないんですね
あと、タムタムが何度も何度もグァ~ンと鳴り響くシーンが多いんですが、その余韻を瞬時に止めなくてはいけない時があったんですがその方法とは
なんと演奏者がヒザをタムタムに押し当ててその響きを瞬時に止めてました


CDでは何度も聴いてはいますが、さすがに生で見ないとわからないことがあるんですね


ちなみにトゥランガリラ交響曲の世界初演は1949年にレナード・バーンスタインの指揮によるもので、当時バーンスタインは31歳でした。
日本初演は1962年に小澤征爾指揮NHK交響楽団によって行われましたが、小澤の年齢は27歳。
今回のヴォルコフが32歳。
作曲者の年齢も完成当時40歳ですから、総じて若手向きの曲なのかもしれませんね。
それだけに色彩感豊かにパワー炸裂という演奏のほうがいいんじゃないかというのは単なる個人的な想いです