茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

茶畑の記号

2010年10月20日 | Weblog
文化祭が終わり、
今日のお稽古が
3年生にとって最後になると、
今日知って、
ちょっと、ショック・・・
心構えがなかったこともあり、
随分と寂しい思いがしました。

お菓子作りの好きな生徒さんが
おまんじゅうを作ってきてくれました。
夕べ、餡をたいてくれたそうです。
小豆の香りがよくたっていました。
今日は十三夜。
まもなくまん丸になる月にも似たり。
もうすぐ学業満ちて
それぞれの専門を極めんと巣立っていく
そんな皆にふさわしいお菓子でした。

かわいい赤のワンポイントは、
まあ、お茶の記号ではありませんか。
地図記号でお茶畑を示す記号です。
ご本人は、
「・・あ、そうなんですか」でしたが、
茶席にぴったりの素敵なお菓子となりました。

このお団子を盛ったような三つの丸は
お茶の実からイメージされています。
このポチポチポチがいくつかまとまって
茶畑を表すのです。

以前、京の町を車で走っていた時、
ナビにこのポチポチポチがやたらと出てきて、
さすが京都!
やっぱり茶畑あるのね~と
うろうろと探し回りました。
でも、どこにも茶畑はなくて・・・。
ポチポチポチは
1つでは史跡・名勝を表すのでした。
たくさんあるはずですね~。

この茶の実をあらわすポチポチポチは、
室町時代創業の宇治のお茶屋さん「三星園上林三入」さんが
家紋としている記号です。
将軍家御用御茶師という歴史と伝統を持つ老舗の家紋から
茶畑の地図記号に使われることになったのです。

500年にわたり続いてきた茶道の文化、
卒業したあと、
みんなの中にどんな風に残るのかな。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿